お月見の由来と歴史や風習、だんごやススキなど飾るものの意味とは?

お月見アイキャッチ 7~9月
にっしん
にっしん(@nisi_otabloger)です。

 

お月見といえば、そんばイメージをするでしょうか。

 

僕はこんな感じです。

  • 十五夜
  • 団子
  • すすき
  • うさぎ(が餅をつく)→雪見だいふく(笑)

 

特に家でお月見をしたことがないのですが、時期が来るとネット上でもそんな雰囲気になったりしますね。

 

そこで今回はそのお月見に関して由来や歴史、あとは別名「中秋の名月」とも呼びますがなぜそうなのかなど色々と調べてみました。

 




お月見(十五夜)の由来と歴史

歴史書

お月見(十五夜)はどのように始まったのでしょうか。もとは中国で始まった文化で、それが後に日本に伝わったとされています。

 

その辺りを順を追って細かく解説していきます。

お月見の由来は中国からはじまった

始まった由来ははっきりと分かっていないようです。

 

ただ、お月見の文化は唐の時代の中国で始まった事はわかっており、お供え物をして月を鑑賞し、ご先祖に感謝や祈りを捧げていたそうです。

 

日本では、このお月見の時期に当時の主食だった里芋の収穫を祝っていました。

 

後に中国の文化が伝わり、日本のお月見の文化は、中国の文化の「中秋節」という行事と日本の里芋の収穫を祝う行事が合体した形が、日本のお月見の由来の有力な説だそうです。

 

時代としては、平安時代、貴族の間に最初は広まり、江戸時代に庶民も行うようになりました。

 

ちなみに七夕も貴族から伝わっていて、日本の今の風習や文化はまず上流階級から伝わり、後ほど一般に伝わるという流れは同じのようです。

七夕旧暦アイキャッチ

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2019年3月29日

 

さらに金魚も同じ流れで、情報、文化は上流から下流に流れていくというのは昔も今も変わらないんだなと感じました。

金魚すくい歴史アイキャッチ

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伝わった当時は、月を見ながら酒を酌み交わして、船の上で詩歌や管弦に親しんでいたそうです。

 

月は直接見ないで、池などの水面やついだお酒に映る月を見るという間接的な月の見方をして楽しんだそうです。なんかおしゃれですね。

 

ここも七夕は似ていて、言い方が悪いかもですが、何かにつけて催しやイベント事をしたいのはいまも昔も変わらないのかなと思うと面白いですね。

 

こういったところから、形は変われど、人の思いは今も昔も変わっていないように感じます。

 

「十五夜」と「十五」になったのは旧暦8月15日に満月が見えることからそう言われるようになりました。

 

今の新暦に変えるといつになるかは後ほど紹介します。

庶民に伝わったのは江戸時代から

先ほど紹介した通り、貴族から庶民の文化になったのは江戸時代からで、この頃は「月見」というよりは、収穫祭や初穂祭の意味合いが大きかったようです。

 

このお月見の前の時期は台風などで悪天候が続きますが、お月見の時期は天気のいい時期が続き、夜は月が綺麗に見ることができます。

 

時期的に稲の収穫の時期という事もあり、無事に収穫できる喜びを、夜は月明かりを頼りに農作業を行なっていた事から、月に感謝して分かち合っていました。

 

にっしん
農作業関連で、田植えなどが終わったのを祝う時期に半夏生(はんげしょう)というものもあります。

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2019年3月21日

 

あと、金魚も江戸時代から貴族から諸民が楽しめるようになってきたあたり、江戸時代はいろいろな文化が庶民まで下りてきた時代と言えそうです。

 

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お月見で供えるもの

お供え

お月見ではどのような事をするのでしょうか。

 

なんとなくは「すすきに団子」というイメージがあると思います。では実際にどうするかを紹介します。それぞれアイテム別に紹介して、その意味も紹介します。

ススキ

お月見の定番アイテムと言えますね。

 

秋の「七草」のひとつで、魔除けや災い、月の神様を招く依り代(よりしろ)の意味で使用しています。

 

