にっしん(@nisi_otabloger)です。
今回はどちらかといえば普通の日記って感じなので、気楽に見てもらえたらと思いますが、ビジネス的な話にも絡めようと思います。
最近ですが、映画実写化された「ピーターラビット」を観てきました。
http://www.peterrabbit-movie.jp/
5月18日に日本で公開されましたが、次の日の19日に観てきました。
僕は、ピーターラビットの知識は
- 名前を知っていた
- 絵本になっていたのはなんとなくわかっていた
- なんかパンメーカーの点数を集めると皿がもらえた時のキャラクター(笑)
くらいのイメージでした。
実際そんな僕が観に行った理由はただ1つ
ウサギが好きだからです!
小学生くらいの頃、ウサギを飼っていたせいか、動物で一番好きなのはウサギです。
映画に行く事になったのは、何気にテレビがついていたので、CMを観た時にピーターラビットの映画のCMが流れていて、
これは絶対観に行く!
という事で、公開日の次の日に行ってきました。
前売りのムビチケを買い、座席予約したので座席は事前に確保してましたが、前の予定がかなり押して、途中からでした。
でも開始5分くらいだったのでストーリー自体に影響はほぼありませんでした♪
今回の記事はレビュー寄りというよりかは、ピーターラビットの事について色々調べたら興味深かったので僕の知りえた範囲でいろいろ知ってもらえたらと思います。
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そもそもピーターラビットとは?
(ちなみにピーターラビットのイラストはパブリックドメイン(著作権消失)です)
知れば知るほど本当に世界中で愛され、広く読まれている作品です。日本でも知らないという人はいないのではと思います。
日本公式サイトがあるので、そちらもどうぞ
誕生と出版
ヘレン・ビアトリクス・ポターによって作られた、児童書に登場する主役キャラクターがピーターラビットであり、シリーズ作品の総称にもなっています。
1893年9月4日に、ポターの元家庭教師アニー・ムーアの息子のノエルにウサギの話を送ったのがピーターラビットの最初です。
そして、アニーの勧めもあって、そのウサギの話を本として出版する事に決めましたが、ポターは小型で子供が安価で入手できる事を望んでいましたが出版社からの承認は得られませんでした。
そのため、1901年12月16日に250部自費出版し、知人や親せきへのクリスマスプレゼントとして、残りを販売しました。
評判が良く、1,2週間で売り切れ、追加で200部発行もされました。
そしてローンズリーの協力もあり、最初に断ったうちの1社であるフレデリック・ウォーン社により1902年10月2日(日本は明治35年)初版8000部が販売されましたが、予約で完売し、1903年末には5万部も売り上げたそうです。
最初は贈り物から始まって、どんどん人気を集めて形になったようです。
なんでこんなに人気が出たのか?
これに関しては僕は正直わかりません。
なぜなら、出版されたのが100年以上前の話であることから長い歴史があり、1980年にはビアトリクス・ポター学会 (The Beatrix Potter Society)という学術団体まで設立されています。
この学会では、ポターは長年にわたり書いた暗号日記(本人ですら解読が難しかったとされる特殊な暗号で書かれた日記)の解読をしたりなどポターの研究を様々行っています。
ビアトリクス・ポターという人物ははじめは絵本作家などではなく、キノコなどの菌類の論文を学会に提出したりしていました。
当時は女性差別もあり、研究成果を発表させなかったりしたため世に出る事はなかったものの、それがなければ、菌学者として名をはせていたかもしれません。
そしてピーターラビット関連の商品販売の提案、著作権の管理などの実際家(現実主義者といえばわかりやすいかもしれません)としても知られた人物です。
ピーターラビットの人気もそこにあるかもしれませんし、本人も生前に
「たぶん彼(ピーターラビット)や仲間たちが、生きることにせっせと励んでいるからなのでしょう」
と言っています。
明確な所はないし、「元々は子どものために書いたものだから成功したのだろう」と推測もしているそうです。
そんな中で、僕が言える事は何もないでしょう。
でもキャラクターの可愛さ、どこか憎めない愛らしさが作品自体、そしてポターの事をよく知らない僕のような人間でも好きになれる、それが100年以上という時代を経ても風化する事のない魅力が人気の秘密なのかもしれませんね。
どのくらい世界で読まれているのか?
