僕は過去に中古品を購入して、それをネットで販売する「せどり」という転売をしていました。
「転売」という言葉だけで嫌悪感を抱く人がいるはずです。
これは無理もありませんし、「転売はクズ」と言われるのも仕方ない部分があります。
「転売がクズ」だという気持ちもわかる反面、「転売」そのもの自体が問題でなく、一番問題なのは転売を扱う人の問題です。
転売自体は問題でないと言えるのはなぜなのか、僕の経験したことを含めて色々と紹介したいと思います。
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嫌われるかの最大の違いは扱うものがどういったものか?
結論から言うと、嫌われる転売に共通点があります。
それは以下のようなことです。
- 新品、発売して間もないもの
- 多くの人が必要としているもの
ちなみに、冒頭で僕は過去に転売をしていたと書きましたが、これらに該当しないものです。
僕がやっていたのは中古のものを買って、それを売っていたので買い占めもしていませんし、中古として商品が売れ残るくらいなので多くの人が必要としていないものです。
こう言うと自己弁護のように感じる人もいるかもしれませんが、上の2つに該当するやり方は経験者の僕から見てもダメだなと思います。
少なくとも僕は良くない事だと考え、やった事はありません。
まあただ、そもそも転売自体、個人的にはオススメしないですし、副業としてもオススメできません。
話を戻しますが、2020年にあった転売で有名なのは、新型コロナウィルスでのマスクではないでしょうか。
メルカリなどで規制される前はあり得ない金額で売られていたり、Amazonでも10000円近くで取引されているものも見ました。
もちろん、以前から念のため手元に置いてあったものを販売したというケースはあるでしょうが、そうでないケースの方が大半だと思います。
ダイソーなどの100円ショップで購入したものを何千円で売っていたケースもあるようなので、「儲かる」といえ考えで売るのはモラルに欠けますよね。
そしてコロナウィルス騒動で多くなったのが「ステイホーム」。
それに伴って、室内での活動が多くなった分、「Nintendo Switch」が売れるようになり、一時期買えなくなる事態がありました。
これはなくても生活には困らないものの、買い占めで転売され、儲けが出てほくそ笑んでいる人を想像するだけでも腹が立ちます。
そして、似た時期にポケモンの人気キャラクター「ピカチュウ」とコラボしたグミ「ピュレグミ」の転売騒動もありました。
知らない人は知らないと思いますが、これが出ているのがあまりなく、手に入らないがために転売している人から買ってしまうケースがあったようです。
ピュレグミ自体は150円もしないものですので、4つで600円弱。これがメルカリなどで3倍くらいの値段で売られています。
これは製造元のカンロさんも注意喚起するくらいです。
【みなさまへのお願い】
「ピュレグミ でんげきトロピカ味」ですが、予想を上回る反響をいただき、一部店頭にて品薄の状況となりご迷惑おかけして申し訳ございません。 増産の体制を整え、皆様に商品が届くよう取り組んでおります。フリマサイト等の高価な転売品を購入されないようお願いいたします。 pic.twitter.com/CT0q4ukUPH
— ピュレグミ公式アカウント (@kanro_pure) June 5, 2020
ポケモン関連は転売が非常に多いです。
そのため、ポケモンのアンテナショップともいうべきポケモンセンターでは、ぬいぐるみの購入個数を制限しています。
ピュレグミの話に戻りますが、利益は3倍の値段で売れば4つ分で約1500円。
額は小さいものの、10個売れば15000円で、その金額だとちょっとした小旅行ができちゃう金額ですよね。
自分の小金稼ぎのために欲しい人がいても関係なし。これでは嫌われるのは当たり前ですよね。
その辺りの良心があれば、躊躇しますし、モラルや品がないなと感じるはずです。
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要するに転売が嫌われるのは、それをする人のモラルの問題
結論、転売が嫌われるのは、それを扱う人のモラルが低いからです。
転売そのものに問題ではないですし、言うなら中古品を扱うショップも一種の転売行為です。
転売そのものを否定することは、BOOKOFFなどの中古販売のお店そのものを否定するのと同じです。
いらない人が売ってお金を得て、欲しい人がお金を払ってそのものを手に入れる。
これ自体はWin-Winの関係で、欲しい人に商品が届き、渡した側はそれがお金になったという考え方です。
新品を、欲しい人に、なくてはならない人に届かないようにして独り占めする行為はそうではないはずです。
これが本来、糾弾されるべき行為で、しつこいですが「転売」という行為は、それを扱う人の問題です。
良い印象と悪い印象は、悪い印象の方が強調されやすいので、一人悪いことをするとその物自体のイメージが悪くなりやすいです。
オタクでも、例えばポケモンオタクが犯罪まがいの悪いことをすると、以下のようなことを言ったりする人がいます。
「これだからオタクは」
「ポケモンオタクはヤバい奴しかいない」
「オタクは犯罪予備軍」
ちょっと過激な言い回しもあるかもしれませんが、限りなくこれに近いことを言う人がTwitterなどでもチラホラいるはず。
転売に関して言われることも同じです。
このように特定のモラルのない人が行う行為によって、モラルや節度を持って転売を行う人にも被害が出ます。
何か悪いことが起こることで、まともにやっている人もひとくくりにされるのはいい迷惑ですよね。
他のことと置き換えて考えれば、転売が必ずしも悪い行いではないとわかるのではないでしょうか。
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どんなことでもモラルある行動が大切
何かと悪い印象を持たれやすい転売ですが、悪い部分が強調されているだけで本来は買ったものを売るという単純な行為です。
その買い方に問題があり、嫌われやすいのはモラルがないことによるものです。
モラルがない事で「転売ヤーはクズ」みたいに呼ばれるなら正直それは仕方ないと思います。
「モラルを持って」というと月並みな回答ですが、一人ひとりが意識を持って行動することが求められます。