にっしん(@nisi_otabloger)です。
サッカーのルールで有名な反則の1つに「オフサイド」があります。
漫画でも「オフサイドトラップ」など反則を利用した戦術もあるくらいなので、サッカーをやったり、観戦したことある人なら誰しも知っているワードだと思います。
ですが、聞いたことがあっても、実際にオフサイドのルールについてご存知ない方が多くいるのではと思います。
かつて僕もわからなかったし、よくわからないところで取られている反則だなって思いませんでしたか?
「オフサイドライン」とか意味不明だしって思ってました。ですが知ってみると割と理解の簡単なルールだったりします。
今回はこのオフサイドにフォーカスしてサッカーのルールを紹介します。
他の反則に関してはこちらの記事であげています。
オフサイドを取られた後は、フリーキックになるのですが、フリーキックには「直接フリーキック」「間接フリーキック」とがあります。
オフサイドは「間接フリーキック」となりますが、そのフリーキックに関しての記事はこちらです。
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オフサイドポジションとオフサイドライン
まずオフサイドという反則が起こるのはプレイ中の選手の位置によります。
オフサイド適用の条件は以下の場合です。
- オフサイドポジションにいること
- 上記状態でオフサイド判定の対象選手にパスが出される(例外あり)
まず「オフサイドポジション」について解説します。これがわかれば、オフサイドラインもわかるようになります。
その後の「パスが出される」状態については次の項目で解説します。
文章だけだとわかりにくいのですが、まず文章からご覧ください。画像で後ほど解説します。
オフサイドポジションは以下の通りです。
- センターラインを境に相手側コートにいる(攻撃側が守備側コートに攻めている)
- ボールよりも選手が前(攻めている側基準)にいる
- 守備側のゴールラインから数えて2番目の守備側選手より、攻撃側選手が守備側ゴールライン側にいる(2番目の守備選手よりも前に攻撃側選手が攻めている)
この場合、キーとなるのは、以下の2名の選手です。
①守備側ゴールラインから数えて2番目の守備選手(自分(守備)側のコートにいることが前提)
②一番前に攻めている攻撃側選手(ボールの有無は問わない)
この2人の位置次第でオフサイドは決まります。
基本的に守備側ゴールラインから一番目の選手はゴールキーパーです。
そしてオフサイドラインは、上の①の守備選手のいる位置が基準になります。
ゴールラインから数えて2番目の守備選手の位置を基準として、ゴールラインと平行なラインが「オフサイドライン」です。
図にすると以下のようになり、黒い線がオフサイドラインになります。オフサイドラインの基準になった選手がオレンジ色のA(オフサイドラインと重なっているオレンジ色の●)です
オフサイドラインを基準にして、そこから右側全体がオフサイドエリアとなります。
そこに攻撃側選手(青色の●)が入り込んだ状態でパスを受けるとオフサイドの判定になります。
ただ、①で
「自分(守備)側のコートにいることが前提」
と書きましたが、例えば試合後半の試合終了間際で負けていて、最後のコーナーキックでキーパー以外全員が攻めている場合もあります。
防御無視の完全に特攻の状態です。
その場合は、相手側コートはキーパー以外誰もいない状態になりますね。
そうなると、攻められた場合(守備側に回った場合)2番目の守備選手はものすごい前にいることになります。
このままだと、何をしてもオフサイドになるというおかしな状況です。
そうならないように、ルールとして
「自分側のコートにいることが前提」
というのがあります。
ということは、センターラインがオフサイドラインになるということです。以下の画像をご覧ください。この場合はオフサイドになります。
これは守備も含めて全員が攻めている状態なので、滅多にありませんけどね。仮にキーパーも攻めていて、完全無人でも同様です。
守備側のコートに入っているという事が前提なので、以下の場合はセンターラインがオフサイドラインです。
センターラインを超えた場合にオフサイドが成立する状態になります。
オフサイドポジションとオフサイドラインはお分かりになったでしょうか。
ですが、ただいるだけではオフサイドにはなりません。それが
上記状態でオフサイド判定の対象選手にパスが出される(例外あり)
といったところです。
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実際にオフサイドになるには?
