にっしん(@nisi_otabloger)です。
僕はもうネクタイをする生活ではありませんが、社会人になった時に最初に勤めた会社はスーツ出勤だったのでネクタイをして出勤していました。
毎日ネクタイ出勤だと、デザインとか色とかいろいろ考えるんですよね。毎日同じネクタイでダサいって思われたらいやですもんね(笑)
もし、ネクタイをするようなお仕事や規則でなくても、冠婚葬祭の時は欠かせないのがネクタイですよね。
結び慣れている人は問題にならないでしょうが、そうでない人からしたら
- 面倒くさい
- 結べても、後ろが長くなって「あっかんべ」したみたいになっている(笑)
- 上の三角がいびつな形になっていっる、大きすぎて変
みたいに思ったことありませんか?
僕も急いでいる時に限って結び違えたり、本当にいらいらするんですよね。
そして
「そもそもネクタイって意味あんの!?」
って思ったりしたことありませんか?
「というかネクタイ作ったやつ出てこい!」
って思ったりもしたのではないでしょうか。
そんなディスられがちなネクタイについて考えてみました。
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ネクタイはおしゃれアイテム
後述しますが、ネクタイはそもそも兵士が身に付けていたものを、おしゃれに敏感な貴族が注目して身に付けたのが最初です。
それが徐々に広まっていき、スーツの歴史と混ざり合い今に至る、というのがネクタイの流れなので、宗教的であったりビジネスの現場でどうだったとかっていうものではありません。
元々ネクタイはおしゃれアイテムでもあり、社交場での正装アイテムです。
そして、スーツの元になったもの(ザックリ言えばコート)と、ネクタイの元になった後程紹介するクラヴァットはセットのようなものでした。
これが日常でも着やすくするためにスーツ、そしてネクタイと変化し、ビジネスの場でも使用されるようになったのが、世界的に広まりました。
なので、今では社会人のたしなみ、ビジネスの場や冠婚葬祭などの社交場での礼儀として使用されるものがスーツ、そしてネクタイです。
歴史の流れで変化してネクタイになった、そして社交場のマナーとしてネクタイは存在しています。
結ぶのも面倒くさいし、身に付ける意味すらないのではと思うものですが、マナーとして必要とされているもの、と考えるのが答えなのではと思います。
納得いかないと感じる人もいるでしょうが、これは歴史の流れで出来たもので、
- 神社で言えば、二礼、二拍手、一礼する
- ふすまを開ける際のマナー
- お箸にもマナーがある
など日本でもよくあるマナーと同じだと言えます。
これを言ってしまうと元も子もありませんが、それぞれに意味を考えていてはそれだけで日が暮れてしまいます。
「長い歴史の中で作られた世界的なマナー」
だと認識するのが一番だと僕は思います。
スーツに関してはこちらのページで紹介しているので併せてご覧ください。
それでもネクタイの意味に疑問を感じる場合は…?
先ほどは歴史や文化解説としましたが、納得がいかないという人もいるかもしれません。
例えば就職活動の時などで
「服装は私服でお越しください」
と言いながら、多く就活生はスーツで来社したり、「私服」と言いながらジーンズはダメなどといった暗黙の了解があると思います。
確かにダメージ加工でユーズド感あるジーンズは『「私服で」と言ったもののいくらなんでも…』とは思いますが、きれい目のジーンズだってありますよね。
それをもし履いてきて「非常識だ!」というなら「はじめからジーンズ不可って書けよ!」って突っ込みたくなると思います。
「そんなのは常識だ」と切り捨てることもできますが、何をもって常識とするのか謎ですよね。
時代で常識というのは変化するものです。
例えば、僕が学生の20年以上前は「学生が携帯電話を持つのはけしからん」といった雰囲気で、学校に持ち込んでいるのがバレただけで没収され説教されていました。
ですが、今は持っていない人の方が珍しく、没収しようものなら一斉検挙しなければいけないでしょう(笑)
この変化は携帯電話が一般的になってから10年もしない間の話です。10年未満で常識が180度変化した良い例でしょう。
ネクタイの歴史に関しては後述しますが、ネクタイは携帯電話と比べ物にならないくらい歴史のあるものです。
だからこそ、文化や歴史によって形作られているという結論もしかりですが、将来常識が変わるという前提で言えば、ネクタイを付ける是非も問われるというものです。
その点でネクタイの意味を問うのであれば、ごもっともと思いますし、その考えは大切にしたらいいと思います。
ただその上で、ネクタイが望ましいと言える点もいくつかあげておこうと思います。
ネクタイに意味がある点① 見た目の差別が少なくなる
スーツにネクタイという画一的なファッションですが、型がある事で、ある程度の見た目の統一化を図る事が出来ます。
ファッションに興味のある人、センスのある人は良いですが、そうではない人からしたら私服はかなり苦痛です。
制服姿はカッコいい(可愛い)のに、私服でデートしたらガッカリという事を経験したり、逆にそう思われたケースはあるのではないでしょうか。
