皮脂汚れは洗濯前の下準備が重要!細かな疑問や予防策まで紹介!

皮脂汚れアイキャッチ 雑学

 

にっしん(@nisi_otabloger)です。

 

僕自身、ワイシャツタイプのカジュアルな服を普段から着ていますが、どうしてもネックになるのが首元の皮脂汚れです。

 

色は白を着ることが多いので、1日着ていたら、極力次の日に洗濯にかけるようにします。

 

そうしないで放置して洗濯、これを繰り返すと首回りがやはり汚れます。僕自身汗っかきなので、汚れやすいです。

 

いつも気をつけて、部分汚れスプレーもかけているので心配は基本的ありませんが、以前放置して、洗濯カゴに入れていても忘れてしまい、修復不可能な状態になっていたことがあります。

 

洗濯しないで放置すると、首の当たっていたところだけでなく、その周辺もにじむかのように広がってるんですよね。

 

色ものならまだ大丈夫なものもありますが、白だとそこまでひどくなるとさすがに着ていけません。ですが何か布とかを当てるわけにもいきません。

 

そこでもし、皮脂汚れの時、どう洗濯するか調べてみました。

 

スポンサーリンク



そもそも「皮脂」ってなに?

皮脂というのは、皮脂線から出るもので、成分はトリグリセリドという中性脂肪の一種と脂肪酸、ワックスエステル、スクアレンが主な物質です。

 

例えは少し変かもしれませんが、人間から脂や蝋(ろう)が出るということです。

 

ちなみに、脂肪酸は「加齢臭」の原因にもなり、食べるものによって変化するので、皮脂とはうまく付き合わなければいけません。

臭いアイキャッチ

夕方になると顔が臭い?食事や加齢、健康に気遣う事が予防策です!

 

それなら服が汚れるのは無理もありません。出来れば分泌してほしくない、厄介な存在だと思いますよね。

 

ですが、皮脂は

皮膚や毛髪を保護、保湿

皮膚の常在菌の働きで皮脂が脂肪酸になって病原菌などを排除

これらの働きがあるので、排除するわけには行かず欠かせない存在とも言えます。

それでは「皮脂汚れ」とは?

皮脂汚れで悩む場所は

  • 襟元
  • 袖口
  • 腋の下

のあたりで、汗をかきやすかったり、服と肌が直に触れる場所です。

 

汗をかく時に皮脂も出ますが、汗は蒸発して無くなります。皮脂は蒸発しないので洗って落とすしかありません。

 

肌に直接触れるので、繊維内に汚れが入りやすく、酸化により黄ばみます。

 

すぐ洗濯しても、洗剤でも皮脂汚れが落ちなかった場合、そのまま置いておくと酸化して黄ばみます。

 

汚れの2~4割ほどが繊維の中に残るというので、完全に洗剤で落としきるのは難しいのかもしれません。

 

他にも黄ばみの原因として、蛍光剤の入ったもので洗濯した場合、それがすすぎ切れず黄ばんでしまったケースもあります。

 

あとは単純に日光に当たりすぎて黄ばみケースもあります。これは本が黄ばむのと同じと言えますね。

 

そのため、皮脂汚れは簡単には落としづらい汚れとなってしまいます。

 

まとめると皮脂汚れの原因は以下のようになります。

皮脂汚れを洗濯などせずに処置しないまま放置した

洗剤で落としきれなかった

蛍光剤による黄ばみ

日光による日焼け

 

次に実際に落とす場合はどうすれば良いか、色々な方法を提案します。

皮脂汚れを落とす方法① 軽度の場合

軽度の付きはじめやその日に長時間着ていたため気になる皮脂汚れなら難しくありません。

 

襟袖用の部分汚れ用の洗剤を使うか、食器洗い用洗剤を約40度のお湯で薄めて、黄ばみ部分を浸し、歯ブラシで生地が痛まないようにこすります。
(なぜ40度かは次の項目をチェックしてください)

 

まず部分汚れ用の洗剤を使って、それでも落ちなければ食器洗い用洗剤で洗うやり方を試してみましょう。

 

ブラシがなければもみ洗いでもOKです。そして、すすいだ後に洗濯します。

40度のお湯の作り方、生地は何度で傷むか?

