にっしん(@nisi_otabloger)です。
服にカビが生えてしまったことはあるでしょうか。
僕は会社の新年会で来ていたスーツをクリーニングに出そうと思って、出さずにそのままにしてしまったことがあります。
そして、結婚式の時に着ようと思ってクリーニングに出すのを忘れて見てみたら、小さくて変な白い綿のようなものが…。
すぐにクリーニング店に駆け込んで、無事間に合ったのですが、前日だったらゾッとしてましたね。
でも、もし自宅で出来るもの(僕の場合スーツだったので自分で洗濯はしにくいものでした)ならどこまで出来るか紹介します。
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衣類のカビは室内のカビみたいにはいかない
室内のカビであれば、取り除くだけです。取り除くなら高温のお湯を使用すればかなり改善が見込めます。
ですが、服の場合、そういうわけにはいきません。カビが取れても、衣類自体が汚れていますし、臭いなどもします。
そして、カビの種類により取り除く方法が異なりますので注意が必要です。
カビの種類は大きく分かれて
白カビ
黒カビ
の2種類になります。
カビの種類にほかに、風呂場などに出来る赤カビがありますが、服に発生するカビは基本的に白いのと黒いもののみになります。
ただ、前提として、
「個人で落とす時は処置後は乾燥させる」
ということは忘れないように実行してください。
そうしないと、またそこからカビが発生してしまいます。
次からは、カビの種類別に対処方法を紹介します。
カビとは、菌類に属する微生物の一種で、増え方はタンポポに似ています。
具体的な増え方は
胞子が付着(タンポポの種が落ちる)
→そこから根を張り、発芽(花が咲く)
→胞子を作り、それが舞い、別のところに飛んでいく
(綿毛になり、風と一緒に飛んでいく)
という流れでどんどん数を増やしていきます。
必要なものは
温度(人間の生活環境と同じくらい)
湿度(70%以上)
栄養(皮脂や汗、糖分、タンパク質など)
であって、これらが揃えば生育します。
条件さえ揃えば、パソコンにも発生するから怖いですね。
服につくカビ① 白カビ
湿った状態で引き出しや収納ボックスの中に入れたままにすると発生しやすくなります。
なので発見次第早めに対処しましょう。
狭い範囲の場合
酷くなければ、干して乾燥させてから、洋服ブラシなどで取ることができます。
この時にこするように使用すると生地を痛めてしまうので、軽めにやりましょう。それに中にカビが入るようで嫌ですよね^^;
落ちていないようであれば、タオルに食器用洗剤を薄めて拭き取ります。シミを取るようにして生地が痛まないようにしましょう。
そして消毒用エタノールで拭き取ります。裏側から白い布などを当てながら叩くように拭き取ります。
または霧吹きなどに入れて、スプレー状にすることもありです。
エタノールには除菌効果もありますので、カビが取れても念のためでも使用すべきです。
まとめますと
- タオルに食器洗い用洗剤を薄めたもので拭き取る。
- 消毒用エタノールで裏側から白い布などを当てながら拭くか霧吹きでスプレー
広い範囲の場合
広範囲でピンポイントで取り除くことが難しければ、酸素系漂白剤を使用しましょう。
塩素系ではないので注意してください。
ドライ指定ならクリーニングしないといけませんが、水洗い可能なら酸素系漂白剤で洗濯可能です。臭いも取ってくれるので一石二鳥ですね。
注意点は
- 金属製品
- 繊維(毛や絹など)
- 色落ちしやすいもの
には使用できません。
こういったものは、クリーニングに大人しく出すのが一番です。
もし、酸素系漂白剤を使用する場合は
1、漂白液を作る
40~50度のお湯を1000mLに対して10g加えます。500mLなら5gですね。
カビは高温に弱いのが多く、50度くらいのお湯にすると死滅させることも可能なので、50度くらいにするのがベストと言えます。
できるなら、温度低下が当然起こるので、60度くらいにすると良いでしょう。
2、つけ置きする
しばらくつけ置きます。時間に関しては扱う漂白剤に記載されているのでそこを参考にしてください。
3、もみ洗い
もみ洗いします。ゴシゴシやらずに揉みほぐすように洗います。
4、洗濯
あとは通常通り洗濯します。他のものと一緒にして大丈夫です。移ることはありませんのでご安心を。
以上の流れで乾かして様子を見ましょう。
次は黒カビです。
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服につくカビ② 黒カビ
結論から言います。これはクリーニングに持って行った方がいいです。
なぜかと言うと、黒カビは白カビと異なりブラシをしても取れないし、洗濯をしても取れません。
さらに、黒カビは白カビと異なり根深いので、基本的に取り除くことは難しいからです。
ですので基本的黒カビにならないように普段から手入れを怠らないことが大切です。
ですが、できてしまって何とかしたいのであれば、クリーニング以外の方法は薬品の「塩化ベンザルコニウム」を使う方法です。
第3類医薬品で扱われているものなので、ドラッグストアでも手に入れることができます。
水で薄めてスプレー状にして黒カビ部分に吹きかけて使用します。根深いので何度も吹きかけます。
割合としては20mLに対して水500mLくらい。
服を痛めてしまう原因にもなるので最終手段として考えるのが安全です。しかも薬品をその為だけに使うのももったいないですし確実に余らせます。
どうしても何とかしたいなら…
例えば、黒カビが発生しているんだけど、明日何とかしたい!!