制服で助けられたように、スーツとネクタイという社会人にとっての制服によって守られることもあります。
スーツとネクタイという強制まがいの服装ですが、見た目で差別されることが少なくて済むというメリットがあるはずです。
ネクタイに意味がある点② 作業着としての役割
スーツの上着(背広)を脱いでも、ネクタイを取るという事がないように、ネクタイは一種の作業着です。
「仕事をする」という気持ちを入れる上でのアイテムとしてネクタイをとらえれば、ネクタイをすること意味が生まれてくるはずです。
要はオンとオフの切り替えの際のスイッチとしてネクタイをとらえてみてはどうでしょうか。
いろいろ意見はあると思いますし、ネクタイの意味を問う姿勢は僕は鋭いなと思いますし、本当に将来ネクタイをする意味がない、冠婚葬祭などの時だけで良いといった時代が来るかもしれません。
ですが、メリットもあるという事を意識したうえでネクタイを身に付ける事で気持ちは変わると思いますし、そこに意味も見いだせるようにも思います。
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ネクタイはセンスを求められるアイテム
そんなネクタイですが、スーツと合わせる際は非常にセンスを問われますよね。
スーツは多少のデザインはあるものの、色がある程度限られているので、差をつけるのはネクタイですね。
ネクタイは体全体の中で小さな部分ですが、首辺りに身に付けるものなので視界に嫌でも入ります。
それだけに身に付ける人のセンスが問われ、ネクタイひとつとっても、ビジネスの結果に結びつく場合もあると思います。
今はスーツを着る職場にいませんが、少なくとも僕はネクタイのセンスがひどく、その人と一緒に仕事をするとなったら「この人大丈夫かな?」って不安になります。
これは僕がセンスが良いというわけではなく、最低限恥ずかしくない程度に気を遣っているかなといった具合です。
それを考えると、ネクタイは
- 安心感
- 信頼感
- 仕事に対する姿勢
を相手に与えるためのツールと考えることもできます。
そう考えれば、クールビズなどでノーネクタイが会社で決まっていない限りは身に付けていくことが必要であり、それが意味と考えることができるでしょう。
次以降はそのネクタイの生まれた歴史について紹介します。歴史や起源を知る事でも意味を感じられるかもしれませんのでご覧ください。
そもそもネクタイの起源ってなんだろう?
なんでネクタイ文化が始まったのかって思ったことありませんか?
そして、あなたも
「そもそもスーツにネクタイって、なんであんな形になったんだろう」
って疑問に思った事があるかもしれません。
まずはこの辺りを紐解きたいと思います。
ネクタイの原型は「クラヴァット」
ネクタイのルーツは18世紀までさかのぼります。
フランス国王ルイ14世時代に誕生した「クラヴァット(cravat)」というものが起源です。
ちなみにその「クラヴァット」というものは
こんな感じです。
かなりわかりにくいかもしれませんが、貴族や人気漫画「進撃の巨人」に登場する調査兵団の兵士長のリヴァイが首元に付けているのがクラヴァットです。
傭兵として訪れたクロアチア兵がルイ14世の目に留まったことから使われたようです。
クラヴァットは男子のおしゃれアイテム
クラヴァットと一口に言っても形は様々で、手引書もあったくらい当時の男性はこだわっていました。
その形の違いを出すことがダンディズムとも考えられていたようで、おしゃれアイテムの必需品であり、例えば冠婚葬祭の礼服としての役割ではないようですね。
そしてさまざまな説があるそうですが、19世紀後半に今のような形の下げ結び型のネクタイが出てき始めたようです。
そして時代やシチュエーションに合わせて、細身のや太かったり、素材の違い、蝶ネクタイなど様々なネクタイが登場しています。
「ネクタイの意味=礼服」と思っていませんか?
ここまでざっくりまとめると、ネクタイは儀礼的に必要なものではなく、そもそもはおしゃれアイテムとして利用されてきたものという事がわかりました。
であるなら、ファッションがその人の個性を表すようにネクタイも着る人の個性を表すものであると考えることができますね。
そしてネクタイには基本的にスーツもつきものなので、スーツとの色合いなども考慮しながら楽しむものであるということです。
でもネクタイは不思議アイテム
とはいっても、出勤や冠婚葬祭の格式ばったイベントで利用されることが多く、例えば結婚の親御さんへの挨拶などでも
「スーツを着ていくべきかどうか」
みたいなことで悩んだりする人も多いですし、僕も悩んだ1人です。
(僕のところは「肩ひじ張らなくていい」という理由で普段着でOKになりました)
ネクタイも余程奇抜なデザインやボロボロなものでない限り、ちゃんと身に付ければ値段にかかわらず基本的OKですよね。
言ってしまえば、ただの長っひょろい紐なのに、付けるだけでちゃんとしていると思われるのだから不思議ですね。
ですが、ネクタイがそういう不思議な力を持っているのは、クラヴァットの時代からくる「男子のおしゃれの象徴」といった長い歴史によるものかもしれません。
面倒でも選ぶなら無地や小紋のネクタイ
ネクタイの意味が分かったところで、どういうネクタイを選べばいいのか?
