にっしん(@nisi_otabloger)です。
日本の水道水は飲める水ですが、塩素(カルキ)が気になるっていう人もいるでしょう。他には魚を飼っている人にとって、カルキを抜く事は必須と言える事です。
金魚の飼育水については、以前何記事か書いてきました。
その中でカルキ(塩素)を抜いて、金魚の飼育できる水を作る方法がありますが、その中で汲み置いてカルキを抜く方法があります。
安全な飲み水として使いたいという人もいるでしょう。
一般的な方法は汲み置く事ですが、一体どのくらいの時間置けば良いのか?
具体的な時間を調べてみました。
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時間に関わる要素を知れば時間は把握可能
正直言いますと、具体的な時間を把握するのは不可能と言えます。
なぜかと言いますと
- 天気
- 水道水に含まれている塩素(カルキ)量
- 気温
によっても変わってくるからです。
紫外線によって塩素が取り除かれるので、天気の良い日の方が時間が短くて済みます。
そして、地域により、含まれるカルキ(塩素)量が異なりますし、水道局の浄水場から近い家の方が塩素濃度が高いです。
なので、同じ浄水場から出ている水道水でも、浄水場から近いか遠いかでも汲み置く時間は異なってしまいます。
他にもマンションなら貯水タンクに塩素が足されているケースもあります。
この2つの要素でも、近くに住んでいる人同士でも塩素濃度が異なる可能性があり、具体的な時間を把握するのは極めて困難と言えます。
気温も関係し、気温が高いほど除去しやすくなります。ですので、夏は非常に早いですが、冬はなかなか抜けません。
以上のように季節や、紫外線量、屋内外でも変わってきます。
これらのことから時間はおおよそと考えてください。
カルキ抜きのための具体的な時間とは?
今述べた要素の上での実際の具体的な時間を紹介します。
先ほど挙げたように色々な条件で変わるので、あくまで目安としてとらえるようにしてください。
屋外?or屋内?
まず屋内か屋外かです。屋外の方が紫外線に当たる分、置いておく時間が短くなります。
先に結論を言うと、かかる時間は以下のようになっています。
屋外、天気の良い日の日中:6時間(半日が無難)
屋外、天気の悪い日、日陰:2~3日
屋内:2~3日
曇っていたり、雨の日でも紫外線は出ていますが、晴れの日よりも量は減るのでカルキを抜く時間は時間はかかります。
ちなみに、置いた水にアルミ箔などでガードすると、除去量はアルミ箔のない場合の半分しか除去されないようです。これは実際に実験されています。
あと屋外の場合、蚊の多いシーズンやトンボが卵を産むシーズンになると水辺に卵を産み付けたりします。
他にも排気ガスなどで汚染される可能性もあるので、屋外の時はガードしておく必要があるでしょう。
そして、屋内なら屋外の倍か、それ以上かかります。
屋外はガードするとより時間がかかり、しないと虫や排気ガスの問題。屋内はより時間がかかる点でジレンマです。
季節によっても変化
季節も影響します。要は気温ということです。
夏の屋外、天気の良い日なら6時間程度でも問題ないでしょうが、冬は1週間以上かかることもあるようです。
置いておきすぎるのは、水が腐る原因にもなりますので、その水を飲んだり、動物を育てたりする水として使うのはどうかなと思います。
春・秋は先ほど示したくらい、2~3日はかかるかもしれません。
地域によって紫外線量も若干変わるので、時間に関してもやはりまちまちです。
季節から考えると、夏なら良いですが、それ以外の季節は汲み置きによるカルキ抜きは向いていないと考えられるかも知れません。
具体的な時間を知りたい場合は…
具体的な時間を知りたい場合は、残留塩素がわかっていないといけません。
カルキ量自体が
- 水道局が入れるカルキ量
- 浄水場からどのくらい離れているか
- マンションか、一軒家かなど
で大きく変わってくるので、ネットで調べても一律な時間はわかりません。
それでも、もし具体的な時間が知りたい場合は、試薬を使うしかありません。例えばこんなものがあります。
試薬でどのくらい塩素が残っているか測定して、最終的に自分のところの水道水がどのくらいの時間で残留塩素がなくなるか測定することができます。
置いておく場所によりますが、興味があれば把握されてみてはどうでしょうか。実際にチェックされている動画もあります。
攪拌(かくはん:かき混ぜること)をしても塩素は除去されません。
炭酸(二酸化炭素)と違い、無理やりとかしている状況とは異なります。
混ぜ続ければ、混ぜないよりも良くなるかもしれませんが、基本的に混ぜて塩素が抜けるとは思わない方が良いです。
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煮沸したらカルキは抜ける?
