にっしん(@nisi_otabloger)です。
七夕といえば、短冊にお願い事などを書きますが、できれば願い事を叶えたいと思いますよね。
それ以外にも短冊に俳句や川柳、短歌などを書く人もいるかと思います。
そこで、何か短冊には書く上でのお作法などあるか、七夕の場合はどのように書くと良いかなど調べてみました。
七夕にデートなどでお願い事を書く機会があるかもしれませんし、作法的なものを知っていれば話のネタや評価が上がるかもしれませんので、そういった人も要チェックです!
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そもそも「短冊」とは何か?
短冊はもとは「短籍(たんじゃく)」という名前で、七夕で書くような薄い紙ではなく、俳句などを書くための色紙のような暑い紙を指していました。
大きさは、書道では360cm×60mmといった大きさです。
A4サイズの用紙が297×210mm、色紙は242×273mmなので結構大きいですよね。縦長って感じですね。
色紙より大きいからいっぱいお願い事できそうですね(笑)むしろスポーツのチームのお願い事を書けそうですね。
そして短冊はどのような歴史があるのか?それは以下の通りです。
奈良時代
物書きのための小さな紙として使われていた。
平安時代
歌を書くようになった
鎌倉時代
歌を書くのが一般的になった
室町時代
身分によって使う短冊が決められ、様々なサイズや様式が出てきた
江戸時代以降
文字以外に絵や詩なども書かれるようになった
短冊は本当に昔からあったんですね。ものすごく歴史がありますね。
短冊の書き方①短冊を使った書き方
短冊の書き方にもやはりお作法はありました。
これはあくまで短冊に短歌を書き込む場合も含まれますが、七夕にお願い事を書く場合でも参考になると思います。
作法① 右から左へ縦書きする
「短冊は右から書くか?左から書くか?」もしこういったクイズにされるともしかすると迷うかもしれませんね。
書道もそうだし、当たり前のように「右からでしょ」と思うかもしれませんが、そうです、短冊に書く時も同じく右からです。
短冊は右から左へ書いていきます。これは作文など縦書きのものでもごく当たり前ですが、短冊に書く場合も一緒です。
作法② 名前は左下に
名前は左側に書きます。書道だと左側の中央あたりに書きますが、短冊は左下に書きます。
もちろん、名前を書かない場合は必要ないでしょうが、もし書く場合は左下にしましょう。
作法③ 書き出しは1/3の場所から書く
最初の書き出しは上から1/3の位置から書き始めます。
折れそうな薄い紙なら1/3に軽く折るとわかりやすいでしょう。そして右からその1/3の部分から、折り目に最初の1文字目がかぶるように書きます。
これを「三つ折り半字がかり」といいます。
ちなみに題名は上から最初の折り目の間に書きます。題名がないときは空白にします。
作法④ 必ずしも型にはまらないといけないわけではない
これを言ってしまうと、今までのポイントは元も子もないですが、書家の方などは型にはまらずに書いたりすることもあるようです。
ただ、型にはまらないというのは、十分に型にはめることをわかっているから、基礎がしっかりできているからこそです。
基礎をつかんでいるから、型を外すのであって、何も知らない状態で「型を外す」ということはないでしょう。
七夕の短冊の場合はここまでこだわらなくても良い気もしますが、型というのは綺麗に見えるためのものでもあるので、最初は型にはめてやってみるのが良いのかなと思います。
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短冊の書き方② 短冊の色に意味はあるのか?
短冊の色は基本的に白ですが、七夕の時は白を含めて5色あります。
これは陰陽五行説になぞらえたもので以下の5色になります。
黒(紫):学業面での成功
白:規則や義務(生活リズムを変えたいなどの決意)
赤:親や先祖への感謝
黄:信頼、友情(人間関係)
青(緑):成長、人間的な魅力
あとこの陰陽五行説とは一切関係ありませんが、ピンク色の紙に書くと願いが叶いやすいと聞いて実践したことはあります。
七夕で短冊以外に「投網」「巾着」「折り鶴」があり、それらは以下のような願いがあります。
吹き流し:織物、裁縫の上達
網飾り:農業や漁業で豊作などの願い。
くずかご:ものを粗末にしない、清潔と節約への心がけ
紙衣(かみこ):災いを避ける、裁縫の上達への願い
巾着:金運向上、商売繁盛
折り鶴:家族の健康や長寿
短冊の書き方③ お願い事を書く時どう書くか?
