箸の持ち方と種類、マナーなど身近だけど複雑なルールを徹底紹介!

箸の持ち方アイキャッチ 衣食住

 

にっしん(@nisi_otabloger)です。

 

食事をしている時に嫌がられる行動は色々ありますし、人によって違いますが、その中でも多く指摘されることの1つが「箸の持ち方」ではないでしょうか。

 

実は僕も正しい持ち方ではなかったりします。

 

過去に何度か注意されて直そうと努力しましたが、持ちにくく何度も挫折して断念し、今は開き直っている状態です。

 

といっても、じっくり見ないと分からないレベルなので、普段使っていて「変」とかネガティブなことを言われたことはほぼありません。
(言われていないだけかもしれませんが…)

 

ですが、この箸の持ち方、調べてみると様々な種類があることがわかりました。

 

今回は、そんな箸の持ち方についてフォーカスを当ててみました。

 

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箸の持ち方にはいろいろあった!

箸の持ち方は人によってさまざまです。もちろん正しい箸の持ち方はあるものの、間違った持ち方が色々あります。

 

まず正しい箸の持ち方を紹介します。

正しい持ち方と基準とは?

正しい箸の持ち方はまず上下の箸で使い分けます。

箸の持ち方

 

上側の箸は人差し指と中指、親指の先の3本で持ちます。そして、人差し指と中指で上下に動くようにもちます。

 

下側は薬指の先端と親指付け根に箸を乗せます。

 

実際に動かす箸は、上側だけで下側は動かしません。

 

これが正しい箸の持ち方です。ちなみに僕の場合、上側の箸だけ動かしてますが、動かす指は人さし指と親指で動かしていました。
(正しくは人さし指と中指)

正しい箸の持ち方をしている人は30代で3割しかいない!?

正しい箸の持ち方ができる人は30~50代で30%台みたいです。

 

ということは7割は箸の持ち方を間違えているということですね。中には正しく持っていると思っていて、実は間違っているという事も考えられます。

 

そして、その間違った持ち方を子どもに伝えて…と連鎖的に間違った習慣が身についてしまう事もあり得そうですし、もしかすると60代以降で正しい箸の持ち方をしている人は5割程度かもしれませんよね。

 

それでは、もし矯正したいと思って直すにはどうしたらいいか?

 

箸の持ち方を直す方法、それは色々ありますが、そのための道具がちゃんとあります。

 

子ども用、左手用、大人用といろいろ種類があるので、一家で直したい場合にも使用する事が出来ます。

 

 

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箸の選び方も大切

箸の選び方もあります。それは「長さ」です。

箸の長さ

その基準は親指と人さし指を直角に広げた時(人さし指と親指の付け根が90度のところ)の親指と人さし指の先との間の長さを基準にします。

 

その長さの1.5倍の長さが正しい箸の基準ということです。

 

例えば、僕の場合14センチだったので、その1.5倍の長さは21センチ。僕の場合は箸の長さが21センチがちょうどいいということです。

 

男性用と女性用の箸の長さが異なるのはこの基準があるからですね。

 

ちなみに、足のサイズを基準にしたり、身長の15%というのもあるようですが、それだと僕の場合

足のサイズ:26~26.5センチ

身長の15%:177×0.15=26.55センチ

と近い値になったものの、菜箸(料理用に使う長い箸)くらいになるので、全くと言って良いほど参考になりません(笑)

そもそも結果的に直す必要はあるのか?

正しい箸の持ち方を学んだ上で、そのようにする必要があるのか?

 

僕が言っても説得力はありませんが、もちろん修正できるならそうしたほうがいいように思います。

 

特にクロスするような箸の持ち方をする人がいますが、それは修正した方が良いように思います。

 

ただ、正しい作法で持っている人は3割程度、そして色々調べてみると、しっかり指導を受けて修正した人でも完璧にマスターするのは難しいようです。

 

正しい箸の持ち方は、見栄えだけでなく、

  • 持ちやすさ
  • 「つかむ」「開く」といった動作を安定的に行える
  • 食事に呼ばれた時などのマナーにもつながる

といった意味で良いこと尽くしではあります。

 

ただ、自分にとって使用やすい方法、「つかむ」「開く」といった動作に支障がないのであれば問題ないように思っています。

 

あくまで食事を楽しむための道具です。その所作にこだわって食事が楽しめなければ何にもならないように思うのは僕だけでしょうか。

 

マナーというものがあるので、食べ物をフォークのように刺したりするのははしたないですが、そうでない状態でそこまで訂正するのはどうかと思います。

 

ですが、

正しい所作を知った上でそれを崩すのか?

何にも知らず「この方がやりやすいから」という理由で知ろうとしないのか?

