僕はよく飲み会の幹事をやることが多いのですが、予約に関して一番悩むんですよね。
「◯日までに連絡ください」と連絡しても連絡がこなかったり、締め切った後に連絡してくる人がいたり…
ここにその人の人間性が出るなと思う瞬間です。
そして予約の件よりもっとモラル違反なのが予約のキャンセル。僕はありませんが当日にキャンセルした場合どうなるのか?
僕もそうならないとは限らないので色々調べてみました。
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飲食店や居酒屋の当日キャンセル料金はかかるのか?
当日キャンセルした場合、料金はかかるのか?結論から言うと、お店次第です。キャンセル料金がかかる要素は
予約していたメニュー
(席のみか、宴会メニューなどのセットメニューだったか)
人数
(規模次第)
が大きな要素でしょう。
それに応じて、当日キャンセルした場合の措置や対応が取られます。
金額や負担金額を設定しているお店もあれば、その時の状況で決めるケースもあるでしょう。
昨今の無断キャンセルで、ニュースやTwitterでも非常に話題になっていますので、ネットで予約する時は表記されているケースが多くなったようです。
参考までに、こんな感じで具体的な金額を定めているお店もあります。
■全部取り消しのとき
≪14名以下≫
当日取消又は来店無し→100%
前日→80%
2日前→50%
3日前→50%
7日前~→30%
≪15名~20名以下≫
当日取消又は来店無し→100%
前日→80%
2日前→50%
3日前→50%
7日前~→30%
14日前~→20%
≪21名~40名まで≫
当日取消又は来店無し→100%
前日→80%
2日前→60%
3日前→50%
7日前~→50%
14日前~→50%
20日前~→50%
45日前~→30%
これはあくまで一部で、減員に関しても規定がありました。当日キャンセル・変更は全額負担になっています。
もちろん、全てではありませんが当日キャンセルに関しては人数などにかかわらず全額負担になっていますね。
ちなみに前日に関しても当日ほどではありませんが厳しい対応になってます。
そしてキャンセル料の相場は
予約日の前日~3日前:予約した飲食代金総額の3~5割
予約日の当日:予約した金額の半額~全額
だそうです。
あくまで相場ですので、お店独自の規定でも問題ないでしょうが、少なくともこのくらいがかかると考えるべきでしょう。
地震や事故などなら当日キャンセルでも料金は発生しません。僕は当日はありませんが前日の夜にキャンセルしたことはあります。
僕のところは震度5で、1日以上停電したものの、被災者としては被害のかなり小さい方でしたが、その4~5日後に居酒屋を2件予約していました。
北海道外から来る人もいたので、飛行機が動いていないのと余震を考えて、さすがに中止となりキャンセルに。
1つはネット予約だったので、停電が解消してからネットで予約取り消しを入れました。
(前日までのキャンセル無料のお店でした)
もう1つは電話予約で、キャンセルの電話入れよう入れようと思いながら、バタバタしていて忘れ前日。
お店側から連絡が来て
「ウチは当日(予約前日)から営業再開していますがどうされますか?」
ときました。
僕も震災後慌ただしかったので、連絡を忘れていたことを謝ってキャンセルさせてもらいました。
その時のキャンセル料金は無料。他のお店でキャンセル料について書かれていた場合でも、不可抗力なら無料と書かれていました。
事故ならその規模によるでしょうが、人数が変更になっても多少は考慮してもらえるでしょう。
ですが何かあった時はすぐに連絡。これが鉄則ですね。
(忘れた僕が言っても説得力に欠けますが…)
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法律的に飲食店や居酒屋はキャンセル請求は可能か?
法律的にキャンセルによってお客さんからキャンセル料を請求できるかどうかですが、これは請求可能です。
「債務不履行」として損害賠償請求ができるようです。
ですが、実際は予約者の電話番号と苗字しかわかっていないため、債務不履行だとしてもうやむやにされたり、踏み倒されるケースが多いようです。
そして
- キャンセル料があまりに高額な場合は無効になる場合がある
- 他のお客さんに使い回しが出来るなどの可能性もある
これらのことから、飲食店側の言い値通りに支払う必要もないという見解もあるようです。
ですが、予約時のキャンセル規定については一度は確認するのが適切と言えるでしょう。
飲食をしていなくても、仮にこれが個人的な体調不良でもです。
要は予約の連絡をするというのは、飲食店や居酒屋からしたら契約したのと同じと考えても良いということですね。
契約書でやり取りしなくても、お店としては仕入れや発注をかけている以上そのくらいの効力があると考えるべきでしょう。
当日にキャンセルしたことのある人の割合はどのくらいいると思いますか?