魔除けや災いの意味合いでは、軒先にススキを吊るすことで、その先1年間は無病息災で過ごせると言われています。

 

本来なら稲穂を用いるところですが、この時期はないので代わりにススキが用いられたようです。

 

七草は以下のものをいいます。

  • 萩(ハギ)
  • 桔梗(キキョウ)
  • 葛(クズ)
  • 撫子(ナデシコ)
  • 尾花(オバナ)
  • 女郎花(オミナエシ)
  • 藤袴(フジバカマ)

その中で「尾花」がススキにあたります。

だんご(月見団子)

白くて丸いだんごをピラミッド状に築き上げていくイメージがあると思います。

 

これは丸いだんごを「満月」に見立てていました。なぜかというと、月は欠けても再び満ちるため縁起のいいもの、満月は豊穣の象徴と見なされてきたからです。

 

要は、無事農作物を収穫出来た事への感謝の気持ちということですね。

 

そして個数も決まっていて、一般的には「十五夜」だけに15個。

 

中には以下のようにする場合もあるようです。

  • 1年12ヶ月になぞらえて12個(旧暦になぞらえる場合は13個の場合もあり)
  • 簡略化して5個

にする地域もあるようなので、地域によっては異なるようですが、丸いだんごをピラミッド状に積み上げるというのは共通しています。

 

そして、一番上の団子が霊界との架け橋になると考えられ、そのお供えしただんごを食べることで、幸福や健康を得られると言われています。

 

だんごを供える時は「三方(三宝)(さんぽう)」に乗せるのが正式な方法です。

 

よりお月見っぽくして雰囲気を出すにも良いアイテムだと思うので、例えばお子さんに見せたり教えたりするなら用意してもいいかもしれませんね。

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農作物

収穫されたばかりの農作物を備えて、豊作に感謝していたようです。これは先ほど初回した江戸時代に庶民に伝わった時に行っていたものが文化になったものでしょう。

 

例えば以下のようなものが備えられているようです。

芋(里芋、さつまいも)

果物(ぶどうなど)

枝豆

豆腐

日本の文化の起源でもある里芋を供える事が多く、「中秋の名月」は「里芋月」の異名があります。

 

果物では、ぶどうなど蔓(つる)のあるものを供える事で、お月様とのつながりが強くなるという意味もあるようです。

 

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お月見の時だけ許されているのは「泥棒」?

お月見の文化で、やっても許されるのは、ざっくりいうと「泥棒」。

 

もちろん、一般的な泥棒と呼ばれる事は許されません。要は「お月見泥棒」と呼ばれる行為です。

 

具体的には「お月見で飾られているだんごを取って食べても良い」といったものです。

 

よく「サザエさん」でカツオがだんごを食べようとする行為が見られますが、あれは問題ない行為です。

 

「お月様がお供え物を食べた」ととらえて、良い行為とみなすそうです。

 

それに、先ほど紹介したように、幸福や健康が得られると言われているので、食べられた方がむしろ良くて、カツオを叱るサザエさんが実は間違っていると捉える事ができるとも言えそうです。

 

カツオのつまみ食いが許される唯一の日、それが十五夜です(笑)

 

ただ、お月見を楽しんでから食べることとされているので、お月見を楽しむ前にカツオが食べたら叱られるのは仕方ありません(笑)

 

(吹き出し)時期的にハロウィンとかぶるので、お月見は「日本版ハロウィン」と呼ばれています。

 

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お月見の時期はいつか?

カレンダー

実際のお月見の実際の時期はいつなのか気になるところですね。

 

先ほど、由来のところでお月見は「満月の見える旧暦8月15日」と紹介しました。

 

旧暦は1ヶ月28日であり、月の満ち欠けも28日なので(そもそも、旧暦は月の満ち欠けを基準にしている)8月15日固定で大丈夫でした。

 

ですが、今は新暦であり、旧暦を新暦に直す場合、1~2ヶ月ほど後にずらす必要があります。

(旧暦は1ヶ月28日で考えられていたため、新暦にした場合、かなり大きなズレがあります。)

 

ということは、新暦のお月見(中秋の名月)は

「旧暦8月15日を新暦に直した時期の中で、月が満月の時」

と考える事が出来そうです。

 

