にっしん(@nisi_otabloger)です。
僕自身ネットワークビジネスは2年以上前(2016年末)に辞めていますが、「上手くいくかもしれない」とダラダラ続けていました。
僕より長い期間やっているにもかかわらず上手くいっていない人もかなり多くいました。
中にはあなた自身や、友人の中でネットワークビジネスが上手くいっていないのにもかかっ割らずダラダラ続けている人もいると思います。
今回はネットワークビジネスの実際のところを僕が見てきた範囲で赤裸々に書いていこうと思います。
あくまで僕が見て知っている範囲ですが、1つの意見として参考になる部分はあると思うので、ネットワークビジネスで迷いがある人は1度読んでみてください。
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うまくいっている人は少ない、というかごく少数
まず前提として、どのくらいの割合で結果が出ているのかなど解説します。
実際に僕が関わっていた4年間でしたが、達成者はごく少数でした。今もこの割合は変わらないか減っているでしょう。
「達成者が少ないのは当たり前じゃないか!」と思うかもしれませんが、割合にしたら散々たるものです。
僕が関わっていたとき、毎月、達成者のためのイベントに、ビジネス意識の高い人たちが会場に集まるのですが、その人数は約400人でした。
その中、最初に超えなければいけないタイトルを達成しているのは多くて10人。
要はその会場の中の2.5%です。あくまで会場の中での割合です。
会場に集まる人たちは、ビジネスをやっている人の全体の中で特に意識の高い人たちです。
実際のデータで、会員のうち、ビジネスをやっている割合は全体の1割(10%)、そしてその中で1年間で1人でも自ら会員を増やしている割合は5%程度だそうです。
全会員から換算したら、0.5%ということになります。
これは、かなり絶望的ではないでしょうか。しかも、これは1人以上会員を増やした割合であり、達成した割合ではありません。
もちろん、
- これは過去のデータであり、今は関係ない
- ネットワークビジネスの会社はたくさんあるから1つのデータなんで当てにならない
- そもそも確率なんて関係ない
という意見もあるでしょうし、それはごもっともだと思います。
たしかに、取り組む人次第ですし、実際に結果にしている人がいる以上、全否定するつもりはありません。
ビジネスで確率を気にしていてはビジネスもできませんからね。
逆にネットワークビジネスに向いている人は
- 人が本当に好き。色々な人と関わって人生楽しみたい
- その会社の製品やサービスが好き
- 人に影響を与えやすい人、巻き込むのが上手い人
で、全て当てはまるような人ならチャレンジしてみてもいいと思います。人によっては「天職」とも言えると思います。
そして、先程「結果にしにくい」と言いましたが、「結果にできる」手法などがあるなら話は別であるとも思います。
ですが、ネットワークビジネスでのシステムは結果にしにくいシステムであることは間違いありません。
その理由について解説します。
結果にしにくいのは再現性が少ないから
ネットワークビジネスは、人と関わって収入を生み出す仕事です。
いわば、「人」ないし「人の感情」にレバリッジ(*)をかけるということです。
*レバリッジ:「てこの原理」でいう「てこ」のこと。少ない力で大きな成果を出すのに必要な要素をいいます。
人間の感情を扱うというのは非常に難しいし、他人がコントロールできる代物ではありません。
そのため、「必勝法」のようなノウハウなどは存在せず、あなたや相手の性格などによって変わってきます。
もちろん、どのビジネスでも性格などは関係しますが、ネットワークビジネスはその関係性は大きいです。
そういった中で、リーダーが指導しても、下の人がうまくいくケースが少ないのは無理もない話で、明確な方法論がないからです。
よくある誘い方で、
「自分がやる気がなくても、自分の伝えた人がやる気になる」
「自分が連れてきた人がアップ(上位者)と相性が良くて、それを機にやる気になる」
といった誘い方もありますが、こういったことが起きるのは稀です。
仮に起きたとしても、そこから下に人が続くとは限らないし、それでうまくいっているなら、成功している人の割合はもっと上がっても良いでしょう。
もちろん、再現性100%の方法なんてありません。本人にその方法をやる気がなかったりするなら、どんなに良い手法があっても再現できませんからね。
ですが、本人のやる気や情熱がなければできない方法というのも違うと思います。
ある程度の再現性を確保して、ここまでできればOKみたいな目標点がなければ、情熱が冷めるのは当たり前です。
ネットワークビジネスはこの点が乏しいと言えます。ゴールのないマラソンをずっと走り続けられているようなものです。
ただ、僕がこう言うと、「タイトル獲得が1つのゴールになる」と言う人もいるでしょうね。
これでは到達点が遠すぎるんです。僕の言う到達点は作業の到達点です。要は富士山などの登山でいう「5合目」「7合目」みたいな到達点のことです。
最初に「ここまでやれば大体5合目」など教えてあげることでモチベーションの維持につながると思うのは僕だけでしょうか。
ネットワークビジネスは5合目、7合目と登ったところで、山頂はいつまでたっても見えてこないって事はままあります。
そんな山頂が見えないまま迷子になっているような人も腐るほど見てきました、そして消えていった人、再浮上できないままでいる人も。
僕もその一人でした。
加えて、7合目まできても、7合目を維持できるのではなく、そこから5合目に落ちてしまう人も存在し、5合目から動けなくなる人もいるということです。
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「情熱が足りない」というのは常套句
うまくいかない人に対して、「あなたの情熱が足りない」「もっと相手に気持ちを伝えろ」みたいにいう人がいますが、それは違うというのが僕の考えです。