ピーターラビットシリーズの絵本の累計発行部数は全世界で2億5000万部を超えています。
うち第1作の「ピーターラビットのおはなし」の発行部数は全世界で4500万部を超えているので、全体の約2割を占めていることになります。
2割という事は、他の作品もほぼまんべんなく読まれていると判断する事もできますね。
日本では、福音館書店という児童書を中心に出版している出版社からメインで出ていますが、は1300万部以上が発行されています。
ちなみに福音館書店版「ピーターラビットのおはなし」は153万部(2015年次)で、絵本発行部数ランキングでは49位です。さらにトップ3は
1位:いないいないばあ:569万部
2位:ぐりとぐら:472万部
3位:はらぺこあおむし:368万部
このトップ3が群を抜いています。
ですが、ピーターラビットシリーズの累計は1300万部以上なので、シリーズ累計であればトップクラスです。他にも「ノンタン」シリーズ、「ぐりとぐら」シリーズも非常に多いです。
それを見ると非常に多くの発行部数であることが分かりますね。ピーターラビットも誰もが知っている、広く受け入れられている作品であることが分かるのではないでしょうか。
多くが幼少期を経て卒業するものが多いため、アニメと比べると大きな人気はないような感もありますが、多くの人の心に残っているのが児童書なのではないでしょうか。
そして実写映画化された児童書はあまりないと思いますし、超ロングセラーを続けている作品の中ではこの「ピーターラビット」が初なのではないでしょうか。
ピーターラビットはどんな話があるのか?
ピーターラビットの話、意外とたくさんあるんです。そして登場キャラクターも非常に多かったりします。
ちなみに最近公開された実写映画では今までのシリーズで登場したキャラクターたちがしっかりと登場するので、今まで絵本で複数のキャラクター達を覚えている人は非常に懐かしく、嬉しく思うと思います。
僕は完全ピーターラビット以外、ゼロ知識で行ったので真新しいという印象でしたが、事前予習してみれば違った楽しみ方ができるのかなと思い、Blu‐rayが出る前に時間があれば作品をチェックしようかなと思いました^^
そして実際の作品は以下の通りです。ストーリーは僕もまだチェックしていない事もありますし、話の内容を書くとネタバレになるので、各自気になる人はチェックしてください。
- ピーターラビットのおはなし
- ベンジャミンバニーのおはなし
- フロプシーのこどもたち
- まちねずみジョニーのおはなし
- りすのナトキンのおはなし
- あひるのジマイマのおはなし
- キツネどんのおはなし
- ティギーおばさんのおはなし
- 「ジンジャーとピクルズや」のおはなし
- ジェレミー・フィッシャーどんのおはなし
- こぶたのピグリン・ブランドのおはなし
これらは、実写映画で登場したキャラクターが登場する作品です。名前だけでも、いろんな動物が登場する事が分かるでしょう。
(もし漏れがあったらすいません)
全24作品があるのでこれだけではありません。意外にある事が分かるでしょう。
日本での児童書以外での扱われ方
日本では、以下のような形でアニメ化、イメージキャラクターとして使用されていました。
児童書としてなじみのない方は、こちらの方がなじみがあるかもしれませんし、僕もそんな感じです。
アニメ化、映像化の流れ
1990年
フジテレビがイギリスのテレビシリーズ「きかんしゃトーマス」の放映権を獲得した事が「ピーターラビット」の放送につながった。
1992年
フジテレビの教育番組「ひらけ!ポンキッキ」そしてその後継番組「ポンキッキーズ」でのコーナードラマとして放映され、テーマソング「ぼうけんをさがして」(歌:芍薬)も製作されました。
さらに、この年にVHSビデオも全9巻発売されました。
何となく覚えてますが、確かに「ポンキッキ」で放送されてました。「ぼうけんをさがして」も地味に覚えてました(笑)
その後はフジテレビ版の音声を流用し、映像を再編集したものがNHKで放送され、近年ではCS放送「カートゥーンネットワーク」にて放送され、フジテレビで放映された映像、音声が流用されました。
CGアニメ向けになっていて、よりかわいく、子どもに受け入れられやすいキャラクターになっていました^^
2008年
角川エンタテインメントよりビアトリクス・ポターのドキュメンタリー映像やブックレットを封入した4枚組のDVD-BOXが発売された。
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イメージキャラクターとして
キューピーでの番組、商品の使用
キユーピー3分クッキングに、1990年代半ばから2000年代前半頃までオープニングとエンディングで使われていました。