ただ、月と地球の公転の関係(要は天体による物理的な問題)で、新暦にしたお月見の日は満月とは限らず、若干のズレはあるようです。

 

そして、新暦の実際のお月見(十五夜)の時期と満月の日は以下の通りで、日にちにずれがある事が分かります。

2017年 十五夜:10月4日(水)、満月:10月6日

2018年 十五夜:9月24日(月)、満月:9月25日

2019年 十五夜:9月13日(金)、満月:9月14日

2020年 十五夜:10月1日(木)、満月10月2日

2021年 十五夜:9月21日(火)、満月9月21日

2022年 十五夜:9月10日(土)、満月9月10日

だいたいおおまかに、「9月中旬あたりから10月上旬までがお月見時期」と思えばいいかもしれません。

 

ちなみに2021~2022年と十五夜と満月の日にちは一致していますが、2023年まで一致していて(9月29日)、2024年は1日ずれています(十五夜は9月17日、満月は9月18日)

なんで「中秋」というのか?

「中秋の名月」と言いますが、なぜ「中秋」というのか気になった方もいるはず。

 

これは先ほども紹介した旧暦が関わっていて、俳句でもそうですが、「秋」は7~9月を意味します。

 

今の現代人の感覚だと、この時期は夏でしょうが、旧暦の季節では秋にあたります。

 

1月から春にして、それを3ヶ月ごとに季節を変えていきます。要は以下のようになります。

1~3月:春

4~6月:夏

7~9月:秋

10~12月:冬

俳句で季語を習う時に、この分類分けにしているのを学校で習って覚えている人もいるはずです。それと同じです。

 

ここから7~9月が「秋」なので、8月は秋の真ん中にあたります。なので「中秋」と呼ばれます。
(後述しますが、この意味の場合、厳密には「中秋」ではなく「仲秋」と呼びます)

 

ちなみに、7月は「初秋」、9月は「晩秋」といいます。

「仲秋」「中秋」どちらが正しい?

「お月見」は「中秋の名月」とも呼ばれるこの「中秋」ですが、「仲秋」と呼ばれることもあります。

 

見た感じ似ていて、「変換ミスなんじゃない?」と思う人もいるかもしれませんが、それぞれちゃんと意味があります。
(僕も最初は変換ミスだと思いました(笑))

 

「中秋」は、「旧暦の8月15日」と具体的な日を意味します。字のごとく、「秋の真ん中」であり、先ほど紹介した、7~9月の3か月間の真ん中の日、つまり8月15日を意味します。

 

「仲秋」は、「月」を意味していて「8月」を意味します。仲秋の方が広い意味で使われるという事ですね。

 

ここで「名月」を満月とするなら、「中秋の名月」と「仲秋の名月」は同じ日であると考える事ができます。

 

つまり「仲秋の名月」の場合、「名月」の定義で日にちが変わるかもしれませんが、「中秋の名月」の場合は「8月15日の月」を意味します。

 

厳密に言うとそうなり、混乱しそうですが、今ではどちらも同じ意味で使われ、「中秋の名月」というのがメジャーになっています。

 

雑学として、人に披露してドヤ顔したい人は覚えておくと良いでしょう(笑)

 

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まとめ

お月見は「中秋(仲秋)の名月」と言われていて、日本ではざっくりいうと

農作物の収穫に対する感謝と幸福と健康を願う日

ということです。

 

主には、農作物の収穫で、自然に対する感謝を表す日のひとつと考えるといいでしょう。農作物関連で感謝する日は他にも先ほど紹介した半夏生などがあります。

 

半夏生で使われる食べ物は、うどんや鯖(さば)、たこ、餅があります。

うどんアイキャッチ

半夏生にうどんを食べる習慣は香川県で今でもしっかりと残っています

2019年3月23日

 

農耕民族の日本人ならではな自然への感謝のイベントなので、最低でもこの

「農作物の収穫に対する感謝と幸福と健康を願う日」

というのを覚えておくだけでもお月見の過ごし方は変わるはずです。

 

少しでも参考になれば幸いです^^




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