もちろん、ある程度の情熱を持って、行動することは大切ですし当たり前です。それが行動の原動力になります。
ですが、昔の体育会系のような何の根拠もない形で説教するのは、やはり再現性に乏しいと言うしかないでしょう。
僕もこの「情熱が足りない」みたいなことを言われましたが、そうではなく、ある程度の再現性をもつ事が大切なのでは?と思っていました。
そもそもネットワークビジネスは人の成功が自分の成功になるビジネスです。だからこそ、メンバーのお手伝いをすることが成功のために必要なのに
「あなたのビジネスがうまくいかないのは情熱が足りないからだ」
というのは自分の首を絞めているような発言です。
なぜなら、逆説的に言えば、
「あなたの情熱が足りないから、メンバーが成功できないのでは?」
と言えるのではないでしょうか。
「あなたのメンバーを成功させようという情熱が不足しているから、メンバーも成功できないし、あなたは成功できない」
という理屈になります。
本当はそうではないはずです。
簡単に結論を言えば、「再現性に乏しい」からで、到達点も何も示せないのを隠すために「情熱が足りない」という常套句で責任転嫁しているのではないでしょうか。
「情熱が足りない」これは、短絡的で軽率な発言および考え方としか思えません。
言い過ぎかもしれませんが、情熱うんぬん言っているようなリーダーは成功していないリーダーと言えます。
仮に、成功していても、失敗したり脱落している人などの犠牲者を多数出しているグループであり、「下手な鉄砲も数うちあたる」という言葉がそのまま当てはまりますね。
結果のために、多少の犠牲は仕方ないという、軍隊のようなマインドなのでしょう。
「犠牲」というのも、その対象は人ですからね。自分が行動して、うまくいかなくて、その事を「犠牲」と呼ぶなら人に迷惑かけないのでまだマシです。
ですが、そうではなく失敗したら人が犠牲になります。そんな中で共に成功しようと思っているとしたら恐ろしいですね。
それを証拠に、僕のいた周りの人達は残念なくらい結果が出ていないグループでした。いや、今も継続して結果の出ていないグループです。
結果もお金次第で解決できる
少し余談になるかもしれませんが、ネットワークビジネス各社の製品を買い取りしてくれるサイトもあります。
どのサイトかは気になるのなら、ご自分で探して欲しいですが、僕はビジネスに取り組んでいるときにそういったサイトを発見してショックを受けたのを覚えています。
なぜかというと、成功している人はちゃんとグループを形成して結果になっていると思ったからです。
もちろん、ちゃんとやっているグループもあるでしょう。ですが、こういったサイトが存在している時点で、そうでもないケースがあることも事実です。
簡単にその方法を説明すると、欲しい点数(達成したい基準に必要なポイント)を提示して、製品買取サイトがその点数を達成できる分の製品を購入するように指示します。
そして購入、製品の到着後、サイトに商品をそのまま送って、一定割合・一定額で買い取りするというシステムです。
多少の出費になりますが、点数が安く買えると思えば安いもんでしょう。
達成の仕方にはこんな裏技的な方法もあります。裏技というかバレたらタイトル(達成)剥奪になります。
これで「頑張りました」と言っていたら嘘つきもいいところですね。
このような形だからこそ
- 再現性がない
- 到達点がわからない
- 達成1つ取っても不透明性がある可能性がある
といった要素があるビジネスで成功する、そして他の人を成功させる自信があるか?
もし自信がないなら、今後の活動は考え直すことを僕はお勧めしたいです。
あなただけでなく、あなたが誘った人を不幸にするかもしれません。
あなたが、まだうまくいっていない人でも、自信がないというのは、その自信がないことを人に勧めているわけです。
人を踏み台にして、自分が成功しようと思っていると思われても仕方ないでしょう。
僕がネットワークビジネスを辞めた理由の1つがそれで、自分が伝えた人に対して責任が取れないと思いました。
それでもネットワークビジネスをやっていきたいなら、全く否定しないし頑張ってくださいと言いたいです。
でも、関わった人も極力幸せにするビジネスをして欲しいですね。ネットワークビジネスは人の人生に影響を与えたり、変えてしまうビジネスです。
だからこそ、人の人生に対する責任が他のビジネスより強いので、そういう意味でも扱いは非常に難しいと言えます。
この点ではネットワークビジネスは非常に難しいビジネスと言えます。「簡単」と言われますが嘘ですね。
そこを見ずに考えずにビジネスをするのは無責任としか言いようがありません。そんな人に人生を預けたいと思いますか?
少なくとも僕は思いません。
意地になっていないで広い視野を
ネットワークビジネスをやっている人は意固地になっている人もいます。
本当は僕が今まであげたことは分かっているはずなのに、自分の心に蓋をして、気付かないフリをしています。
僕もそうでした。他の可能性は見えていたのに見ようとしてませんでした。なので気持ちはわかります。
実際にそういった人が多いです。自分に言い聞かせて分かってても、見えてるんだけど見ようとしない。
意地になっていたら、自分の人生を棒に振り、やりたいこと、叶えたいこともできずに人生が終わる可能性があります。
それでもやりたいなら、それはあなたの人生だから僕がどうこういう権利はありません。好きにしたらいいと思います。
ですが、僕は4年半関わって、自分が経験したこと、他のネットワークビジネスをしている人をたくさん見てきた結果言っていることです。
意地にならず、あなた自由になれる方法は他にもありますよと言いたいです。
少なくとも、それを知ってからネットワークビジネスを続けるか考えてもいいのではないでしょうか。
まず、あなたがネットワークビジネスについてどうするか考えることから始めてみてはどうでしょうか。
何かの参考になれば幸いです。
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