よく「熱くなれるものがない」「好きなものや好きになれるものがない」「趣味がない」という人がいます。
確かに昔と違い、エンターテイメントだけでも非常に多くのものや情報がある中で、どれか特定の物を選ぶのは難しいかもしれません。
ショッピングでも、同じ商品でも色々な色や種類があると逆に選べなくなって購入に繋がらないケースがあるようなので、選択肢の多さにより「好きなものがない(選べない)」というのは分かる気がします。
そこで今回は「好きなものがない」という事について色々と考えてみました。
そして、好きな事の見つけ方などについても深く掘り下げてみましたので、最後まで見ていただけたらと思います。
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そもそも好きなものの定義って何?
僕が「好きなものがない」と聞いた時に一番に思う事は
『そもそも何をもって「好き」と言っているのか?』
という事です。
結論から言うと、「好きに定義なんてない」と思っています。
僕はポケモンが好きでポケモンの記事を色々と書いていますが、ポケモン以外にも好きなものはあります。
- マンガやゲーム、アニメ
- 野球など身体を動かす事
- 勉強(何かを学ぶ事)
- 映画を観る事
- カフェに行ってゆっくりする事
といった事などです。
僕にとって「いいな」とか「楽しい」と思った事は全て好きな事に入ります。
ですが、好きな事の定義が以下のような場合なら、僕の好きなものはせいぜいポケモンくらいになります。
- ある程度人に見せられるもの、技能など習得しているものでないといけない
- 人から「かっこいい」「センスがある」と言われるようなものでなければいけない
- 単に「いいな」と思うようなものは好きとは呼べない
上記の定義にかなうものでなければ好きと呼べないというなら「好きなものはない」となっても仕方ないと思います。
「好き」というのは感情によるもので、定義するものではありません。好きに理屈はいらないはずです。
なんで「いいね」ボタンを押すの?
TwitterやFacebookなどのSNSには必ずと言って良いほど「いいねボタン」があります。
言葉は違えど、それにあたるボタンはあるはずです。
他にもAmazonや楽天、Yahoo!などのショッピングサイトにも「お気に入り」だったり、Amazonなら「欲しいものリスト」があります。
これも立派な「好き」です。今までSNSやネットショッピングを利用して、これらのボタンを押したことがない人はまずいないと思います。
これらだって「いいな」とか「欲しいな」って思ったから押したはずです。
ならば、それも好きになれる可能性や要素のある内容だと思うのは僕だけでしょうか。難しく考えずにいれば、これらの行動から「好きなもの」を見つけることができます。
「好き」が問題なのは?
僕はオタクだと思っていますが、ちょっとオタクっぽいのがカッコいいというか、自分のブランドになると思ってオタクだという人がいます。
もちろん、オタクの定義もそれぞれだと思いますし自由ですが、僕はオタクは「好き」というだけではオタクとは呼べないと思っています。
定義は本当に人それぞれですし、価値観を押し付ける意図はありませんが
- 何かのイベントがあれば、仕事の休みを取ってでも参加する
- それなりの時間とお金を使っている
- 自分の人生の一部だと思っている
くらいでないとオタクとは呼べません。少なくとも僕はそう思っているし、ポケモンに関してはオタクです。
アクセサリーレベルで「好き」なだけで「オタク」というのは間違っていると思いますし、オタクからしたら迷惑だとも思えます。
ですが、「好き」という定義に当てはめて考えた場合に、このオタクの定義などを持ち込むと「好きなものはない」というのは無理ありません。
個人的に「好き」というのは、自分の直感や感覚を信じて好きなら好きで良いと思います。それを他人が否定する権利も決める権利もありません。
先ほどの「いいね」も誰かが否定する権利なんてありません。「いいね」はその人の自由です。
あなた自身に全ての権利があります。そう思えたら好きって思える事が出てくるかもしれません。
繰り返しですが、「好き」に定義はありません。もし定義を感じているなら「定義はない」というだけでも大きく解決につながるのではないでしょうか。
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好きになれるものがないというのは幼少期からの環境の影響?
なぜ「好きになれるものがない」という考えになるのか?
先ほどまで紹介した好きの定義でないとしたら、他の原因の一つは小さい頃からの周りの環境の影響だと思います。
僕は小さい頃、自分の好きなものや興味のあるものを親から否定されることはありませんでした。
ポケモンは昔から好きで、親戚にバカにされても、僕の母親は「好きなものは人それぞれだから」と否定せずにかばってくれました。
僕の今の考え方は母親のお陰かもしれません。もし否定されて育ったら「好きなものはない」って事になっていたかもしれません。
僕の性格上、否定されても「自分は自分だ」と思って反抗していたかもしれませんが、そればかりはさすがにわからないだけに何とも言えません。
他にも関与するのは性格か?
