半夏生にうどんを食べる習慣は香川県で今でもしっかりと残っています

うどんアイキャッチ 衣食住

 

にっしん(@nisi_otabloger)です。

 

夏至の日の後(特に半夏生)は地方によっては、風習で何かをしたりするところがあるようです。

 

僕の住んでいる北海道は何もないですが(少なくとも僕の周りでそういったことはありません)、夏至を機にやっていることが気になっていろいろ調べました。

 

その中の1つに「うどん県」として有名な香川県の「うどんの日」、これが夏至の日の後のイベントの1つになっているようです。

 

色々な人にオススメのうどん屋さんを聞くと、違う回答が返ってきたりするくらい(聞いた話ですが、もし違ったらすいません…)の香川県の方のソウルフードとも言えるうどんですが、今回はそのうどんの日について調べてみました。

 

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夏至後のうどんは「半夏生」の日に食される

香川県での夏至の後の風習は、半夏生の日にうどんを食べることです。具体的な日は7月2日ごろです(年によっては1日の年もあります)

 

半夏生とは、雑節の一つで、農家にとっては重要な日の一つで、この日まで田植えなどの畑仕事を終わらせるなどの目安としていました。

 

半夏生の後は、収穫が減るなどの言い伝えがあるので、田植えなどの作業は行わないようにし、半夏生の後は5日くらい休みを取る地域もあります。

 

ちなみに雑節とは季節の移り変りをより的確に掴むために設けられた日のことです。

 

今では品種改良などで昔のように半夏生を目安とした田植えを行う農家はないそうですが、風習だけが残り、香川県では「うどんの日」となりました。

半夏生のうどんの日はどういった形で生まれたのか?

時代に関しては明確に分からなかったのですが、室町時代(1300年中頃)にはうどんは作られていたようです。

にっしん
ちなみにそばは、長野県の定勝寺にある、1574年に書かれた「番匠作事日記」という資料が最古であることから、うどんの方が文化としては歴史があるかもしれません。

 

そして農作業の労をねぎらう意味でうどんを食べる風習が昔からあります。香川県は降雨量が少なく、かんばつに悩まされる土地柄でした。

 

それが影響し、米の安定供給が難しかったようですが、小麦の生産に適していたことからうどんが盛んに作られたようです。

 

その時に収穫された麦を使ってうどんを打ち、農作業を手伝ってくれた人たちや近所に振る舞ったことがきっかけで、半夏生にうどんを食べる風習が根付くようになったそうです。

 

「うどん県」の香川県ですが、うどんとの関わりは本当に歴史が長そうですね。

現代ではどのようになっているか?

うどん

香川県では半夏生にうどんを振る舞う風習は今でも残っており、1980年に香川県製麺事業協同組合が小半夏の7月2日は「うどんの日」と制定しました。

 

メインイベントは高松市天神前の中野天満宮で「献麺式」が行われます。

 

その年の小麦の収穫に感謝し、その小麦で打ったうどんやだしの材料である醤油や昆布などを奉納します。

 

そして「振る舞う」というだけあって、なんとうどんは無料!!

 

うどんの日の11時ごろから始まり、振る舞われる分がなくなるまで行われ、さらにうどん鉢の裏にクジがあって当たりが出ると、青ネギなどがもらえるようです。

 

無料な上にプレゼントまでって大盤振舞いもいいところですね。本当に振る舞われるって感じですね^^

 

その数1000食のようで、それなら是非いってみたいと思いました(笑)でも多いようですが、大きなイベントですし、すぐなくなりそうですね。

 

ですがそうでなくても、うどん屋さん巡りで1日うどん尽くしな旅がしてみたいとも思いました^^

 

他にもこの期間は小学校でうどん教室があったり、うどん一色な期間になるようです。

 

豆知識 カレーうどんの日もある

うどんの日は他にもあって、8月2日に「カレーうどんの日」があり、2010年に制定されました。

 

どこまでもうどんに対する愛がありますね。本当にすごい!!

うどんの効果

うどん麺だけ

うどんは以下のような成分と効果があります。

プロリン

コラーゲン合成や修復能力のあるアミノ酸。角質層保湿作用、体の結合組織、心筋の合成時の主な材料となります。

 

グルタミン

サプリメントにもなっている、運動後の免疫抑制を軽減する作用があります。

 

意外と低カロリー、低糖質

同じ量でのカロリーや糖質は、ごはんや食パンと比べると少なめです。食べる量が異なるので、その点を踏まえるとうどんの方が多い可能性もありますが、同一量であればうどんの方が低カロリー、低糖質です。

消化がいいので運動前のエネルギー源としても良いでしょう。ダイエット食として利用している人もいるようです。

今でも残っているのがうどん文化

香川県のように、昔からずっとうどん文化が続いているような所は珍しいのではないでしょうか。

 

特定地域ではそういったことはあるでしょうが、都道府県レベルでそこまでの歴史があるのはきっと香川県くらいでしょう。

 

他にも

  • 高松空港内のお店では、うどん出汁が蛇口から出てくる
  • 新築祝いにうどんを食べる風習
  • シメうどん

といった風習などがあります。

 

僕の住む北海道にも、札幌では「シメパフェ」というのがありますが、この文化ができたのは2017~2018年ごろです。といっても、地元の人にはまだそれほど浸透していないレベルです。

 

あるテレビ番組で、「札幌は今はシメパフェ!」的に放送されていましたが、そこまで浸透していません(笑)

 

シメのラーメンよりかは良いかもしれませんが…。

 

その点を考えても、香川県は本当にすごいなと思います。さすが「うどん県」とするだけのことはありますね。

 

うどんを愛する心は、県民レベルで、特に半夏生では大きくうどんに関してのイベントが行われるということですね。

まとめ

半夏生に食されるうどんについてまとめました。

 

うどん県の香川県での文化で、今でも残っていて大きなイベントにしているのは香川県くらいだと思います。

 

他にも半夏生には鯖やタコ、餅(もち)が食べられていますが、最も県民に浸透しているのはうどんなのではないでしょうか。

 

半夏生の習慣は、農作業の無事や豊作を願った事が習慣化しています。

 

香川県まで行けなくても、半夏生の時は感謝の想いで、その時に食されている食べ物を食べてみるのも良いかもしれませんね。

 

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