実際にオフサイドとして反則のホイッスルが吹かれるのは
一番前を攻めている守備選手にパスが回って、ボールに触れた時
です。
まず基本として、
オフサイドポジションにいる選手にパスが回った時点
ここで、オフサイドになると押さえてください。
ですが、これだけで済むなら話は簡単です。オフサイドを複雑にしているのはこれからです。
オフサイドの例外パターン
中にはボールに触れていなくてもオフサイドとなる場合もあり、以下のような場合です。
- オフサイドポジションにいた選手が守備選手に妨害(干渉)する
- キーパーの視界を遮るなど、オフサイドポジションによって試合が有利な状況になる場合
となります。
例として、パスを上げられた状態でヘディングしようとしたけど空振りした場合、これはボールに触れていなくてもオフサイド判定を受けます。
ヘディングしようとした行為の時点で、相手チームの守備に干渉したとみなされるからです。
実際にあった事例で、意見が分かれたようですが、「守備に干渉した。その結果ボールに触れていなくてもオフサイドと認定」という判定が多数派のようです。
この時のように、ボールに触れていなくてもオフサイド判定になります。これがなければ前に攻めまくってやりたい放題できる可能性もありますからね。
オフサイドにならない場合
オフサイドにならない場合もあって、それは以下のとおりです。
- スローイン
- ゴールキック
- コーナーキック
この場合は、オフサイドポジションにいて、対象選手にボールをパスしてもオフサイドは成立しません。
そして、キーパーが捕球できなかったボールを除く、守備側選手が一度でもボールに触れた場合はオフサイドになりません。
これが、
- 守備選手が当たってしまったなど意図しなかった場合
- ゴールポストや主審などに当たった場合
は入りません。先ほどあげた通常のオフサイド判定になります。
加えて、パスを出される前にオフサイドポジション外にいて、パスを出された後にオフサイドポジションの中に入った場合はオフサイドではありません。
逆に、オフサイドポジションにいた状態で、パスを出されてから外に出た場合は、オフサイドを取られます。これは「戻りオフサイド」と呼ばれています。
要は、パスを出す選手がパスに出す瞬間までに、オフサイドポジションにいたか否かでオフサイドが判定されます。
オフサイドの特殊なケース
もし攻めている選手がオフサイドラインの基準になっている選手をドリブルなどで抜いた場合は、ボール自体がオフサイドラインになります。
この時は、ボールより前にいる選手にパスを出した場合はオフサイドで、後ろにいる選手にパスを出す場合はオフサイドになりません。
オフサイド判定の難しさ
オフサイドは、サッカーに詳しい人や審判でも誤診してしまうほど難しいルールです。
このオフサイドで議論がなされるほどなので、本当に判定が難しいのでしょう。
先ほどあげましたが、ペナルティエリア内の攻防で、オフサイドラインに入りながらもパスからヘディングでボールに触れられずシュートを逃した場合で、オフサイドとみなすかどうかというのがありました。
これは
- ボールに触れていないからプレーに干渉していない(オフサイドではない)と見なす
- 相手競技者に干渉していることを理由にオフサイドと見なす
という意見で分かれたようで、干渉先をどこに見るかで分かれたということですね。
補足すると、基本的なオフサイドのルールの「オフサイドエリアに入った選手がボールに触れた」という事は、言い換えると「プレーに干渉した」ということです。
ここまで理解できたなら、どっちの言い分も理解できるのではないでしょうか。
まとめ
いろいろとあげてきましたが、恐らく1度で全てを理解するのはかなり難しいです。
ある程度オフサイド自体見慣れている人ですら誤審するくらいですし、議論になるくらいなので。
僕自身、理論上理解するのに最低5回はルールを読み直したと思います。頭が爆発しそうでした(笑)
以下まとめとして、最低限ここだけ理解していれば大丈夫というポイントをあげておきます。
オフサイドは、
- センターラインを境に相手側コートにいる
- ボールよりも選手が前にいる
- 守備側のゴールラインから数えて2番目の守備側選手より前に、攻撃側選手が攻めている
状態で、キーキャラクターは
- 守備側のゴールラインから2番目の選手
- オフサイドエリアに入っている攻撃側選手
最前で攻めている攻撃側選手がオフサイドポジションでパスをもらった時です。上の3点だけは押さえてください。
これが基本ということです。
そして、守備側ゴールラインから数えて1番目の選手は基本的にゴールキーパーです。もしゴールキーパーが前に攻めているようなら、1番目の選手はゴールキーパーとは限りません。
1番目は「ゴールキーパー」ということを前提で書いている記事もあるのですが、正確にはその前提は正しくありません。
とりあえず守備最後列から2番目選手が基準ということは必ず忘れないでください。ここを抑えれば大方大丈夫でしょう。
あと例外などは徐々に覚えてはどうでしょうか。しつこいですが、オフサイドは一度の理解は非常に難しいです。
少しでも参考になれば幸いです。
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