にっしん(@nisi_otabloger)です。
シロツメクサと共によくあるクローバーの花にアカツメクサというのがあります。
「四つ葉を見つけると幸せになれる」というクローバーの花の事です。
今回は、アカツメクサの方にフォーカスを当てていろいろ紹介していきます。
クローバーに関しての総合的な記事はこちらなので、この辺りもぜひご覧になってみてください。
- アカツメクサの事が分かる
- アカツメクサとシロツメクサの違いや共通点が分かる
- アカツメクサの花言葉とその意味や由来がわかる
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そもそもアカツメクサとは
【科・属名】マメ科シャジクソウ属
【種名】ムラサキツメクサ(Trifolium pratense)
【別名】赤クローバー(RedClover)、アカツメクサ、ウマゴヤシ(馬肥し)
【色】ピンク色~赤色・赤紫色
【花径】2~3㎝
【草丈】30~60cm
【季節】4月~8月
【生育地】北半球の温帯地方で生育し、暑さにはやや弱い
ざっくり言えば、シロツメクサの赤いものになります。
漢字でシロツメクサは「白詰草」で、アカツメクサは「赤詰草」です。
「詰草」と言われるようになったのは、江戸時代にオランダからの調度品の緩衝材として、乾燥したシロツメクサを詰められていたことから名付けられました。
日本中に広がったのは明治時代で、家畜の飼料用の牧草としてヨーロッパから持ち込まれたためです。
世界的に牧草として利用されていたという事がわかりますね。
英語で「Trifolium pratense」と言いますが、これはラテン語で「牧場に見られる、牧草、草原性の」という言葉に由来しています。
ちなみにシロツメクサは「Trifolium repens」で、repensは「地をはった」を意味しています。
「Trifolium」はラテン語の「treis(3)」と「folium(葉)」が語源になっています。
和名はアカツメクサですが、他に赤クローバー、正確には「紫詰草(ムラサキツメクサ)」です。
稀に白いのもいる
稀に白いアカツメクサがあり、今ではその株が固定されており、
セッカツメクサ(雪華詰草)
シロバナアカツメクサ(白花赤詰草)
といいます。
英語名が、「Trifolium pratense f. albiflorum」であり、「albiflorum」はアルビノ種であることを意味しているので、突然変異によるものと考えられているようですね。
アルビノというのは、突然変異で白い個体が生まれる事です。
これはカンガルーですが、白いのがアルビノです。こういった事がアカツメクサに起こっているということです。
ハーブとしての利用も
アメリカではハーブとして使用され
- 更年期症状
- 咳
- 口内炎
- 気管支炎
- 湿疹
- 外傷
- 涙液
これらに効果的とされています。
不妊の恐れがあるので、妊娠中の方には注意が必要です。
原産地
原産地はヨーロッパ、西アジア、北西アフリカですが、各地方で変種があり、それぞれ
- シロツメクサ
- アカツメクサ
- モモイロシロツメクサ(モモイロツメクサ)
- ベニバナツメクサ(ストロベリーキャンドル)
- タチオランダゲンゲ
- ツメクサダマシ
があります。
ベニバナツメクサ
(ストロベリーキャンドルとも言われています)
モモイロシロツメクサ
桃色のはかわいらしいですね^^
シロツメクサとの違い
アカツメクサとシロツメクサは同じクローバーですが、花の色以外に違いがあります。
それは「葉の形」「花と葉の位置」「背丈」「耐久」です。
違い① 葉の形
シロツメクサは丸っこい形状ですが、アカツメクサは先がとんがった形です。
どうでしょうか、少し違いますね。
でもちゃんと見ると、同じクローバーの形をしていますね。
違い② 花と葉の位置
シロツメクサは花から茎が伸び下に葉っぱ、アカツメクサは花の下に葉があります。
同じツメクサでも、細かいところが違います。
違い③ 背丈
シロツメクサよりアカツメクサの方が背丈が長いです。
違い④ 耐久
シロツメクサは踏みつけられても割と大丈夫ですが、アカツメクサはやや弱いです。
シロツメクサとの共通性
もちろん同じツメクサなので共通点もあります。
共通点① 窒素固定による自然肥料化
根に根粒菌という菌と共生関係にあり、空気中の窒素を吸い込んで土壌に窒素を供給する事により、自然肥料となり、土壌を耕す効果があります。
そのため、畑で作物を栽培する時に一緒にすると、作物が育ちやすくなります。
クローバーが道端でもちゃんと生育しているのはそのためです。踏まれたり、その辺に生えていてもちゃんと生育していますからね。
ちなみに、葉っぱがハート形で、ツメクサと非常に似ている「カタバミ」は窒素固定は出来ません。
蜜源植物
共に蜜源植物であり、ミツバチや蝶などのエサになります。
ツメクサは身近な植物であり、自然や人にもいい影響を与えている植物だという事も分かりますね。
アカツメクサの花言葉
アカツメクサにも花言葉があり、シロツメクサとは異なります。
アカツメクサの花言葉
- 勤勉
- 実直
- 豊かな愛
- 善良で陽気
勤勉、実直はまるで日本人のための花言葉ですね。
中でも濃い赤色には、「華美でなく上品」といった花言葉もあります。
シロツメクサは、「幸運」「私を思って」「約束」「復讐」です。
ちなみに先ほど紹介したベニバナツメクサ(ストロベリーキャンドル)は
- 私を思い出して
- 胸に灯をともす
- きらめく愛
- 素朴な愛らしさ
- 善良
- 人知れぬ恋
- 幸運を呼ぶ
とたくさんあります。恋する人にはベニバナツメクサかもしれませんね。
誕生花としての日
誕生花の日はそれぞれ
4月7日
4月18日
5月24日
5月29日
です。
アカツメクサの花言葉の由来と意味
アカツメクサの花言葉は先ほども上げましたが、以下の通りです。
- 勤勉
- 実直
- 豊かな愛
- 善良で陽気
アカツメクサはシロツメクサ同様、アイヌの話と関連しているケースがあります。
豊かな愛
イハマというアイヌの娘と勇者アッパの恋物語で、湖で出会い恋に落ちた2人が毎日デートをしているある時に突風が吹いて転覆してしまいます。
アッパは力尽きてしまい、遺体がイハマの船の方に流れつきます。イハマは自分の体とアッパの体を結び付けて湖に身を投げました。
この翌年、湖の岸辺にクローバーが咲き、アカツメクサが咲いた事から、アカツメクサの花言葉には「豊かな愛」は入っています。
他の言葉は日本語訳から
アカツメクサの花言葉を英語で表すと「industry」となります。
industry
産業、工業、製造業、産業経営者、勤勉、精励
「精励」というのが少しわかりにくいですが、「精力を出して仕事や勉強をすること」を意味しています。
「勤勉」「実直」はここからで、精力を出して動く様から「善良で陽気」となったのでしょう。
「善良で陽気」というと少し日本人よりかは欧米の人ってイメージがありますが、シロツメクサよりも日本人向けの花言葉ではないでしょうか。
クローバーをもしプレゼントするならアカツメクサの方が良いかもしれませんね。
まとめ
普段道端を見てもみる事の出来るツメクサで、アカツメクサも比較的よく見られると思います。
色々フォーカスを当ててみると面白い事がありますね。
春にでも見た時に今回の記事を思い出してみてください。
他にもいろいろ気になった事を記事にしているので、のぞいてみてください^^
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