そんな時は奥の手で、「塩素系漂白剤」を使うと良いでしょう。
ただ、記事を確実に痛めることになるし、変色、脱色も起きえるので完全に自己責任です。
「塩素系漂白剤」と一言で言っても、
- 台所用
- 浴室用
があり、「浴室用」の方が強いです。
見分け方はラベルにシンクのイラストや販売コーナーで判断できるでしょう。
おうちにどちらがあるか次第でもありますが、とにかく必要なら背に腹は代えられないでしょう。
それでやってみて無理なら、クリーニングに持っていくのが1番と言えます。
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あまりカビの程度がひどいと…
あまりにカビの範囲や放置している期間が長いと、クリーニング店でも断られたり、かなり高いクリーニング代を請求される可能性もあります。
そこから考えると、普段からできる1番の方法は「予防」です。
次はカビを生えにくくする方法も紹介します。
1つカビが見つかったら他の服にも発生しているかもしれません。そうならないようにするためにも普段からの心がけが大切です。
カビらせてしまっても、他の衣類を守る為に1度チェックしてください。
心がけ① 着た後は洗濯かクリーニングを必ずする
カビの栄養の1つに汗やシミなどがあります。汚れたままにするとその部分がカビにとって好都合な環境になってしまいます。
なので、着た服は必ず洗濯かクリーニングをしましょう。
余談ですが、古着屋さんで購入した服も、カビといかなくても汚れからカビが発生する可能性もありますので、洗濯が必要ですね。
僕も古着屋さんが好きです。ブランドものというより、安く買えて良さそうなものを見つけるのが好きなんです。
ただ、古着は汚れていたりするケースも非常に多いので、カビがなくても洗濯は絶対必要です。
心がけ② クリーニングの袋はすぐに取る
クリーニングから戻ってきた時。あまり着ないものだったらそのままクローゼットにしまい込んだりしませんか?
クリーニングの袋は取ってください。
なぜなら、ビニールがかかっているだけで湿度が高くなり、カビ発生の温床になります。
そして、クリーニングの袋のまま放置するとクリーニング時に発生した臭いが服についてしまう可能性もある意味でも袋は取るべきでしょう。
ただ、そうするとホコリが入るので、それを防ぐためのものも売られているので、持っているだけでも便利ですよ。
心がけ③ 環境に気をつける
室内の湿度の問題やクローゼットの位置など改善できるところは気をつけていきましょう。
湿度が高くならないように配慮するのはもちろんのこと、定期的に掃除したり、クローゼットなどに収納する際は隙間を開けるようにするといいでです。
あとは可能なら除湿剤か除湿機を使うと良いでしょう。
ただ、室内が乾燥すると、インフルエンザや風邪の原因にもなるので、冬場使うならハンガータイプの除湿剤などを使用すると良いかと思います。
そして、服にカビが生えていたということは、その部屋の湿度も高いと言えますので、他のものもチェックが必要ですね。
まとめ
解決方法は見つかりましたでしょうか。
記事にはしたものの、個人的に
「カビが生えたらクリーニングへ」
と思っています。
衛生面や、スーツなどなら相手に失礼だったり、長く時間が経つ事で変な臭いがしているかもしれません。
それに、アルコール除菌などもしているので手間ですよね^^;
ですので、時間がないなどの事がない限りは、クリーニングが良いのではないでしょうか。
自分で目視できても十分ではなく、見落としていると考えても利点はあるかと思います。
ただ、もしどうしても家庭でやりたい場合の総合的な手順を最後に入れておきます。
- 「普段の洗剤」をカビ部分に付けて、すぐ洗濯
- 「酸素系漂白剤」で付け起きから、洗濯
- 台所用の塩素系漂白剤での漂白後に洗濯
- 浴室用の塩素系漂白剤での漂白後に洗濯
全部自己責任でお願いします。
1つでも参考になれば幸いです。
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