寒い中で鍋をイメージするだけでもテンションが上がりますし、色々な種類の鍋がありますね。
その中でも寄せ鍋とちゃんこ鍋があります。
他にも石狩鍋やキムチ鍋、もつ鍋などはイメージできますが、寄せ鍋とちゃんこ鍋って結構イメージが似ているように思うのは僕だけでしょうか。
そして、寄せ鍋とちゃんこ鍋の違い、この2つの違いが分かるでしょうか。
今回はこの二つの違い、それぞれの事について色々と調べてみました。
スポンサーリンク
寄せ鍋とちゃんこ鍋の違いとそれぞれの定義
それぞれどういう鍋か説明できるでしょうか。もっとも、それができれば違いが解決するんですけどね(笑)
これを調べる前の僕も説明できませんでした…。
寄せ鍋とちゃんこ鍋の違いは簡単に説明できます
それぞれの違いですが、これ、めちゃくちゃ簡単です。
「え、嘘でしょ!?(笑)」って感じでちょっとびっくりします。
それは
力士が作った鍋ならちゃんこ鍋
ということです。
味付けや具材、そういったものに細かな基準や定義はないそうです。要は
力士の作った寄せ鍋=ちゃんこ鍋
という事になります。
なので、力士の作ったキムチ鍋でも石狩鍋は全てちゃんこ鍋になる、ということですね。
パエリアでもちゃんこ鍋って不思議ですね(笑)超絶守備範囲の広い鍋です(笑)
となると、ちゃんこ鍋屋さんは、もうどんなメニューでもありですね。
むしろメニューに「ちゃんこ鍋」っていうメニューがなさそう。力士が作ったならちゃんこ鍋なんですから。
でも「元」力士の鍋はどうなるんでしょうかね。「元力士の作るちゃんこ鍋」なんでしょうか(笑)
力士であれば「ちゃんこ鍋」を作っていることになる
↓
ちゃんこ鍋がどういうものかわかっている
↓
元力士でも「ちゃんこ鍋を作っている」ならちゃんこ鍋
ということですかね。
なんか変な感じになりましたが、ちゃんこ鍋の定義はかなり曖昧なようです。
おさらいですが、ちゃんこ鍋の定義は「力士が作った鍋」ということです。
実際作っている場面はないものかと思って探してみたらありました!こういうのが「ちゃんこ鍋」の起源なのかなって思いました。
この動画でちゃんこ鍋を作っている様子を見ることができます。
じゃあ、対して寄せ鍋はなんなのかって話になりますよね。
寄せ鍋は、文字通り「寄せ鍋」
寄せ鍋は汁を入れた鍋に野菜や魚介類などの材料を入れて煮込む鍋料理です。
これも、汁や具材の定義はなく、様々な具材を入れて煮込めば「寄せ鍋」になります。
よく何でも良いから食材を持ち込んで、暗い中で1つの鍋に持ち込むのを「闇鍋」と言いますが、闇鍋も寄せ鍋になるということでしょうか。
「楽しみ鍋」という別名もあることから、本当に型がなく自由ということがわかりますね。
あとは薄味でも寄せ鍋は「汁に味がついてる」ので、タレなどは基本的に使いません。
もしかすると、味が薄かったり、具材に汁の味がしみ込んでいなくてタレを使ったりなんて事はあるかもしれませんが、基本的には使いません。
ちゃんこ鍋も寄せ鍋も十人十色
カレーライスや味噌汁など家庭の味があるように、ちゃんこ鍋や寄せ鍋も力士や人の数だけ色々なちゃんこ鍋、寄せ鍋があるということですね。
でも、それなら統一して「寄せ鍋」でよくない?って思ったのは僕だけでしょうか。
そこで、なぜ「ちゃんこ」と言われるようになったか紐解きたいと思います。
似たものに「水炊き」というのがあります。
文字通り水から煮ていく鍋で、これは博多が有名な明治時代から食されていた一種の郷土料理です。
土鍋に水を入れて、骨つき鳥もも肉を入れて煮ていく。
そして、白菜や豆腐などの具材を入れ、ポン酢しょうゆや柚子こしょうなどで食べるものです。
スポンサーリンク
ちゃんこ鍋の起源
もともと相撲部屋では、個別に食事が出されていたそうです。
しかし、明治時代の終わり、第19代横綱の常陸山(ひたちやま)が活躍し、それを受けて弟子希望者が一気に増えました。
そこで、大量の食事を用意する必要が出てきたため、鍋にしたというのが、ちゃんこ鍋の始まりです。
ちゃんこ鍋の名前の由来は?
なぜ「ちゃんこ」と呼ぶようになったのか?
「ちゃんこ」の語源は諸説あるようです。それらを上げていくと、以下のような説があるようです。
中国を表す「チャン」と鍋を表す「コ(クオ)」が組み合わさった
座人屋敷の中国人を表している
父親、お爺さんを意味する「ちゃん」に「こ」がつけられたか、東北方言の語末に「こ」をつけられた
炊事番の人に親しみを込めて「ちゃん」と呼んでいたものがいつしか「ちゃんこ」になった
上記理由で、親方を「父(=ちゃん)」、弟子を「子(こ)」からちゃんこになった
ちゃんこ鍋の元になった常陸山は料理番をしていた古参力士に親しみを込めて「父公(ちゃんこう)」と呼んでいたから
こういった説があり、まとめると
- 相撲部屋の人たちとの関係性から「ちゃんこ」になった
- 中国の言葉や人が語源となっている
の2点になりますね。
ここまで語源があるとなると面白いですが、色々なところから「ちゃんこ」とついたのでしょう。
この語源からも、「ちゃんこ」というのが相撲文化の中から生まれたものであることがよくわかりますね。
「ちゃんこ」って言葉は生まれるべくして生まれたって気がしますね。
ちゃんこ鍋に鶏ガラの出汁を使うのは、ちゃんとした理由があります。それは「験担ぎ」です。
相撲は手が土俵(地面)についてはいけないスポーツです。
肉として使われる動物の中でも、牛や豚は地面に手が付いています。対して鶏は二本足で歩くため、地面に手(羽)が付いていませんね。
そして基本的にちゃんこ鍋に肉と魚は一緒に入れません。(お店のメニューではそうしているお店もあります)
これにも理由があり、魚は手足がないことから「手も足も出ない」となり、相撲のような勝負の世界では縁起が悪いとされたためです。
スポンサーリンク
まとめ
ざっくりいうと、ちゃんこ鍋と寄せ鍋の違いをまとめると「力士」の一言に限りますね(笑)
力士かどうかの違い。これがちゃんこ鍋と寄せ鍋を分ける大きな違いです。
でも、愛情を込めて料理を作ると料理の味が変わるというのは、科学的にも証明されているように、力士が作るかどうかでも味が変わってくるかもしれません。
それを考えると、力士の違いだけと言っても、されど力士の違いとも言える気がします。
この記事を作っていて強く思ったのは、ちゃんとした本格的なちゃんこ鍋を食べて見たいとも思いました^^
↑家庭で作ったら寄せ鍋になりますね(笑)
ちなみにネットで売られている鍋の汁の元ですが、「ちゃんこ鍋」の表記が多そうです。厳密には「寄せ鍋」ですよね(笑)