は天と地ほどの差と言えるのではないでしょうか。

 

子どもが生まれた時にどうするのかと思うと悩ましいですが、正しい使い方を知っていればすぐに教える事も出来ます。

 

正しい方に修正するのが正しいかどうかは意見が分かれるでしょうが、僕はある程度は問題ないという考え方です。

 

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最低限は知っておきたい箸のマナー

箸のマナー

持ち方はある程度はOKという考え方ですが、箸のマナーは知っておきたいですね。

 

これやってしまうと「はしたない」と思われてしまい、自分だけでなく周りの人にまで恥をかかせてしまう可能性もあるでしょう。

 

マナー違反な箸の持ち方を

  • 嫌い箸
  • 忌み箸
  • 禁じ箸

ともいいます。

 

以降、アウトな箸の使い方マナーを紹介します。

 

かなり多めに紹介したものの、実はこれだけではなく、他にもいろいろありますが、よく見られるもの、意外なものを集めてみました。

 

似た内容のものはまとめて紹介しています。まとめたものも厳密に事細かく言うと異なる可能性もありますが、理解しやすいようにまとめたので、その辺はご了承ください。

アウトな箸の使い方① 刺し箸・突き箸・握り箸

フォークのように箸を食べ物に刺して食べるやり方です。

 

箸がうまく使えない、使い方のわからない小さい子や、箸の文化の無い海外の方がやるならまだ良いですが、いい大人がやるのはちょっとカッコ悪いですね。

 

突き刺す事で、勢いで食べ物が皿から飛び出てしまう可能性もありますので、こんな箸の持ち方をしていたら修正が必要でしょう。

 

「突き箸」「握り箸」とも言います。(持ち方・使い方によって呼び方が変わります)

アウトな箸の使い方② 寄せ箸

箸で器を引きずるように動かす事です。

 

箸はそういった使い方をしませんし、箸事態に負担をかけてしまいますね。

アウトな箸の使い方③ 渡し箸

これは特に居酒屋とかではやってしまいがちですし、僕もやっていました。

 

ざっくり言うと

皿や器の上に箸を置くこと

です。

 

これは「食事終了」のサインであり、食事が残っている状態でこれをすると「美味しくなかった」という意思表示にもなり得ます。

アウトな箸の使い方④ ねぶり箸(もぎ箸)

箸を舐めることです。

 

「ねぶり」というのは、関西地方で「舐める」を意味しているようです。

 

何もつかんでいないのに箸を舐めたり、箸についた食べ物を舐める行為です。

 

「じゃあご飯粒ついたらどうするのさ!?」って疑問がありますよね。僕も思いました。

 

確認したところ、「懐紙(ふところがみ)」というものを使うそうです。

 

懐紙というのは、小ぶりの二つ折の和紙のことで、平安時代に貴族から一般人に至るまで

メモ用

ハンカチ・ちり紙

便箋

など色々な用途で使われたもので、今でも茶道や会席料理など改まった席などで使用されています。

 

例えは悪いかもしれませんが、要は今でいう

「お上品なティッシュ」

ってところでしょうか(笑)

 

自宅にいる際は、ご飯粒がついたくらいなら問題ないでしょうが、舐め回す行為はつつしむようにするといいでしょう。

 

もし外出先で、マナーが重んじられる席なら懐紙は必須と言えるかもしれません。

 アウトな箸の使い方⑤ 箸渡し

これは有名と言えるのではないでしょうか。これは亡くなった方を火葬した後に骨を拾う時に行う行為です。

 

僕は小さい頃これをやってしまって、叱られたことがあり、それ以来やっていません。

 

余談ですが、箸のことから考えると、僕の親はマナーにうるさかったように思います。でも、やはり子どもの頃のしつけが今の基礎を作っていると思うと親に感謝ですね。

 

これは皿などにとって相手に渡すか、食べ物の入った器ごと持っていき、相手に取ってもらうのが良いでしょう。

アウトな箸の使い方⑥ 空箸(そらばし)

一度食べ物を箸でとって、食べずに戻すことです。

 

一度とったものは食べるか、自分の皿に置くようにします。でないと汚いですからね。

 

スーパーの惣菜コーナーやパン屋さんで、一度とったものを戻す行為も気持ちのいいものではないですが、そら箸はそれと一緒ですね。

アウトな箸の使い方⑦ 二人箸

同じものを二人で箸でつかむ行為です。

 

これも⑤の箸渡しと一緒で、火葬後の骨を拾って骨壷に入れる時に2人で1つの骨を拾うもので、それを連想させるからです。

アウトな箸の使い方⑧ 迷い箸(惑い箸)

これは誰もがやってしまったことがあるのではないでしょうか。どれを食べるか迷って、箸を料理の上で行ったり来たりする行為です。

 

何を食べるか決めてから箸を動かすのがマナーです。

アウトな箸の使い方⑨ 立て箸・仏箸(ほとけばし)

