社会人になってから勉強はしていますか?
自分の仕事の勉強をするのはもちろんですが、他に興味のあることの勉強や資格の勉強などいろいろできることがあります。
時間は学生より無いものの、お金に余裕が出やすいのでスクールに通ったりすることができるようになるでしょう。
そして、実際に周りはどのくらい勉強しているのか気になりませんか?
下世話かもしれませんが、僕のように周りがあまり勉強していないように感じた時は、どのくらい社会人は勉強しているかを知ることもひとつのの勉強でしょう。
今回は、社会人の平均の勉強時間について色々調べてみました。
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社会人の勉強の平均時間は?
社会人は一体どのくらい勉強しているのか?
いろいろ調べてみると、これは以下の2つの要素で変わってきます。
- 年収
- 社会人経験年数
もちろん、以下の要素で変わってきます。
- 男女差
- 年齢
- 地域差
ですが、地域差まで分けると混乱しますし、わけがわからなくなるので、今回は先ほどの2点にフォーカスを当てて考えていきます。
年収
まとめると、年収の高い人ほど勉強時間が長い傾向にあります。
年収500万円台の人たちは7割近くが2時間未満、残りほとんどは2~5時間未満です。
ちなみに他のデータでは、500万円台の人たちは約6割が勉強しておらず、年収2000万円になると、「勉強している」が6割、「していない」が4割となり割合が逆転します。
年収800万円以上になると、2時間未満が約半数、3割が2~5時間となっています。500万円の人たちよりも勉強はしているという結果になっていますね。
社会人経験年数
社会人経験年数でも変わってきます。
リクルートマネジメントソリューションズのデータ
(https://prw.kyodonews.jp/prwfile/release/M101229/201403249279/_prw_PR1fl_46jC41NF.pdf)
によると、
新人は半数強
若手は6割弱
中堅は7割弱
が自主的な学習に取り組んでいません。
さらに1週間の平均時間は約4時間としているデータもあります。1週間4時間ということは、1日30分ちょっとです。
すごい結果ですね。挑戦的かもしれませんが、30分で何の勉強ができるんでしょうか。電車の中でやっているくらいでしょうか。
総務省統計局の「社会生活基本調査」によると、仕事のある人が「学習・自己啓発・訓練」に充てる時間は1日当たり平均6分間という結果もあるくらいです。
仕事のある人なので、先ほどの年収や他に男女の差や年齢などの要素で結果は変わってくるでしょうが、今の2つの例をとっても30分に満たしません。
僕の仕事の業界紙でも、確か、新人や若手は勉強時間は多いが、中堅になるとあまり勉強しなくなり、ベテランになるとまた勉強時間が増える結果が出ていました。
僕の場合は医療なので、就職したての新人・若手は勉強しないと仕事上、遅れをとります。
会社も研修や勉強する機会も取るので、必然的に時間が多くなりますし、僕もどんなに仕事が忙しくても、毎日1~2時間程度は勉強していました。
なので、当時の僕の場合は1週間の勉強時間は15時間以上です(自慢するような感じですいません…)
今は社会人になって10年以上経ちますが、自分の興味のあることやネット関係のことなどを勉強しているので、勉強の対象は違えど、勉強時間は変わっていないかむしろ増えています。
僕自身、勉強量はまだまだだったと思っていただけに、こういったデータがになったのは驚きでした。
逆に自分の自覚の低さを実感して発奮材料にしようと思っていたんですけど、拍子抜けしたというのが正直です。
ネット業界で有名なイケダハヤトさんが勉強について動画にしていました。
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何を持って「勉強している」と判断するか
単純に「勉強」というフレーズを使っていますが、何を持って勉強とするのかはハッキリしませんよね。
これは感覚の問題もあるので、ここまで定義して統計を取ることは不可能だと思いますが、「勉強」の定義は人それぞれです。
僕の場合、先程若手の時は1~2時間以上は勉強していたと書きましたが、僕個人としては、自分の仕事の勉強は勉強と思っていませんでした。
技能や能力を身につけて、少しでも仕事をできるようになるために当然の行為だと思っていたからです。
もちろん、僕の考えを押し付ける気はありませんが、この部分も「勉強」と認識するか否かで時間は大きく変わってきます。
当時は仕事に関係すること以外はあまりしなかったので、僕の感覚は勉強時間はゼロと言えます。
ただ、先ほどのリクルートマネジメントソリューションズの調査での結果での言葉は「自主的な学習」と言っています。
その点を考えると、僕の仕事の勉強も「自主的な勉強」とみなすことが可能なので、スキルアップのための勉強と考えていいかもしれません。
もしそうでも、勉強時間は30分未満っていうのはかなり微妙ですね。
「時間」が長ければいいのか?