あとは性格的な問題もあるでしょう。僕は自分で言うのも変ですが、好奇心旺盛な方なので色々なものに興味を持ちます。
知らないことや面白そうなことがあればやってみたい、経験してみたいって思いますし、過去にもいろいろやってきました。
でも、全員が僕のように好奇心旺盛ではないですし、その場合はどうすれば良いか?以下からその対策法を紹介します。
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好きな事を見つける方法① 「知る」ことをはじめる
人間、知っている事と知らない事は知らない事の方が多いです。
であるなら、知らない事を知らないままにするのはもったいないと思いませんか?
僕自身、実際に知った事で、自分の想像とは異なり大きな発見になったり、視野が広がった事はたくさんあります。
そこから色々な発想、行動が増えてさらに視野が広がります。
自分の殻を破って、自分の枠を広げる事は自分の人生の幅を広げる事です。
「好き」というのと話がそれているように思いますがそうではありません。知った事の中から自分が好きだったり、いいなって思えるような事が見つかるかもしれません。
好きなものを探すという事に抵抗があるなら、「知る」という事を目的に行動してみてはどうでしょうか。
- コンビニの新商品を買ってみる
- 今まで食べた事のないものを食べる
- ちょっと気になったものをネットで調べてみる
というのも知る事です。
例えば、ポケモンの事を知らないなら、知ってみるというのも一つの発見になるはずです(笑)
好きな事を見つける方法② 考えすぎない
中には、難しく考えすぎている人もいるでしょう。先ほど、好きに定義はないと書きましたが、難しく考えるとあれこれ定義付けしてしまいます。
そうではなく、ちょっと無心になるくらいでやってみてはどうでしょうか。
何かの体験コーナーがあれば参加してみたり、イベントがあれば参加してみても良いと思います。
そうする事で、意外と面白いと思うかもしれませんし、逆に「自分はこれが好きじゃないな」と思うかもしれません。
自分が好きじゃないと思えるものを発見するだけでも大きな一歩でしょう。
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好きな事を見つける方法③ 好きじゃないもの以外は好きと思う
これは少し無理やり感もあるかもしれませんが、好きじゃないもの、要は「嫌いなもの以外はみんな好き」と思うのもひとつの手です。
- 好き
- 普通
- 嫌い
とザックリ分けたらあると思いますが、普通以上を「好き」にして、
- 好き
- 嫌い
だけにするということです。
そうなると『「好きなものはない」ということはない』という状態になります。
そうした場合、どうなるでしょうか。
もしこれが少ないとしたら、知っている事が少ないのだと思います。①で書いた、「知る」を増やしてみてはどうでしょうか。
紙に書き出して見える化する
どんな事でも、頭で想像していると、ふわふわしていつまでたっても解決しない事があります。
それなら、僕もやっている方法ですが、紙に書き出してみたらどうでしょうか。
単純に先ほどの
- 好き
- 普通
- 嫌い
を書き出してみると良いでしょう。
そして、好きなものはそのまま、嫌いなもののそのまま。そして普通の物をどちらかに振り分けましょう。
どうしても振り分けられない場合は、好きに入れてしまえば良いだけです。
そうする事で、「好きなものリスト」が完成します。
その中から行動できる事を書き出していけば、次の週末や仕事の休みの日などに行動できそうな事が出てくるはずです。
もしなければ「知りたい」事を。どうしてもないなら、すぐに出来そうなことを。先ほどの「コンビニの新商品を試す」とか。
極端な話「うまい棒を買いに行く」でも良いと思います。うまい棒も色々な味があるので、知らなかった味を発見できるかもしれません。
そんな些細な事でも良いからやってみると見える事が必ずあるはずです。
嫌いなものの反対は好き
あまり好きなものが見つからないなら「嫌いなものの反対は好き」と思ってみてはどうでしょうか。
少し違うかもしれませんが、「苦いものが嫌い」なら「甘いものが好き」かもしれません。
嫌いなものから考えてみて、
- 逆と言えるもの
- こうすれば普通か好きになる
- 似ているけど、これは嫌いじゃないもの
など思い浮かぶかもしれません。
そうすれば、嫌いなものから好きなものが生み出せる可能性もあります。
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好きな事を見つける方法④ 連想してみる
何か一つの事から連想してみると良いかもしれません。