40度にしているのは、服についている洗濯表記次第です。

 

服についているタグに色々な表示がありますが、以下の図のような物の中の数字が上限温度になります。

洗濯マーク

「洗濯表示(平成 28年12月1日以降)」(消費者庁)
(https://www.caa.go.jp/policies/policy/representation/household_goods/guide/wash_01.html)を加工して作成

もし「40」だった場合、40度までなので、それ以上だと生地が痛む可能性があります。

 

もし、カビとかが発生していた場合は、50度以上が理想ですが、手洗いなどするときは洗濯マークは必ずチェックしてから行いましょう。

 

そして、メーカーによっては洗濯機で使用する水の温度の上限がある事もあるので、高温時での使用は事前に洗濯機の取り扱い説明書をチェックしてください。

 

スポンサーリンク



ガンコな汚れの場合

一番厄介なのがこれですね。ワイシャツなど最初は目立たなくて大丈夫と思っていたら、しばらくしたら酸化して黄ばみが出てしまった…。

 

その場合は簡単には落ちません。長期間放置すると黄ばみが広がっていて、もう買い換えた方が良さそうなくらいになってしまったりします。

 

僕もいくつか皮脂汚れがひどく、着るのを断念した服はたくさんあります。

 

難しい可能性もありますが、もしやるならいくつか方法がありますので、いくつか紹介します。

 

用意するものは、

  • クレンジングオイルまたはシェービングクリーム
  • 粉末酸素系漂白剤(塩素系ではないことに注意!)
  • 重曹
  • 洗面器
  • 40度のお湯
  • アイロンまたはドライヤー

といったところです。

 

女性ならクレンジングオイルは持っているでしょうが、男性で持っている人はいてもごく少数でしょう。代わりに男性はシェービングクリームで問題ないです。

 

まずクレンジングオイルを汚れ部分に塗り浸透させる

 

洗面器にためたお湯の中に衣類を入れてクレンジングオイルをすすぎます。

 

そして粉末酸素系漂白剤と重曹をお湯で一緒に溶かし、それを汚れ部分に塗ります。(なぜ粉末かは後述)

 

すすがずに、そのままスチームアイロンのスチームかドライヤーを当てます。アイロンは熱気だけで直接つけません。

 

今はアイロンなどない家もあると思うので、難しい場合は火傷に注意して温めたお湯に当てるという方法もあります。

 

その後、洗濯機で洗います。

 

注意点ですが、洗濯をかける際、ドラム型洗濯機の場合、水に溶けきらなかった重曹で詰まったことによる故障も起こりうるので、もし重曹を使ったらしっかり落としてから洗いましょう。

 

 

色々手順がありますが、まずは酸素系漂白剤を付け置きしてから洗濯してみてダメなら以上の手順で綺麗にされると良いかもしれません。

 

僕も以前、古着で買ってきたものが汚れがひどいことがありました(買うときは店内がオレンジの暖色光だったので気付きませんでした)

 

そこで、40度くらいのお湯に粉末状の酸素系漂白剤を付け置きしてから、部分汚れ用の洗剤を付けて洗濯、というのを2回繰り返してかなり綺麗になりました。

 

ですので、酸素系漂白剤だけでも十分に綺麗になる可能性もあるので、まずは付け置きから試してみてください。

重曹の効果

重曹

ここでは重曹を使用していますが、重曹は洗濯だけでなく掃除や料理などでも使える非常に万能性のある物質で、ご存知の方も多いかと思います。

 

安価な上に天然素材なので環境や肌に優しく、柔軟剤の効果もあるので洗濯でも色々な効果があります。

 

ただ、水に溶かさないと洗浄力が高くない点は注意が必要です。

 

そして、天然素材の場合、変色させてしまう危険性もあるので、麻のようなものでの使用は控えてください。

 

先ほど書いたように、ドラム型洗濯機の故障の原因にもあり得るので、使用の際は洗濯機の取扱説明書を確認することをおすすめします。

漂白剤の酸素系と塩素系の違い

漂白剤

そもそも漂白剤の酸素系と塩素系の何が違うのって思いませんでしたか?