ただ、ここで1つ疑問点があります。
「勉強は時間をかければそれでいいのか」
ということです。
時間をかけることだけが正しくないし、時間が正義のような考え方をされがちですが、そうではないでしょう。
例えば、
- 独学で2時間
- スクールや講師から学んで1時間
の場合、時間は短くとも、僕は後者の方が技能や知識が身につくと思います。
いくら時間が短くても、効率よく勉強しているなら、
「時間が長い=勉強している」
ことになるわけではありません。
社会人の勉強と学生の勉強の違い
学生の勉強は、「試験のため」といったニュアンスもありますね。自分の目指す学校に入るために勉強するという場合もあります。
いわば勉強は自分の将来のための手段です。
その場合、当然ですがカンニングは許されません。回答は自分で導き出さなければいけません。
ですが、社会人は違います、真逆です。社会人の勉強はカンニングし放題。
もちろん、資格試験のような点数や結果が絡むもののカンニングはアウトですが、そうでないほとんどのことはカンニングOKです。
「自分で考えて答えを探すこと」も重要ですが、「どれだけ早く効率よく答えを導き出し、知識・技能を習得するか」が社会人では大切です。
さまざまな考えがあるでしょうが、少なくとも僕はそう思っています。
自分で考えて、色々寄り道する上で得る知識や答えがあることもわかります。ですが同時に時間をかける事が正しいことではありません。
一見矛盾しているようにも思えますが、時間と勉強量や効率性のバランスを取ることが重要と言えるでしょう。
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こういった状況だからこそチャンスと言える
「全ての努力が報われるわけではないけど、成功するものはみな努力家である。」
このような言葉を、ある有名な漫画で見たことがありますが、結果を出している人は何かしらの努力をしています。
周りが何もしていない中で勉強する事は、他の人から抜きんでる事ができるチャンスと言えます。
今回の色々な統計で「勉強している人が少ない」という結果は、僕は先程「拍子抜け」と言いましたが、チャンスとも言えます。
もちろん、何を勉強するかによりますが、そこに正しい答えはないので、勉強している事があるならそれを進めていけばいいのかなと思います。
少ない時間でも毎日行う事で1年後大きく進んでいるはずです。
社会人は忙しくて勉強できない?
「仕事が毎日忙しくて勉強できないよ!」って言われる事があるのですが、本当にそうでしょうか?
僕は仕事に朝9時くらいから行き、夜家に帰ったら22時近くだった毎日を過ごしていた時がありますがそれでも勉強していました。
通退勤の電車の中で本を読むことはできますし、休憩中にご飯を食べながら勉強も十分可能です。
今はYouTubeなど無料で学べるツールもありますし、意欲さえあればローコストでできてしまう時代です。
本当に良い時代になりましたよね。意欲があればある程度の物はプライスレスで揃う。
もちろん、時間がないのは仕方ない部分もありますし、僕も朝から晩まで働いた経験があるので気持ちはわかります。
ですが、その状況下でもやる人はいますし、やらない人はやりません。(自分を褒めているような言い方ですいませんが…)
要は「やろう」という気持ちがあるかです。
その気持ちすら起きないくらい働かされているなら、過労死ラインを余裕で超えているブラック企業なので、転職活動を最優先に行った方がいいでしょう。
通退勤の時間だけでも30分は可能
通退勤にかかる時間にもよりますが、その時間をカウントして、休憩時間も勉強時間にカウントするなら勉強時間1時間は可能です。
週5日出勤なら5時間、休みの日に2時間程度時間を取れば、週9時間の確保が可能です。
1ヶ月で36時間、1年で432時間です。
学校の授業、例えば9時から15時まで、昼休憩時間や中休みを除いても約4時間半。
この432時間は、学生の学校に行って授業を受けた日の96日分に相当します。週5日の授業とすると19週間分、約4ヶ月半ですね。
新しい学年の新学期が始まって、お盆ごろ、夏休みの時期までを意味します。
想像してみてください。その4ヶ月半で色々なことを学んだり、仲の良い人などができたりするでしょう。
週9時間という時間は、そのくらいの時間です。
