盆地が暑い理由は?特徴を知って気温だけでなく空気も気を付けよう!

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にっしん
この記事では盆地がなぜ暑いつか?という理由をいろいろな要因から紹介しています。

 

夏のように暑い季節だと、どこが最高気温になったかのニュースであったり、天気予報の気温がよく話題になってそれを聞くだけでも嫌になりますよね。

 

その中で特に暑くなりやすいのは盆地。盆地は近くの他の地域よりも気温が高くなる傾向にあります。

 

「盆地は気温が高くなる」という事を知っている人は多いかと思います。

 

僕も知っていましたが、知識は「山に囲まれているから」という知識しかありませんでした。

 

もしかしたらと思って、他の要素はないのか色々調べてみました。

 

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盆地はなぜ暑いのか?

一言で言ってしまえば、最初に書いたように「山に囲まれているから」でした。これが一番の大きな理由のようです。

 

にっしん
でもそれで終わったらこの記事は終了になりますね

 

ですので、もっと深く、その山に囲まれている事によってどういったことが起こるのかまとめました。

理由① 海からの空気の循環がない

例えば、クーラーなしで夏の日に窓を開けずに締め切っている状態ではとんでもなく熱くなりますね。最悪命にかかわります。

 

そうなるのは空気が入って風通しがないためです。正に盆地はこのような状態となります。想像するだけでも嫌になりますね…。

 

逆に盆地ではない所は、空気の循環が行われています。「空気の循環」というと分かりにくいかもしれませんが、下のような形になります。

空気の流れ

ザックリとした図で恐縮ですが、空気の流れはこのように冷やされ温められます。よって空気の循環によって気温が下がります。

 

ですが、盆地は山などの陸地によって妨害されるので空気の流れが遮断されます。そのため最初に説明した

「クーラーなしの締め切った部屋」

と同じ状態になります。

 

もちろんこれは例えで厳密には違うでしょうが、、空気の循環が行われず気温は下がりにくい環境にある状態であることはおわかりいただけたと思います。

理由② 盆地内で空気が循環する(空気が停滞する)

通常は太陽の熱で空気は膨張して軽くなり上昇します。そして上空の冷たい空気が重くなった事で地面に近い部分が冷えます。

 

ですが盆地では、その冷たい空気が流れ込んできません。理由はこれも山に囲まれているからです。

 

そのため、新しい空気が入らず、こもって停滞します。盆地内で喚起されず空気が循環するために、盆地内の空気は冷えず淀みます。

 

また稚拙な絵で大変恐縮ですがこんな感じです。山などに囲まれているおかげで冷たい空気が遮断されます。

盆地内の空気の流れ

部屋の中で窓を開けて空気の入れ替えも一切せず、換気口すら開けないで閉めたまま、空気清浄機なども入れなければ、室内の空気が淀みます。

 

それと同じことが盆地内で起きているということですね。

 

理由①と②をまとめると、部屋の中に閉じこもって一歩も外に出ない引きこもり状態になってしまっているといえます。

 

例えがネガティブで盆地に住んでいる人には申し訳ないのですが、こういった例えが理解しやすいのではと思います。

 

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理由③ フェーン現象

「フェーン現象」というのがあり、これは山の斜面に当たったのちに山を越え、暖かく乾いた下降気流となった風によってその付近の気温が上がる現象のことです。

 

僕の稚拙な絵ではなく分かりやすい図が新潟地方気象台のホームページにありました。

フェーン現象

出典:新潟地方気象台ホームページより(http://www.jma-net.go.jp/niigata/menu/kisetsu/tenkou/column01.shtml)

理由①でも海からの空気の循環がないと書きましたが、もし届いても、このフェーン現象により暖かい空気が入ってくるので気温は下がりません。

 

どの理由も完全に山がネックになっていますね。まだまだ理由はあります。

理由④ ヒートアイランド現象

もし盆地内が都市化して道路が整備されたり、大きな建物が建った場合は気温が高くなりやすくなります。

 

これは以下の図を見てもらえると非常にわかりやすいのですが、都市型のアスファルトの地面は熱くなりやすくそれを大気へ放出します。

ヒートアイランド現象

出典:気象庁ホームページより(https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/himr_faq/03/qa.html)

よくニュースなどで、アスファルトの地面の方が空気中より熱いとサーモグラフィーや温度計などで見せたり、ペットの散歩や子ども、ベビーカーの赤ちゃんは注意を呼びかけるものがありますね。

 

それがこの現象であり、盆地でこれが起これば気温が高くなるのも仕方ないです。

 

そして、高層ビルなど都市化が進んでいく事により、太陽光が建物に当たった時に反射光が発生したり、建物の壁がアスファルトと同じ性質をもつので、より気温は上がります。

 

さらに、何かしらの製造業をしていた場合、その時に排気される熱によって暖められる事にもなります。

 

これらをヒートアイランド現象と言います。

 

都市部が夜間でも熱いのはこれらが原因の可能性もありますし、盆地内なら今まで上げたように地形的に冷えないので、ヒートアイランド現象により、より気温が高くなります。

 

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盆地は夏が暑く、冬が寒い、しかも豪雪

夏が暑いなら、冬はガードされているから暖かいって思うかもしれませんが、その逆です。

 

これは山からの冷えた空気が冷えて盆地に流れてきます。

 

空気の性質で、暖かい空気は上昇して冷たい空気は下に行くという性質があります。

 

これが夏に起きればいいですが、涼しくなるほど冷たい空気が少ないので難しいのでしょう。

まとめ

盆地が熱くなる現象についてまとめました。

 

とにかく囲まれている事により冷えにくい、冬は暖かくなりにくいということで気候面では非常に厳しい環境にあります。

 

盆地に住んでいる方は、気温の管理だけでなく、空気の状態にも気を配って生活する事が大切だと言えますね。

 




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