煮沸する事でカルキを抜く事も可能です。ですがいろいろと問題があります。
魚の飼育水にしたいならこの方法にエアー(酸素)を送れば問題ないですが、飲み水として使用するならトリハロメタンの問題があります。
トリハロメタンは発がん性物質であり、長い時間沸騰させないと抜けません。
「抜けばいいじゃん!」って話ですが、そうするまでにガス代がかかりますし、1度に多くは作れない上に揮発する分、量が減るので微妙な方法です。
汲み置きよりも断然早くカルキを抜く事は可能です。ですが、ランニングコストなど考えても理想的な方法とは言えません。
炭でカルキが抜ける?
中には水道水のカルキ抜きは炭で抜けると聞いたことがある人もいるかもしれません。
炭でカルキを抜く事は可能で、5~6時間程度で抜ききる事が出来、かつ日光などに当てればそのスピードも増すようです。
炭なら安いものや備長炭などでもOKのようです。
なので、汲み置きするなら、炭を入れて日光に当てればすぐに使えるようになると思われます。
ですが、1か月程度しか持たず、かつ炭を買う費用もあるので、よくアウトドアやキャンプなどをする人以外、利用しにくいのではないでしょうか。
カルキを抜くならカルキ抜きを使えば確実
魚の飼育水として使うならカルキ抜きを使うのが1番手っ取り早いです、手軽な飼育水として最も適切なのが、カルキを抜いた水道水です。
一般的にはハイポと呼ばれるもので、今は100円ショップで買うこともできます。
液体タイプもあって、これならすぐにカルキを抜く事が可能です。魚の粘膜保護の効果のあるものもあります。
飼育水として使うならこの方法が確実です。
飲料水として使うなら浄水器がベスト
飲料水としてなら、僕は浄水器がベストだと思っています。
ウォーターサーバーという手もありますが、場所をとる事と、注ぎ口の所から雑菌が入って衛生的な問題がある場合があるというのを聞いたことがあります。
それを防止するための製品や日頃の扱い次第で解消は出来るでしょうが、浄水器ならその心配はありません。
浄水器もピンからキリまであるので難しいですが、使用するなら少し高めのものが良いでしょう。金額としては10万円前後でしょうか。
僕も家では浄水器ですが、ミネラルウォーターを買わなくなった分、長年使っているので元は取れていると思います。金額は12万円くらいでした。
お米を炊いたりなど料理するのにも使えるので一石二鳥です。
魚の飼育水として浄水は使えるか?
魚の飼育水として浄水器の浄水は使えるのか?って思う人もいるでしょうが、極力は使わない方が良いです。
なぜかと言うと
- 少量でも塩素(カルキ)が残っている可能性がある
- 酸素がなくなる可能性があるので魚の飼育水として理想的ではない
からです。
もちろん使えないわけではないですが、できるならハイポの使用が理想的です。
まとめ
カルキが抜ける時間は
カルキを抜く方法
気温・季節
その場のカルキ量
紫外線量
によって変わってきます。
即座に抜く方法はあれど、デメリットもありました。
どういった使い方をするかによって変わってきますが、ベストなのは
飼育水:ハイポ(脱塩素剤)の使用
飲用水:浄水器の使用
が望ましいと言えます。
浄水器となると大きな出費になるので、スペースが許すならウォーターサーバーという手もありますが、長期的なコスパを考えると浄水器に軍配が上がります。
長い目で見てベストな選択をしてもらえたらなと思います。
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