これが3年続けば、学生生活1年に相当します。10年間で中学校や高校なら卒業できます。大きな差になることはお分かりかと思います。
時間が成果と正比例するわけではありませんが、差が出ることは間違いないでしょう。
「朝活」でも時間は取れます。
朝の弱い人は辛いかもしれませんが、朝30分でも良いから早く起きることで時間を確保できます。
僕も朝は弱いので、辛い気持ちはわかります。ですが一時期、1時間以上早く起きて活動していた時はあります。
朝の調子いい時を利用できるので、効率ははるかにいいです。
30分ずらして生活に支障が出ることは少ないと思います。
もし出るなら相当疲れているはずなので、個人的には勉強の前に転職などを視野に入れる方がいいのではと思います。
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転職か勤務形態を変える
転職と言っても、なかなか見つからない場合もあるでしょうが、今の仕事を続けながら転職エージェントなどに登録してもいいと思います。
あなたの市場価値なども把握できますし、思わぬ職種があるかもしれません。
僕の場合は医療なので、あまり参考になる意見は言えませんが、勤務形態を変えるだけで時間を確保することはできます。
僕は正社員ではなく契約社員でしたが、これは自分の勉強のためでした。
入る際も「一生この仕事を続ける気はありません」と言って入社しています(笑)
社長と副社長、人事部長の前で言ったので、我ながらよく言ったと思いますが、自由な社風だったので、すんなり受け入れてもらえました。
あくまで僕の例で、必ずしも参考になりませんが、時間の確保であなたも楽になりますし、違う業界へキャリアアップするきっかけにもなると思います。
勉強する環境が合っても、どこで勉強したら良いのかって思う人もいるはずです。
どこで勉強したらいいか?
どこで勉強するのがいいかは、その人次第なので一概には言えませんが。いくつか例を上げておきます。
- 自宅
- カフェ
- ファストフード店
- 図書館
- 自習室・ネットカフェ
こんなところでしょうか。
僕は集中したい時はカフェに行くことが多いです。
近くのカフェのコーヒーチケットで3~4時間くらい勉強しています。この記事もそのカフェで書いています(笑)
ただ、カフェの中には長時間の使用を禁止しているところやパソコンを開くことを禁止しているカフェもあるので確認が必要な場合もあります。
僕の場合新しいカフェに行った時は、禁止されたら閉じるという方法をとっています。なので、とりあえず使ってみる、そんな感じです。
ファストフード店も安い料金で勉強可能ですが、周りがうるさいケースが非常に多いので、音楽など雑音をシャットアウトするものが必要でしょう。
図書館に関しては、僕は家の近くにないので利用しませんが、受験シーズンなどは学生さんが非常に多く、席も争奪戦になるそうなので、近くに住んでいるとかでない限りは僕は勉強に向いていないと思っています。
でも静かさは間違いないし、色々な施設も充実していますから、近くに住んでいるならオススメと言えます。
自習室は街中の近くに住んでいる人ならいいかと思います。ただ、お金がかかりますし、安くもないのでちょっと考えどころですね。
ただ、色々なサークル・イベントなどを開いている事もあるので、色々な人との出会いがある点では良いかもしれません。
ネットカフェも料金がかかりますが、ナイトプランなら一晩で1300円で過ごしたりもできるので、夜通し勉強する場合はいいかもしれません。
住んでいる地域にもよりますし、1人暮らしなら自宅がベストプレイスな気もするので一番あっている場所を模索してみるといいでしょう。
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まとめ
自分の仕事でなにか勉強できることを探して取り組む事はとても大切です。
特に社会人になって最初の3年間は重要だなと思います。その3年間で勉強しない人は何かのきっかけがないと勉強しないでしょうし、若手のうちから勉強の仕方を学ぶ必要があると思います。
ですが、実際に勉強していない人が多いのが事実ですし、勉強時間も決して多い状況ではない。
であるなら、少しでも良いから勉強する事で、周りと差をつけやすくなるというのは間違いないでしょう。
なので、出来ること、やってみたい事などを見つけて勉強、チャレンジしてみる事をおすすめします。