それは「無地や小紋のデザイン」のネクタイです。
日本ではあまりこだわりなく色々なデザインのネクタイが出ていますが、国際的な場ではそういったデザインが良いそうです。
そして、ネクタイはプレゼントとしても選ばれますが、相手によって意味は異なりますね。それぞれ、どういった意味を持つかを解説います。
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プレゼントとしてどういう意味を持つのか
プレゼントとしてはどういった意味を持つのか、簡単にですが紹介します。
僕も昔付き合っていた彼女からネクタイをもらった事がありますが、どんなネクタイなのか気になります。
確か紫色のスーツにも合わせやすいネクタイで、当時はよくつけていました(笑)
ネクタイはスーツを着る人からしたらセンスを問われるポイントですね。
そしてネクタイはそんな大きなものでないのでプレゼントにも向いていますが、プレゼントの際はセンスが問われます。
ここで失敗したら大きくポイントダウンなので、あえて選ばないのも手かもしれません。
そして、立場的にプレゼントとしてもらったらどういった意味があるのかも紹介します。
恋人やパートナーへのプレゼント
プレゼントのトップクラスともいえるものではないでしょうか。
スーツを着ている人なら、もらったら嬉しくもあります。金額も安価でデザインも豊富なので色々なお店で見て回るのも面白いと思います。
ただ、問題なのはセンスですね。あまり派手なものや年齢に合っていないものをプレゼントすると逆にもらった相手を悩ませる原因になります。
「もしスーツ出会うなら、付けていかないとなんか言われそうだし…」みたいな状況になると辛くなります(笑)
ただ、その相手と一緒になるような感覚になる事も出来るので、心強いアイテムになるので、好みではなくてしっかりと合うものを選ぶことが肝心ですね。
ですので普段どんなスーツを着ているのか普段からチェックすると良いでしょう。
上司にプレゼントする場合
上司にプレゼントする場合は意味深にならないようにする必要があるでしょう。もし結婚している場合は、パートナーから不倫を疑われかねませんからね。
そのため、ネクタイのデザインなどに加えて、複数人で選ぶと良いと思います。
複数人なら、センスが偏ったりする危険性も防げますし、もらった側も「みんなからもらった」という事だってできます。
なので、特別な感情がない限りは複数人、ないし部署などで贈ると良いでしょう。
友人にプレゼントする場合
異性の場合は、変に好意があると思われる可能性があるかもしれません。
もちろん好意がある場合なら良いかもしれませんが、もしもらう側に好意がない場合は重いプレゼントになります。
僕は好意の無い人からネクタイのプレゼントはありませんが、もしもらったらちょっと重いなって思いますね。
もうお互い付き合っても良いくらいの気持ちなら、逆にお互いの中を深めるものになるかもしれません。
もし同性の場合は、何かしらの理由が必要なように思います。
- お互いネクタイ・ファッションが好き
- 相手のセンスがダサいから友人としてちゃんとしたものを付けてほしい
- ネクタイが好きだから
といった理由がないとちょっと気持ち悪いなと思われるかもしれません(笑)
以上のようにネクタイは小さいものですが結構気を遣うアイテムだというのがお分かりいただけたのではないでしょうか。
もしプレゼントに選ぶなら、もらった側の気持ちを他のプレゼントよりも優先的に考える必要があるかもしれません。
ネクタイ結び、面倒くさくても…
ここまで見ていくと、ネクタイは
- 安心感
- 信頼感
- 仕事に対する姿勢
を相手に与えるためのツールであり、歴史に対する敬意でもあると思います。
だからこそ、面倒かもしれないけど、ネクタイを付けなければ浮いてしまう…。あんな長いだけの紐なのに、ネクタイは重要アイテムなのだと思います。
Tシャツのデザインでネクタイの形だけプリントされたものもありますが、あれだけでもおしゃれに見えますよね。
やはり長い歴史によってつくられたデザインだからこそなんでしょうかね。
面倒でもつけなきゃいけないなら、ちゃんと自分に合ったネクタイを選んで身に付けたいものですね。
ちなみに普段着でおしゃれアイテムとしてだって使えるし、ラフな感じならリングのみの結ばずにつけられるネクタイもあります。
物によっては結ぶタイプよりおしゃれに見えて、結婚式やパーティーなどでも恥ずかしくないものもありますよ。
色々見てみて、自分に合ったネクタイを選ぶと良いでしょう。
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