七夕でお願い事を書く場合は特に書き方などはないようです。
ただ、先ほどのお作法的な書き方をすれば綺麗に見えるようにかけると思います。
お願い事をする以上、叶えてもらいやすいように書くことは大切ですし、ちょっとした心遣いなのではないでしょうか。
他にも願いを叶えるためにどう書いたら良いか、考え方などをざっと紹介します。
ポイント①言い切る・断言する
大抵は
「~でありますように」
と書いてしまいがちですが、そうではなく
「~します」「~しました」
と宣言するように書くと良いでしょう。
書いた字を自分で見て暗示をかけることもできますし、意識が高まると思います。
ポイント②完了形で書く
言い切るのに加えて、できるならもう達成したかのような書き方、要は「完了形」で書くと良いということを聞いたこともあります。
「志望校に合格します!」→「言い切り」
「志望校に合格しました!」→「完了形」
です。
ただ、願い事としては不自然かもしれないので、違和感があるならやらなければいけないとも思いませんが、叶えたいことなら実践してみるのもありです。
それにこういった書き方をする人は少ないと思うので、良い意味で目立つかもしれませんよ。
ポイント③否定的・ネガティブな言葉は使わない
よく
「貧乏から脱出する」
「運動不足を解消する」
といったネガティブに感じる言葉は避けましょう。
潜在(深層)意識は文章を理解できないと聞いたことがあります。言葉のままで読み取ると言います。
要は先ほどの例でいうと
「貧乏」
「運動不足」
といった単語で受け取るようです。
そうなると、潜在意識的には「貧乏」「運動不足」になるような事が起こります。
もう少しわかりやすくすれば
「落第を避けます」
「進級します」
だと、感覚的にどっちが叶いやすそうでしょうか。
結果的に同じことを言っていますが、後者の方が叶いやすそうって思いませんか?
最初の例も
「裕福な暮らしをする」
「健康的な生活をする」
といった形にする事でイメージも変わってくるはずです。
「吐く」という字は「叶(叶う)」に「-(マイナス)」で出来ています。
マイナスの事、否定的な事やネガティブな事を言わなければ(「-(マイナス)」がなければ)、
叶うようになる(「吐」-「-」=「叶」)と聞いた事があります。
迷信まがいの話ですが、こういった事を実践する事もとても大切ですし、短冊もそうであると良いのではないでしょうか。
ポイント④具体的に書く
「志望校」ではなく「〇〇大学合格!」もっと言えば「〇〇大学〇学部合格」など出来る限り具体的に書くとより良いのではないでしょうか。
やはり自分で書いた字を自分で見ることは、潜在意識に刷り込む効果があるので有効だと思います。
「〇〇大学合格!」
とか、
「甲子園出場!!」
みたいな張り紙を漫画などでも見たことがあると思いますが、ああいったことを見て潜在意識に刷り込んで自己暗示をかけるということです。
こんなこと言うと、一種の洗脳みたいですが、こういった洗脳は良いことです。
どんどん自分に自己暗示をかけていくことが願いを叶えるきっかけにもなりますし、七夕を機に願いを叶える第一歩になれば、七夕の願いは叶ったというものです。
それに願いを叶えるってこういうことでもあるのかなと個人的には思いますね。
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ポイント⑤副詞を利用する
文章上、「副詞」というのは、文章の与える印象を効果的にする語句です。
今まで、潜在意識など色々紹介しましたが、もっと意識させるために、副詞を利用するとより良いでしょう。
「簡単に」
「すぐに」
「いつのまにか」
といった、叶うスピードがアップする言葉が良いでしょう。
それだけでもイメージが変わるはずです。
ただ、あまりにも現実離れ、物理的に不可能な事にすると、当然叶いませんし、理想と現実のギャップで苦しむ事にもなりかねないので注意は必要ですね。
