にっしん(@nisi_otabloger)です。
何かと忌み嫌われるネットワークビジネスですが、僕は2年ちょっと前まで(2016年いっぱいまで)やっていました。
ネットワークビジネスをやっていた人はなんではじめたか?
勧誘していても途中でネットで調べたり、人から聞いたりして
- やらない
- 怪しい
- 連絡が途絶える
などがあってうまくいかないケースが多いです。
一昔前、インターネットが一般的になる前ならまだ良かったでしょうが、SNSやYoutubeなどで様々な情報が素早く無料で入手できるようになってからは勧誘に失敗するケースが増えています。
僕の場合は
- 将来性がない
- 確実性(将来性)がない
- なんか人を騙しているような感じがある
- 資産にならない(人というものが資産になるけど不安定)
- うまくいっている人がほぼいない(10年以上やってもうまくいっていない人が大半)
といった理由で辞めています。
でもなぜ、今でも始める人がいるのか?今回は辞めた理由ではなくて、始めた理由にフォーカスを当てて考えてみます。
なぜ始めたのか?僕の場合
僕は最初、自己啓発書の書籍で勉強会をして、そこから仲間を増やそうと思っていました。
そう思った時に、数ヶ月前に飲みにいった人がいて、その人が学んだりするのが好きな人だったので、まず始めにこの人に声をかけようと思って一緒に勉強しないかと誘いました。
予定を決めて、指定した場所で待ち合わせ。
その前にどの本を使用するかは、僕が誘った手前、相手に合わせようと思い、指定された本を僕も購入して読み込んで参加。
で、実際に勉強会をやろうとした時に、
「この本の著者の◯◯さんって何の仕事してるか知ってる?」
と聞かれました。
実際にこの本の著者は、あるネットワークビジネスで大成功を収めた、様々な本を出していることで有名な人のものでした。
(名前は伏せておきます)
僕は普通に会社社長でセミナーとかやっている人だと思っていたので、そんな感じのことを伝えるとそうでなくて、あるネットワークビジネスで成功をした人だと言っていました。
そこから「◯◯(ネットワークビジネスの会社名)って知ってる?」と聞かれ「聞いたことありません」と言ったところから、その会社の説明が始まりました。
肝心の勉強会なのに、その説明だけで終わって、
「飲み会があってその成功者に合わせたいから参加しないか」
と聞かれ、なんだかよくわからないけど了承してこの日は解散。
場所は、とあるバーを貸し切りにしたパーティーで、雰囲気は普通の飲み会といった感じです。
そこで、実際に成功した人に合わせてもらって、今度説明に聞きに来ないかと誘われました。
「なんか怪しい気もするけど、話を聞くだけタダだし聞いても別にいいか」
と思い二つ返事で了承。
その1週間後くらいに、説明会で話を聞きました。最初聞いた時は衝撃でした。
勉強会を開こうと思ったのも、将来的に大きなグループを作ってそれで仕事なりビジネスにつながればと思ったからです。
- 実際に大きなグループを作って自分が成長できる
- 自分の仕事に対しても疑問を感じていた
- オタクなので自分の趣味ややりたいことで生きていきたい、その方法を探していた
これらのことを思っていたので、それを叶える手段になり得るかもしれないと思ったからです。
その説明会の前にサプリメントなどの話も聞いていて、健康も気をつけないとなと思っていた時だったので、そういう意味でもマッチしていました。
完全に自分のニーズに合ったことがやれると思って燃えたのを覚えています(笑)
そこから、製品をいくつか購入して、自分の周りの人を勧誘しました。
ですが全員ダメ。中には否定的なことを言われて、僕自身やり始めた時に「こんなのすぐにうまくいくわ」と思っていたので一瞬でメゲました(笑)
「最初っからそんなに人に言いにいく人はいないからすごい」
と言われたり
「うまくいくわけがない」
など叱咤激励されながらビジネスをスタートさせました。
なんだかんだで色々チャレンジしたもののうまくいかず、最終的には辞めました。
行動したことで行動範囲や知らない世界をのぞけたので悪いことだらけではありませんでしたが、諦めが悪いためにダラダラ続けてしまったように思います。
要は僕が始めたのは
自分のニーズにネットワークビジネスの成功による成果がマッチしていた
からです。
そして、他に始めた人の例を挙げていきます。ただ、10人いれば10通りの理由があるのでほんの一例と考えてください。
始めた理由① 誘われてなんとなく
例えば、恋人と別れたなどの自分の中でぽっかりと穴が空いたかのような時に誘いがあって、ネットワークビジネスで集まる人が楽しいから自分もやってみようといった考えです。
ビジネスというよりかは、「にわか」で始めたような感じですね。
なのでこういったタイプはやっているようでやっておらず、あまり結果にならずに終わる感じがします。
最初の勢いは良いけどすぐに失速する感じです。
始めた理由② 友達とできるビジネスだから
友達を大切にしている人が多いタイプです。
友達と海外旅行にいったりするような生活がしたいなど、自分の夢に「人」が関わっている人ですね。
こういったタイプは、ネットワークビジネスをしている人からしたら恰好の勧誘者です。
ネットワークビジネスが売りにしていることとマッチしやすいからです。
こういう人に当たると「いいのが出た!!!」って思われます(笑)
早速成功者と会う予定を立てて、すぐに勧誘に動きます。
中には成功する人もいますが、ほんの一握り、いや一つまみ以下です。「塩少々」以下のレベルです(笑)
始めた理由③ 成功者にあって
成功したいという野心があって、自信家のタイプが多い感じがあります。
