にっしん(@nisi_otabloger)です。
最近、実家で年を越したのですが、その時によく言うのが
「今年も1つ年取るねー」
です(笑)
その中で、「年の読み方についてどうだったけ?」という話題になったんです。
99歳の白寿とか、88歳の米寿とかはなんとなくわかっていても、それ以外はちょっと微妙だったりしたんですよね。
そこで、その長寿祝いの呼び方と読み方について調べてみました。
実際、長寿祝いは99歳とか100歳までだと思っていたんですが実は、それ以上があるんです。
他にも面白いことがあったので是非ご覧ください。
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長寿祝いの読み方はなんと14種類!
長寿祝いの読み方は何種類あると思いますか?
満60歳(還暦)からの読み方です。年齢から逆算しても、ゾロ目とキリのいい数字で考えても9種類程度かなと思っていました。
ですが、実際は14種類あります。多分全てわかるって人は少ないのかなと思います。
年齢に関しては120歳まであります。そして、重複しているものの色が定められているものもあります。
それぞれ紹介していきます。
還暦(かんれき)赤・朱色
60歳で言われることで、60年で十干十二支(じっかん・じゅうにし)が一巡してもとの暦に還ることに由来しています。
赤いちゃんちゃんこを着て、赤い座布団を敷いてもらってお祝いしますね。
これは赤子(スタート)に戻り、もう一度生まれ変わって出直すという意味です。
ちなみに十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)というのは恵方巻きでも影響しています。
緑寿(りょくじゅ)緑
66歳の長寿祝いの呼び名で、2002年に日本百貨店協会が提唱しました。
その当時、66歳を祝う言葉がなかった事から付けられたものですが、長寿祝いの呼び方の中で一番歴史が浅く、かつ日本で生まれたものなのであまり馴染みがありません。
65歳以上を「高齢者」という位置付けになっている点でも受け入れられたようです。
字のごとく、色は緑です。
古希(こき)紫・紺
70歳でいわれていて、由来は中国の詩人、杜甫(とほ)の詩の一節
「人生七十古来稀なり」
(人の一生は短いもので、70歳まで生きるものは昔から少ない)
に由来しています。70歳まで生きる人は当時希(まれ)なそんざいだったということですね。
確認できている長寿祝いの中で、こういった詩から来ているものはこの古希だけになります。古希に関しては1つ記事にしていますのでよろしければご覧ください。
喜寿(きじゅ)紫・紺・黄
77歳に対して呼ばれるもので、喜の字を草書体で表すと「㐂」となることからです。
これが七十七と読めることからです。色は古希と同じで紫です。
ラッキーセブンで縁起が良さそうですよね^^
傘寿(さんじゅ)紫・黄・金
80歳。「傘」の字の略字「仐」を分解すると八十となることに由来。
半寿・盤寿(はんじゅ・ばんじゅ)黄・金・金茶
81歳です。2つの呼び名があります。
半寿は「半」の字を分解するとそう見えることから、盤寿は将棋が9×9マスで構成されていることからそう呼ばれます。
米寿(べいじゅ)黄・金・金茶
88歳で、これはよく知られているのではないでしょうか。
米の字を分解すると八十八となることに由来。
「米の祝い」ともいわれ、末広がりの八なのでおめでたいともいわれています。
卒寿(そつじゅ)白・黄・金・金茶
90歳で、これは傘寿と似た考え方です。
「卒」の字の略字「卆」が九十と読めることに由来。
白寿(はくじゅ)白
99歳で、百の字から一を引く(100ー1=99)と「白」になることに由来。色は字のごとく白です。
これは有名なのではないでしょうか。この次の百寿と一緒に覚えたいですね。
百寿・紀寿・上寿(ももじゅ・きじゅ・じょうじゅ)無色
100歳で、これ僕は「ももじゅ」と呼ぶことを知りませんでした。
「ひゃくじゅ」とも言います。僕のパソコンの変換では「ひゃくじゅ」で出ますが「ももじゅ」では出ませんでした。
一世紀を表す「紀」から「紀寿」ともいいます。最も上位という意味で「上寿」ともいわれることがあります。
百寿だけだと思ったら、他に呼び名がある事にはびっくりでした。やはり100歳というのはめでたいからでしょうか。
100歳と聞くと「長寿」という印象を強く受けます。
そして100歳越えの双子姉妹として人気だった、きんさん・ぎんさんが有名ですね。
次からが100歳以降の長寿祝いの読み方です。知っている人も少ないのではないでしょうか!?