例えばコーヒーなら以下のような事が連想できます。
- 豆
- 原産地
- 水
- 味
- 値段
- 歴史
- 挽き方
例えば「豆」でも、ココアならどうなのか?ココアは豆を挽いたりしないけどそれはなぜなのか?といった事など知る方法はあります。
知る事から面白いと思えたら、それは「好き」かもしれません。
好きな事を見つける方法⑤ 過去を振り返る
自分が過去に好きだった事は何だったのか思い出してみてはどうでしょうか。
「大人になって、社会にもまれて夢も何も見れなくなった状態で好きなものなんて思い浮かばないよ」
って人もいるかもしれません。
なら無理に探さずに、過去から見つけてはどうでしょうか。
僕の場合は昆虫が好きで、良く虫取り網で出かけたり、親に頼んで山に行って、クワガタムシを捕まえたりしました。
あとは、金魚にハマって毎日金魚の本を見ていた時期もありました。
今でも昆虫や金魚は好きで、ペットショップで珍しいのがいたら見入ってしまいます。
あとウサギが好きなので、見つけたらすぐ見に行きますね(笑)
誰しも夢中になったもの、好きだったものがあるはずです。思い出してみて、それを今できそうな事は何なのか考えたりすると良いかもしれません。
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そもそも好きな事って必要?
根本的な話ですが、好きな事って必ずしも必要でしょうか。
好きな事の意識が必要な時は、履歴書に書いたり、誰かからの質問や自己紹介などでしょうが、無ければ無いでいいでしょう。
「好きなものがないとダメ」って考える必要はないし、むしろそう考えている人は逆に好きじゃないです。
「好きなものがない」というのは、ある意味「自由」だと思います。
僕は先ほども書いたようにオタクですが、オタクはオタクで辛い時があります。オタクでいることに疲れることだってあります。
「こんな気持ちになるなら、好きにならない方が良かったのかも」って思う事さえあります(笑)
ガチオタ(ハマりにハマっているオタク)なら一度は思った事があると思います。追いかける事は時として本当に疲れます。
僕はポケモンオタクに疲れて一度離れてまた戻りましたが、今は程よい距離を保っているので本当に楽です。
僕の経験から言っても、好きになる事は必ずしも正しいとは限りません。
好きになれるものがない自分を責めることはありません。その分、自由なんです。
もちろん「知る」って事はして、視野を広げた方が良いと思いますが、無理に好きにならくても良いです。
それは「前向きに考えよう!」と思って、無理やりポジティブになろうとするのと同じ。
無理やりポジティブはネガティブなので、無理やりに好きになろうとしたら、そんな事をしようとしている自分が嫌いになってしまうかもしれません。
「特定の好きなものがない自分が好き」って思えたら、究極の好きなのかもしれません。
極論過ぎるかもしれませんし、本末転倒かもですが、そう思えたら、好きなものは必要ないかもしれませんね。
どういった形であれ、好きな事で自分を追い込んで悩むくらいなら、そんな自分で良いんだって思うようにしてはどうでしょうか。
もしかすると病気の可能性も…
ここは細かくは避けますが、例えばうつ病の場合、症状のひとつとして「興味の減退」があります。
物事に興味が持てなくなったり、意欲がなくなったりしてしまいます。
症状として、「そうなっていく自分がダメなんだ」と思い自分を追い込む人もいるので、無理に考えずしっかり休養を取ったりすることで気分が晴れて自然と解決するかもしれません。
何でも病気と決めつける考えは良くないですし、当然、これだけでうつ病と判断はできないので早とちりしないでほしいです。
他にも症状があるので、他の内容もチェックしてほしいですが、可能性としてはあると覚えておき、頭の片隅にでもとどめておくと良いでしょう。
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まとめ
「好きなものがない」状態に対してどう考えるか、対策はどうするかなど色々考えてみました。
まとめると以下の通りです。
- 好きなものの定義について考えてみる
- 「いいね」ボタンも好きのうち
- 「オタク」とは違う
- 好きな事を見つける方法① 「知る」ことをはじめる
- 好きな事を見つける方法② 考えすぎない
- 好きな事を見つける方法③ 好きじゃないもの以外は好きと思う
- 好きな事を見つける方法④ 連想してみる
- 好きな事を見つける方法⑤ 過去を振り返る
- 好きな事がある事が正しいとは限らない
ひとつひとつ考えてみる事で、何かしらの答えが出ると思います。
少しでも参考になれば幸いです。