お祭りの屋台の金魚すくいでとってきた金魚。すくうまでは良かったですが、すくった後、飼うことになります。
その場合、水道水をそのまま入れての飼育は金魚が死んでしまいます。
でも生活環境を整えるにはどうすればいいかを順を追って解説します。
過去記事でも色々書いていて重複する部分がありますが、ミネラルウォーターで飼育したい場合はこの記事をご覧ください。
他の水や理想の飼育水を知りたいときはこちらです。
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お祭りの金魚すくいの金魚、持って帰ってからどうする?
お祭りは昼間くらいからやっていますが、大体は夜に行ったりするのではないでしょうか。
夜にお祭りを楽しんで金魚すくいで金魚を持ち帰る。でもその金魚の置き場に困りますよね。
そのまま水道水を入れると、金魚は主に2つの理由で死んでしまいます。
それは
- 塩素がエラの組織を破壊する(呼吸困難になる)
- 急激な温度変化によるショック死
です。
もし、温度差がなければ2つ目の理由は外れますが、少なくとも水質が変わるのでストレスにはなります。
呼吸困難が1番の問題で、水道水は避けないといけません。
でも、夜はペットショップもやっていない、スーパーも閉まっている場合もある。さあどうするか?
レスキューで使うならミネラルウォーター
24時間空いているスーパーがあって、そこのペット用品売り場でハイポ(脱塩素剤)がある場合はそれを水道水に入れて飼育水にすればOKです。
ですが、それが困難な場合、急場をしのぐのに一番良い水はミネラルウォーターと言えます。
そして、もし僕が夜、金魚すくいで金魚を取ってきて、何も道具がなければ、その日のうちにミネラルウォーターに入れます。
なぜかというと
「金魚すくいで使われている水が水道水の可能性があるから」
です。
屋台にある金魚を遊泳させている水は問題ない水を使っているでしょうが、お客さんに持って帰る用に水を入れるので徐々に水は無くなります。
でも、その水はどこから補給されるのでしょうか。
ちゃんと脱塩素剤(ハイポ)で中和しているお店もあるでしょうが、そのまま水道水を継ぎ足ししているお店もどうやらあるそうです。
水道水である可能性がゼロではない以上、僕ならミネラルウォーターに入れます。
水道水は先ほど挙げた
塩素がエラの組織を破壊する(呼吸困難になる)
という理由でそのまま入れておくわけにはいかないからです。
ただ、ミネラルウォーターを使用するならいくつか注意点があります。
注意点① 軟水を使用する
ミネラルウォーターは非常に多くの種類がありますが、「軟水」と「硬水」というのがあります。
海外産のミネラルウォーターには硬水が非常に多いです。
日本の水は軟水であり、金魚の飼育には軟水が向いています。ですので、購入するときは軟水を使用します。
なので国内で取ったミネラルウォーターを使用してください。
注意点② 温度を一定に保つ
これはミネラルウォーターに限ったことではありませんが、金魚が泳いでいる水温とミネラルウォーターの温度を一定に保つ必要があります。
ここに差があると、場合によってはショック死しますし、そうでなくてもそれだけで弱ってしまう事があります。
金魚すくいの金魚が1週間以内に死ぬことが多い原因のひとつにもなっています。
ですので、金魚を開ける容器を用意したら、そこにミネラルウォーターを開けます。
そして、その容器の上に金魚を入れた袋ごと浸します。こぼれないように固定して、これを30分ほど置きます。30分くらいしたら温度は一定になります。
そして、水質の変化でもストレスを与えるので、金魚の袋の水を半分捨てて、ミネラルウォーターを半分入れます。
15分くらい置いて、また半分捨てて、ミネラルウォーターを半分入れます。
さらに15分くらい経ったのちに、ミネラルウォーターを開けた容器の中に通します。袋の中の水は開けずに捨ててください。
これでとりあえず応急処置は完了です。これでも次の日に死んでいるケースもあるようなのでベストとは言えませんが、せめてでもできる方法と思います。
ただ、ミネラルウォーターは本来使用すべき水ではありません。これはその日かぎりと考えるのが一番でしょう。
ミネラルウオーターで育てたほうがいいんじゃないか?と思いがちですが、一番適しているのは水道水です。
それは、酸素が含まれているからで、加熱殺菌が義務付けられているミネラルウォーターは酸素が抜けてしまっています。
そのため、水道水でカルキ抜きでカルキを抜いた水の作り方が適切と言えます。
それにいちいちミネラルウォーターを買うなんて、コストがかかりすぎます。そういう意味でも水道水は理想的な水と言えます。
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次の日に必要なものを揃える
夜のお祭り屋台で金魚をゲットした場合、道具をその日のうちに揃えるのは困難なので、次の日以降に必要なものを揃えます。
とりあえず必要なものは
- 飼育容器
- カルキ抜き(脱塩素剤)
- 砂利
- エサ
- 酸素発生剤
- すくい網
です。これらは100円ショップで揃えることができます。
ただ、酸素発生剤は限りがあるので、余裕がある時にホームセンターでエアフィルター(ブクブクなどと呼ばれているもの)を購入するのがいいでしょう。
カルキ抜き(脱塩素剤)というのは、透明の固形のもので、塩素を除くためのもので、そうすることで金魚を安心して飼うことのできる環境になります。
水道水に決められた量のカルキ抜きを入れて、しばらく置きます。これだけです。
アイテムを用意したら環境づくりです。
砂利を洗って容器に敷き詰め、水道水を入れます。カルキ抜きを決められた量を入れて、溶け切るまでしばらく置きます。
そして、ミネラルウォーターに移したように、温度調整をしてあげて金魚を移します。
あとは、酸素発生剤を入れて様子をみるといいでしょう。
エサに関しては、環境の変化によるストレスを受けている中でエサを与えると消化不良を起こすので、3日間は与えず様子を見ます。
3日くらい絶食状態にしても餓死することはないので心配しなくても大丈夫です。
これで様子をみると良いでしょう。
あとは、ちゃんとした水槽を用意するなど、自分の好みなどに合わせてアイテムを用意すれば良いかなと思います。
100円ショップので1週間くらいは余裕で持つと思うので、ちゃんとそろえるならネットでセットをそろえるというのも手です。一つずつ買うより楽ですし、安いです。
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まとめ
金魚の飼育水にミネラルウォーターを使用するのは
- 飼育水として向いていない(硬水・軟水がある、酸素がない)
- コスト面での問題
といった点でオススメできません。
緊急の場合での使用は問題ありませんが、飼育するための道具が揃ったら水道水にハイポ(脱塩素剤)を使用したものにするのがベストと言えます。
せっかく飼うことになった金魚、1日でも長生きさせられると良いですね^^