そういった人は成功した人を見ることで、将来の自分のイメージとかぶったことで燃えるタイプです。
始めた理由④ 成功者を信じている
悪く言えば信者、良く言えばリスペクトしているから、その人と同じことをしたいといったものです。
ネットワークビジネスの業界でも人間的に魅力的な人はいます。
味方するわけではないですが、全員が悪人みたいな感じではないですよ。中には良心的な人もいて、人間的に尊敬できる人がいるのは事実ですし、僕も今でもそう思える人はいます。
そういった人を信じてビジネスをやっている人もいます。
ちなみに、本当にそう思える人の中には実際に結果を出している人もいることはいます。
始めた理由⑤ 製品から入った
最初は消費者だったけど、口コミするようになってから、ビジネスのことを知って結果を出している人もいます。
口コミで広げる力はあるので、ある程度の結果を出している人もいますが、必ずしもうまくいっているわけではありません。
イメージで始めている人が多い
このように一例をあげましたが、最初は感情であったり、ざっくりまとめるとイメージで入っているケースが多いことがわかるのではないでしょうか。
「こうこう、こうなるから最終的に上手くいく」などといった論理的なものはあまりありません。
あくまで具体的な仕組みは説明のみで、始めた後の資産構築(ネットワークビジネスで言えば人のつながりや勧誘)の方法は具体性に欠けます。
- SNSで探す
- 学校の卒業アルバムをひっくり返して片っ端から連絡する
- 携帯のアドレス帳を見て上から下まで連絡
といった形で人によって勧誘の方法は異なり、そこに
「具体的にこうして積み上げれば形になる」
というものはありません。
ネットビジネスなら、
「ブログを立ち上げて記事を作る」
という行為が資産形成になるので、具体性がありますが、ネットワークビジネスはそれがありません。
そういう意味では、ネットワークビジネスは相手にイメージを植えつけたり、アピールが上手な人が上手くいきやすいと言えるでしょう。
僕も含めですが、将来をイメージするように促されて、イメージできたまではいいですが、それから先のことはあいまいなケースが多く、自由にやるスタイルになるのでそこから迷ってしまうケースが多いです。
でも、勉強会では気持ちを煽られ続けるし、成功者からは
「勉強会に出続けないと成功できない」
と言われます。
そういう理由は
「勉強会に出て、煽り続ける事で、結果間接的に辞めないように引き止めるため」
です。
自分は成功できてなくて、成功している人から「こうしないと成功できないよ」って言われたら「そうなのかな…」って思ってしまいがちです。
それを言われ続ける事である意味洗脳されて自分から
「勉強会に出る事で将来的に成功できる」
と思い込むようになります。何の根拠もありません。
そして成功していない人も、他の人に「成功するには勉強会が必要」と言って促すことになります。
過激な言い方ですが、この洗脳状態が解けないと何を言っても無駄です。
でも「勉強会に出て成功できる」保証なんてありませんし、それで成功できるようなビジネスならビジネスではありません。
そんなの、出席だけでもらえるような、大したことのない資格と一緒です。
仕組みはあるけど、成功までの形が明確ではない
ネットワークビジネスの収入のシステムは具体性がありますし、ちゃんと説明すれば誰もが理解できることです。
ですが、それを理解したところで結果になるわけではありません。
これは、数学の公式を覚えたからといって、それを基にした問題が解けるわけではないのと同じです。
公式を覚えただけで、テストを満点取れれば誰も数学で苦労しません。でも赤点取っちゃう人多いですよね。
ネットワークビジネスもそれと同じで、システム(マーケティングプランなどと言います)を理解しても結果になるわけではありません。
ましてや、「人」、正確には「感情」にレバリッジをかけるビジネスなので、確実なことは言えません。
今日、Aと言っていても、人は明日になるとBと言ったりして、その次の日にはCと言ったりするものです。
その中で、ビジネスに誘っても、ずっとビジネスを続けるわけではありません。
ビジネスをしなくなったり、製品を購入しなくなったらグループは崩壊して、上位者の収入は無くなります。
人を資産にしているので、放置するわけにもいきません
先ほどの勉強会での洗脳状態の話でも言えますが、基本的に
- 感情を揺さぶっている
- 言い聞かせている
- 先行きが不透明でも、将来の淡い期待のみで動く
という視界ゼロの中で動かされているということに気づいていません。
洗脳状態を解くには?
ネットワークビジネスにはまっている人は、ネットワークビジネス以外の可能性を見せてあげないとわかりません。
ですが、基本洗脳状態にあるので、教えてあげても聞く耳を持ちません。
見ても、意地があるので認めたくないというのもあると思います。
基本に立ち戻る
手立てがないように思いますが、
「なぜネットワークビジネスを始めたのか?」
という基本に立ち返ることで我に返ったりできるかもしれません。
- 感情に訴えかけているだけ
- 先が不透明
- 資産形成ができない、難しい
と言った点を指摘して、その欠点を埋めれる他の可能性を提案する。
そうすることで行動が変わるかもしれません。
可能性を見せるだけでも変化があるかもしれません。
なかなか難しいと思いますが、もし辞めさせたいなど思っているなら参考にしてみてください。
おそらく、粘り強く説得を続けることが大切だと思います…。
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