茶寿・不枠(ちゃじゅ・ふわく)無色
108歳のことで、これは本当によく考えたなと思います。
これは、茶の字を分解すると八十八、十、十(十が2つで草冠(くさかんむり)になる)となり、すべて合わせると108になることに由来しています。
「枠」の字の分解で「十八九十(18・90)」で足して108。
色は茶色と思うかもしれませんが無色です。以降は無色になっています。
不枠は不粋(ぶすい)と間違えそうですが、左側の字が違います。
皇寿・川寿(こうじゅ・せんじゅ)無色
111歳で、「皇」の字を分解すると白(99歳)、一、十、一(下の字の「王」を分解)となり、すべて足すと111になることに由来しています。
(99+1+10+1=111)
「川」の字が111とも読めることから川寿ともいわれます。
頑寿(がんじゅ)無色
119歳で、これも漢字を分解したものです。「頑」で「二八百一八」となり、
2+8+100+1+8=119
となるためです。
八百=800とも読めますが、判断が難しいですね(笑)
ちなみにですが、「頑」という字の意味は
「物の道理がのみこめない。融通がきかない」
といった意味です。
なんか失礼なんじゃないか?って思ったのは僕だけでしょうか(笑)
ただ、
『端から見たら「融通が利かない」と思われるかもしれないけど、長く生きた分それだけ意志が強い」
と捉えることもできますね。
大還暦(だいかんれき)
120歳で、2回目の還暦(60×2)だからです。色は確認できなかったのですが、赤かもしれません。
ここまできたら、日本記録レベルですね。
ちなみに、現在の日本人の長寿番付トップは117歳の女性です(2018年4月に亡くなられています)
世界トップは122歳のフランスの方で、次いで119歳のアメリカの方です、そして今あげた日本人の方が世界3位となっています。どの方も亡くなられています。
という事は、世界で大還暦を迎えている人は1人のみで、頑寿も2人のみとなります。ここまで見ると凄さを実感しますね。
- 地方によっては厄年としてお祓いする地方
- 祝うとそれ以上生きられないという理由で祝わない
といった所もあるようです。
節分の「鬼は外、福は内」は地方によっては「鬼は内、福も内」になるのと似ていますね。
地方によって独自のルールがある所、緑寿のように日本独自のものがあると見ると、厳密ではなく自由なところがありますね。
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長寿のお祝いはいつからうまれたか?
長寿のお祝いの呼び名の多くは漢字をもじって設定しているようですが、長寿のお祝い自体は歴史があります。
奈良時代に中国から伝わってきたとされ、60歳からでなく40歳、50歳、60歳と10歳ごとにお祝いをしていたそうです。
そして、室町時代の末期ごろから、今の形になりました。
長寿のお祝いは
賀寿(がじゅ)
年祝(としいわい)
ともいわれています。
そして、100歳以上になると、「〜賀」とつけたりもします。101歳なら「百一賀」、102歳なら「百二賀」となります。
ちなみに年齢にかかわらず、長寿のお祝いがあり、夏に「扇の賀」というのもあります。
長寿祝いの祝い方
今では家族や身近な人がお祝いの会を開くことが一般的なようで、呼び方も割と自由なので、特に決まった祝い方はありません。
お祝いされる方と確認して、意向に沿った形にすればいいでしょう。
相場は、その家柄や関係性次第でしょうが、安くて5000円、高いと5万円といったところのようです。
両親のような近い関係だと高めになる傾向にあるようです。
僕もしばらくはお祝いする側なので、その時が来たら何か色々考えようと思います。
でも、家族で家に集まって何て事の無い話をしたりして過ごすのが一番良いのかなと思います。
何だかんだで、そういったかしこまっていない過ごし方が本人にとって一番喜ばれるものかもしれませんね。
まとめ
長寿祝いの読み方を紹介しましたが、思っていた以上に色々ありますね。
中には日本独自の読み方があって、色々考えられていて面白いなと思いました。
これから何かしら新しい長寿祝いが増えるかもしれませんが、それに該当する年でなくても本人が喜ぶ事をしてあげられるのが一番の長寿祝いかもしれませんね。
上手いこと言っていますが(笑)、僕も長寿祝いを祝われるようなお年寄りになりたいと思います。
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