キューピーのCMでも1980年代末期頃から長年使用されていました。
銀行での使用
現在だと、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJ不動産販売で通帳でのイラスト、ノベルティとしてピーターラビットが使用されています。
1988年の三菱信託銀行時代からイメージキャラクターに起用され、2005年にUFJ信託銀行と合併した後も、引き続き使われています。
三菱UFJ信託銀行本店では、25年を越えるあゆみを振り返る、展示スペースが誕生しています。
→これ地味に見に行きたいと思いましたし、僕の夢のリストに入りました(笑)
アミューズメント施設などでの使用
アミューズメント施設でも色々と使用されています。日本でもかなり愛されているキャラクターであることが分かりますね。
ナガシマスパーランド
2003年10月よりイメージキャラクターとして「ピーターラビット」のライセンス契約を世界で初めて締結し、園内でサンダル・浮き輪などのグッズ販売が行われています。
さらに
- アトラクション「ピーターラビットコースター」
- ナガシマリゾートでのロゴにピーターラビットを使用
といった感じで、ナガシマスパーランドはかなりピーターラビットびいきですね
埼玉県こども動物自然公園、大東文化大学
こちらでもピーターラビットがイメージキャラクターとして使用されています。
さらに、埼玉県こども動物自然公園は、大東文化大学の東松山キャンパスが隣接しています。
大東文化大学の図書館・英米文学科では、ポターに関する貴重な資料・書籍・原画等を所蔵しています。
そのため、埼玉県こども動物自然公園内には「大東文化大学ビアトリクス・ポター資料館」も開設・一般公開されています。
→ここも行きたい(笑)
その他の使用、コラボレーション
2007年に「こぶたのピグリン・ブランド」がサントリー「DAKARA」のイメージキャラクターになっています。
「DAKARA」のおまけとして「ピグリンの回転舞踏会」というもので、磁力でくるくる回るもののようです。
2014年には、トヨタ自動車のミニバン「ノア」のイメージキャラクターとしてピーターラビットが登場しています。
今年2018年には、アシェット・コレクションズ・ジャパンにより、「ピーターラビットキルト」が5月より創刊されています。
ちょっとした豆知識
ここでは僕が色々見て、「えー!」って思えるような事があったので入れてみました。
これ見たら「ピーターラビットすごいぞ!」って思うはずです!
ライセンス登録された世界初のキャラクター
原作者のビアトリクス・ポターがピーターラビット関連の商品販売の提案であったり、著作権の管理を生前に行っていたことがあるでしょう。
前述しましたが、絵本作家としてだけではなく、当時女性としては珍しかったようですが、当時女性の社会進出も始まったころであり、ポターは商取引に自ら乗り出して交渉事を行っていたそうです。
さらに、商品化にあたっては常にポターが主導権を握っており、ポターは女性企業家のパイオニアだったと評価する人もいるそうです。
ピーターラビットの好物は「赤いラディッシュ」
この絵をよく見たことがあると思いますが、これニンジンって思った人もいるでしょう。僕もその1人です。
ですがこれ、ラディッシュだそうです。ラディッシュというのは「ハツカダイコン」という赤い大根です。
細長いのから、カブのような丸い形のものがあります、挿絵として残っているのは細長いタイプですね。
そう、ピーターラビットの好物は大根なんです。ビックリですね。
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何かを残すことの大切さ
ピーターラビットを通じて、ビアトリクス・ポターという人物は世界中の多くの人の心に残っています。少しカッコつけたことを言いますが、多くの人の心の中でポターは生き続けてるということです。
そんなピーターラビットも、最初は自分の元家庭教師の息子に当てた絵手紙から始まっています。
この時に100年以上も愛される作品になるとは思ってもいなかったでしょうし、出版を勧めた家庭教師のアニー・ムーアもそうでしょう。
でも実際にそんな作品になっています。繰り返しますが、最初はほんの絵手紙から始まったことです。
ピーターラビットのように世界的に愛されるものでなくても、何かを残すことは誰でもできます。
Twitterやインスタグラム、ブログなど色々な方法が今は手軽にできますね。
まだやったことない人はどんな事でも良いので始めてみてはどうでしょうか。
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