ポイント⑥期限を決める
もし受験などのように日程が決まっていれば別ですが、特に決まっていないなら期限を決めるといいでしょう。
自分の意識も変わるでしょうし、行動が進むきっかけにもなるはずです。
ポイント⑦物語仕立てにする
できる限りストーリーにするとより現実味が増してくるでしょう。
短冊に事細かく書くのは難しいでしょうが、
「〇〇大学〇学部に合格して、友人と楽しいキャンパスライフを過ごすことができました」
だとどうでしょうか。
端的な言葉の中にも、
- 受験
- 合格
- その後の生活
といったストーリーを感じることができるはずです。
こうすることでまた意識が変わると思います。でも、くれぐれも書くときに妄想してニヤニヤしないようにしましょう。
余談ですが、僕は結構想像したことが顔に出やすいらしく、楽しいことを想像して「何ニヤニヤしてるの?」って突っ込まれることがあります。
はたから見たら危険人物ですよね(笑)そうならないよう気を付けてください。
ポイント⑧最終的には行動
最終的には行動しなければいけません。
他力本願で考えるのではなく行動。願い事は「叶う」のではなく「叶える」ものだと思います。
もちろん「宝くじに当たりますように」とかだと「叶える」というのは難しいように思いますが、「叶える」というくらいの強い意志が必要なのではないでしょうか。
例えば「志望校に合格しますように」というのは勉強することが大前提です。
僕も色々な経験を通して思うのは、
「人事を尽くして天命を待つ」
「果報は寝て待て」
という考え方で、やるべきことはやって、後は運という、行動ファーストで運はオマケ的な考え方です。
そうしないと、願い事を書いても、理想と現実のギャップに苦しんでしまうことになりかねません。
その差を埋めるのは行動と努力、ここに尽きます。
それに努力で運は高められます。
例えば5つの選択肢のある中、1つが正解という問題があって、努力して勉強していれば2つに絞れるかもしれません。
そうすると、正解率は50%、勉強せずに絞り込めなければ正解率20%です。
もちろん努力が全てだとは思いませんが、努力で運は高められる良い例ではないでしょうか。
短冊で願い事をするのは良いですが、
「努力はしますので、運も味方してください」
「『叶えたい』という宣言」
というのがお願い事との付き合い方だと思います。
多少説教じみて恐縮ですが、僕も学生時代、運頼みで努力せず大きな失敗している人間なのでこのことは強く思います。
「全ての努力は報われるわけではないけど、成功するものは皆努力家である」
と聞いたことがありますが、本当にそうだと思います。
七夕の短冊は元々は詩歌を書いていました。それが願い事に変わって、今ではそういうものになっていますね。
きっかけは織姫で、あの年に一度七夕だけ会える織姫と彦星の織姫です。
織姫は裁縫や機織りが得意で、その織姫にあやかって「そうなりたい」という願いから書くようになったのがきっかけのようです。
そして江戸時代に寺子屋(今で言う学校)の子供達が願い事を短冊に書くようになったのが今につながっています。
まとめ
短冊の書き方について色々と紹介しました。
作法的な事は
- 右から左へ縦書きする
- 名前は左下に
- 書き出しは1/3の場所から書く
であって、これは必ずしもやらなければいけない事ではありません。
むしろこちらの書き方の方が大切でしょう。
- 言い切る・断言する
- 完了形で書く
- 否定的・ネガティブな言葉は使わない
- 具体的に書く
- 副詞を利用する
- 期限を決める
- 物語仕立てにする
- 最終的には行動
書く際にはこういった事を意識してみると良いと思いますし、普段何か目標を書いたりする際にも参考になると思います。
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