箸をご飯に突き立てることです。仏壇に供えたりするときの行為なのでご法度ですね。

アウトな箸の使い方⑩ 横箸

これは握り箸がフォークなら、横箸はスプーンです。

箸を動かさずにすくい上げる行為です。

ねぶり箸にたいして横箸と呼ぶ場合もあるようです。

アウトな箸の使い方⑪ 違い箸

異なる箸を使うことです。これも火葬後の骨を拾う時に違う箸を一対にして用いるためでしょう。

 

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アウトな箸の使い方⑫ 返し箸・逆さ箸

料理を取り分ける時に逆にして箸を使うことがありますが、これは実はマナー違反です。

 

相手の事を思ってやっているように見えますし感じますがアウトな行為です。

 

マナーの問題もありますし、さらに手が触れる部分で料理を取っているので良くないと言えます。

 

使うときは別に箸を用意するか、取り箸を使います。

アウトな箸の使い方⑬ 左箸

左利きの人にはつらいですね。箸は右手で持つのが基本的なマナーです。

 

箸の置く向きや茶碗の置く位置に作法があり、箸は右手で持つことが作法になっています。

 

ですが、左利き用の箸もありますし、これをマナー違反とするのはどうなのかなと個人的には思います。

 

ただ、箸が左利きだと、隣の人とぶつかる可能性も考えると、子どもがやっていたら修正させてあげる方が親切かもしれません。

アウトな箸の使い方⑭ ちぎり箸

先ほどの握り箸、横箸でフォークとスプーンが出てきたらナイフですね(笑)ちぎり箸はナイフのように料理をちぎる行為です。

 

おでんの卵にうっかりやってしまいそうな感じでしょうか。

 

片側で刺して、片側で切る。僕もやったことありますが、ナイフとフォークのように使ってダブルでマナー違反ですね(笑)

アウトな箸の使い方⑮ 叩き箸

食器と箸を楽器にする行為です。

 

小さい子がやりそうですが、誰かを呼ぶために使う人もいるでしょうか。

 

「茶碗を叩くと餓鬼が来る」という言い伝えが昔からあるくらい、非常に嫌われる行為です。

アウトな箸の使い方⑯ 振り上げ箸

箸を手の甲より高い位置に振り上げることです。

アウトな箸の使い方⑰ 持ち箸

持ち箸は箸を持った手で同時に他の食器を持つ行為です。バイキングとかだとやってしまいがちですかね。

 

問題ないように見えてマナー違反です。

アウトな箸の使い方⑱ 受け箸

⑰の持ち箸同様、やってしまいがちなことでしょうか。箸を持ったままおかわりすることです。

 

小さい子がやってしまいがちな行為なので、ちゃんと教え込むことが大切だと思います。

アウトな箸の使い方⑲ こじ箸・探り箸

両方とも似ていますが、こじ箸は盛られている料理、探り箸は汁物と考えてもいいかもしれませんが、本質は同じです。

 

要は好きな具材などを見つけるために探ってかき回すことです。

 

これは誰もがやったことあると思います。自分の家ではまだ身内しかいない分、OKかもしれませんが、外ではアウトです。

アウトな箸の使い方⑳ かき箸

これもやりがちでしょう。食器の淵に口を当てて、料理を箸でかき込む行為です。

 

はいたないですし、喉を詰まらせる原因にもなるので避けたい行為ですね。

アウトな箸の使い方㉑ せせり箸

爪楊枝のように箸を使う行為です。素直に爪楊枝を使いましょう。

 

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箸の使い方の認識と箸以外のマナーを知る事が大切

多くが箸の持ち方から間違った箸の使い方をしてしまいがちですが、マナー違反せず楽しく食事ができるのに越したことはないですね。

 

もちろん、高級旅館や料亭で料理をすることが多い仕事や営業職など気をつけなければいけない職業柄の人は必要なように思います。

 

ただ、そうでないならそこまでは必要ないように感じます。先ほどの21項目すべてクリアして満たすというのはなかなか難しいように思います。

 

そして、僕自身調べてわかったことは、

  • 正しい箸の持ち方は知っておく
  • マナーを把握しておく

といったことが必要なことではないでしょうか。

 

仮に正しい箸の持ち方をマスターしたところで、例えば

  • 貧乏ゆすりをしている
  • 口の中に物を入れながら話す
  • 口をくちゃくちゃさせて食べる

といったことをしては意味がありませんし、正しい箸の持ち方なんて霞んで見えてしまいます気がします。

 

ちょっと言いすぎかもしれませんが、他のマナーと並行して箸の持ち方を知っておく、これが大事ではないでしょうか。

まとめ

箸の持ち方やマナーについて色々まとめました。

 

箸のルール違反はかなりあって、毎日のように使っているものでも、完璧に使いこなせている人はほぼいないと言っても良いくらいなのではないでしょうか。

 

正しい持ち方を把握しながらも、紹介した21種類のルール違反を極力しないように意識したいですね。

 

そして最後の方で紹介した。貧乏ゆすりや音をたてながら食べることに関しては過去に記事にしていますので一緒にご覧になる事をおすすめします。

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