オタクとヲタクの違いとは!?紐解くと歴史があって奥深くて面白い!

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にっしん
にっしん(@nisi_otabloger)です。

 

何かにはまっている人を「オタク」と言いますが、ほかに「ヲタク」と呼ぶ事がありますね。

 

違いは「オ」か「ヲ」の違い。日本語の音としては全く同じですね。

 

その違いはなんなのか?明確な違いはあるのかいろいろと調べてみました。

 

調べてみるといろいろと面白い事がわかったので、最後までご覧ください。

 




「オタク」と「ヲタク」の違いは何か?

この段階で言える結論から言うと、この2つの違いは、

「ただの言葉の違い」

でした。

 

あくまで使い分けですね。

ただ、どう言った基準で使い分けられるか気になりますよね。その点についても言及してみました。

僕の(僕の世代の)場合

これは僕の、という僕の世代の場合ですが、僕は30代後半で「ヲタク」と呼んだ事はありません。「オタク」です。

 

もちろん、地域などで異なるかもしれませんから一概には言えませんが、「ヲ」を使っている人は僕は見たことありません。

 

ただ、イメージ的にはオタク同士で呼ぶなら「ヲタク」でも良いと思うし、そう呼ぶとどこか「いかにもオタク」ってイメージがあります。

 

ただ、オタクでない人やオタクに理解のない人に「ヲタク」と言うとちょっと違和感があると言うか、敬遠されるかもしれませんね。

 

どこか若い世代の人の「僕は」を「僕ゎ」っていうのとどこか似てるように感じます。

 

個人的に「僕ゎ」というのは違和感があります。ただ、今は市民権を得ているのかもしれませんし、読みにくいってこともないですけどね。

 

それに「ヲ」という言葉が目的語として以外もう使われないという点に

「少ない」

「希少性が高い」

みたいな意味合いがあるのかもしれませんね。

 

そういう意味では「ヲ」というのは面白いですし、オタクには合っている言葉のように思えてきました。

 

まあそう思っても「ヲタク」とは使わないと思いますけどね(笑)

「ヲタク」「オタク」に明確な区別はない!?

色々見てみて、明確な違いや区別の定義はないようです。

 

一部では先ほど僕の予想で上げたとおり、自分らが他のオタクとは違うという意味や区別の意味合いで使ったのではという説もあるそうです。

 

そして、中傷などを目的とした、馬鹿にする意味で使っているという説もあるようです。

 

いろいろな説があり、明確な定義などはないようですが、まとめると「良くも悪くも差別化」を意識したものだと思われます。

 

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「オ」と「ヲ」の歴史

書物

今では「~をする」などの格助詞としての使い方しか一般的にはせず、現代仮名遣いではそうなっているようです。

 

では、実際過去にはどのように「ヲ」を使っていたのか紹介します。

奈良時代の「オ」と「ヲ」

奈良時代では、発音でも違いがあったようで、漢字によってそれぞれ違いがあったようです。

 

例えば、

意・乙などは「オ」

遠・鳥・男・緒などは「ヲ」

といったような区別があったようです。

平安時代

奈良時代のような使い分けは無くなって混同されるようになりました。

 

一部ではあったようですが、11世紀初頭には発音がほぼ統合されたようです。

鎌倉時代

平安時代とは逆で、京都ではアクセントを変えるようになったようです。

 

「を」が高い音節、「お」を低い音節をあらわあすように定めたそうです。

室町時代

また混同されるようになったようで、鎌倉時代にあったアクセントの変化に気付かない人もいるなど上手く扱えないケースもあったようです。

 

自らの祖先が作り出した言葉で混乱しているのは、ちょっと不思議な感覚ですね(笑)

江戸時代

契沖(けいちゅう)(1640年 – 1701年)が著した「和字正濫鈔」(わじしょうらんしょう)の中で、万葉集や日本書紀のような奈良時代に使われた、仮名遣いの乱れが生じる前の仮名遣いに戻すように主張した。

 

この主張は契沖死後に一般に次第に受け入れられるようになったそうです。

 

本居宣長も、ア行に「オ」、ワ行に「ヲ」に直しました(それまでは逆だった)

明治時代以降

先ほどの契沖の仮名遣いを基礎にしたものが「少額教科書」に採用されて、一般に広く普及しました。

 

そして、1946年に「現代かなづかい」が公布されて、今のような仮名遣いが採用され、1986年での「現代仮名遣い」でも「を」は助詞にのみ残されました。

 

 

このように、「ヲ」と「オ」は色々変更されながら今に至る、非常に長い歴史をもった言葉です。

 

この辺りで考えると、もしかしたら「オタク」ではなく「ヲタク」なんて言葉が一般的になる時代が来る可能性もあるでしょうが、現代仮名遣いでは「を」を助詞以外で一般的に使わない点を考えると、「ヲタク」は難しいのかもしれませんね。

 

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まとめ

一言で言うと「良くも悪くも差別化」しているという事ができそうです。もっとザックリ言うなら「同じ意味で言葉だけが単に違うだけ」

 

なので明確な定義などなく、扱い方は自由です。

 

そして、この二語の違いの歴史を紐解いても、途中統一されず混同され、途中原点回帰し、使いやすいように変更されています。

 

扱い方の統一された現代に「オタク」「ヲタク」が生まれるという、混同された時代に原点回帰するオタクはすごいなと個人的に思いました(笑)

 

正にカオス。でもオタクって色々な嗜好が合わさった世界なのでカオスであるとも言えます。それが言葉として出てきても不思議じゃないとも思えますね(笑)

 

たかが「オタク」と「ヲタク」。されど「オタク」と「ヲタク」ですね。

 

ただの違いを調べただけなのに、歴史をしかも奈良時代から紐解くとは思いもしませんでした。

 

オタクってつくづく面白いなと思った今日この頃です。




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