20~60代の男女が対象のあるアンケートによると、全世代の10~20%が予約の当日にキャンセルしたことがあるそうです。
少ないと思われるかもしれませんが、当日キャンセルがこの数字ということは、2日前以前のキャンセルを含めたらもっと多くなるということですね。
お店の損害は料理代だけではない
泣き寝入りなんてお店側からしたら大損害です。
- 仕入れ費
- 人件費
- 光熱費
これらの費用がかかります。
そして、忘年会などある年末や歓送迎会のある3、4月などは臨時にスタッフを増やしているお店もあるでしょうから、その余計にかかった人件費も無駄になります。
「焼肉食べ放題」など保存が利いたり、キャンセルが出ても材料的に日持ちがするものならまだ大丈夫でしょうが、そうでないなら全て無駄になります。
そのキャンセルさえなければ、別の予約や、当日予約なしで来たお客さんも受け入れることができたことを考えても、予想できた売り上げも上がらないということですね。
なので、コース料金の場合、そのコース料金分しかかからないと考えている人もいるようですが、そうではないと思います。
ここまで考えると大打撃ということがわかるはず。
ですが今は飲食業界も黙っていない!
そして、飲食事業者向けITサービスの有志企業5社が、No show(飲食店における無断キャンセル)の問題の解決を目的として
「無断キャンセル対策推進協議会」
を設立しました。
その中には3つのNo Showを定めて
- うっかりノーショー(予約そのものを忘れる)
- 認識不足のノーショー(キャンセルポリシーや無断キャンセル)
- 悪意のあるノーショー
が挙げられています。
そして、飲食店側が消費者に対してキャンセル料の構成を説明する責任を負った上で、
- コース予約の場合は全額
- 席のみ予約の場合は平均客単価の5~7割請求
が理想的とする考えをまとめたようです。
さらに、No Show防止に向けて、
- 予約の再確認の徹底
- 顧客がキャンセル連絡しやすい仕組みの整備
- キャンセルポリシーやキャンセル料の目安を明示
- 事前決済やデポジットの徴収を導入する
などの取り組みをすべきとしています。
これとは違いますが、ネット予約の「ホットペッパー」でもネット予約の際は
- 前日にメール通知する
- そのメールに予約内容の記載
- キャンセル規定について
記載されています。
これらは当然の措置で、無断キャンセルはお店側に損害を与えたのと一緒であり、100%客側の責任です。
お店のキャンセルはお店側に連絡をするのは当然ですし、こういうのはどんどんやってほしいなと個人的には思います。
最近では無断キャンセルの「逃げ得」を防止するための方法が色々と取られているようです。Yahoo!ニュースで記事になっていました。
→Yahoo!ニュース 2019年8月21日 飲食店の無断キャンセル「逃げ得」許さん 防衛策が続々
記事によると、保証事業を行う「ガルディア」という会社が、飲食店や美容院を対象に無断キャンセルへの保証サービスを開始。
大手予約サイトとも連携して、無断キャンセル防止に努めているようです。
さらに弁護士が被害額を代行回収する「ノーキャンドットコム」も立ち上がりました。
登録は無料で、回収額の3割が手数料になるようです。弁護士が動けば払わざるを得ないでしょうし、実際に成功率は8割と確実に結果を出している点は見逃せませんね。
このように飲食店側も他の業種を巻き込んで確実に動いているので、予約する側は責任をもって予約し、お店に連絡する事が求められます。
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まとめ
当日キャンセルは基本的に全額負担で無連絡は許されません。
債務不履行が成立するものの、取り立てなどは難しい事から泣き寝入りが多いようですが、「無断キャンセル対策推進協議会」のように業者側が動き出しています。
ですので、お客であってもマナーは守ることが重要ですね。
今までの内容をまとめると、対策としては
- 当日のキャンセルはしない、無連絡は絶対ダメ(特にコース料理予約時は)
- 事故などやむを得ない事情が発生した時はすぐに連絡
- 予約時に人を集める時に、当日キャンセルはお金が発生する旨を伝える
(または事前にお金を回収しておく)
といったところでしょうか。
お店側もお客さん側も気持ちよく利用したいですね。