 

僕も一人暮らしを初めてしばらくしてから最初聞いた時、それは思いました。(実家では一切洗濯しないで親まかせな子どもだったので無知でした)

 

それぞれ違いは以下の通りです。製品により違いがあるケースもあると思うので、使用の際は説明書きを呼んだうえで購入・使用してください。

〇塩素系漂白剤

  • 液体
  • 漂白作用が酸素系より強い
  • 生地が痛むので、毛・絹に使用できない
  • 漂白作用が強いので柄物・色物には使用できない

 

〇酸素系漂白剤

  • 液体と粉末があり、粉末のほうが漂白作用が一般的に強い
  • 漂白作用が塩素系より弱い
  • 粉末は毛・絹に使用できない(漂白作用が強いため)
  • 液体は毛・絹に使用できる(漂白剤で唯一使用可能)
  • 液体型は油汚れを分解する力を持っていない
  • 柄物・色物に使用できる

粉末型の酸素系漂白剤を使うというのはこのためです。購入するなら粉末になるでしょう。

 

柄物の塩素系を使用すると色が抜けるので要注意です。

 

ただ、白物で使うなど脱色の心配がないなら使用を考えても良いでしょう。酸素系より確実に皮脂も落とす力が強いです。

 

あとは毛や絹のようなデリケートな素材の使用も塩素系と粉末型の酸素系漂白剤は注意です。

 

塩素系はメインでは服に使うのではなく、タオルや雑巾、汚れやすいものに使用するものと考えると良いでしょう。

 

粉末系で良く紹介されていたり人気の物はこちらのようです。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

シャボン玉 酸素系漂白剤(750g)【シャボン玉石けん】
価格:459円(税込、送料別) (2019/3/4時点)

楽天で購入

 

 

代わりの方法としてセスキ炭酸ソーダを使う方法もあります

先ほどまで上げた方法以外にも薬品を使う方法もあります。

 

個人的には諦めても良い気もしますが、中には一品ものや高価なもので諦めきれないもの、漂白剤を使うのが怖いなどもあると思うので、こちらも紹介します。

 

用意する薬品は「セスキ炭酸ソーダ」と呼ばれるもので、薬局やドラッグストアでも売られているものです。

 

正式には「セスキ炭酸ナトリウム」というもので、今では100円ショップでも扱っています。

 

重曹同様自然由来の物質で、使い勝手の良い掃除グッズでもあります。

 

使い方は霧吹きボトルにセスキ炭酸ソーダを入れます。水500mLに対してセスキ炭酸ソーダ小さじ1杯(5mL)です。

 

なので霧吹きがもっと小さい容器なら、それに合わせて量を調節してください。

 

それを黄ばみ部分に霧吹きして20分ほど放置してから黄ばみを揉みほぐし、そのまま洗濯します。

セスキ炭酸ソーダと重曹の違い

ここまで出てきたセスキ炭酸ソーダと重曹ですが、違いはなんなの?と思った方もいると思います。

 

共に水に溶かして使用するものであること、天然由来のナチュラルなもの、共にアルカリ性になるということは共通しています。

 

違いは、アルカリ性の強さはセスキ炭酸ソーダの方が強く、重曹よりも汚れを落とす力は強いです。

 

ただ、重曹は水に溶けにくく、溶けきらなかったものが研磨剤のような効果を持ちます。対してセスキ炭酸ソーダは水に溶けやすいので、重曹のような研磨効果はありません。

 

なので、両方使うことで汚れを落とす効果と研磨効果、両方を期待できます。

 

ただ、先ほども書いたように重曹は洗濯機を詰まらせたりする可能性もあるので注意が必要です。

 

セスキ炭酸ソーダは洗浄力が強いので天然素材には使用できません。

スポンサーリンク



重要なのは予防すること

汚れがついたり、繊維に沈着してからでは落とすのは非常に困難です。

 

クリーニングに出しても、普通の洗いでは皮脂汚れは解決しませんし、しみ落としのようなものをお願いしたらかなりの金額になります。

 

どの方法を試しても、時間やお金がかかってしまいます。

 

ですので最も重要なことは予防する事です。

 

最も簡単な予防方法は最初に書いた、部分汚れのための洗剤があります。塗り込むタイプもありますし色々あります。

 

他にもテープタイプのものもあり、サラリーマンなどワイシャツを長時間着る方や高価な服、長く着たい服は使用すると良いでしょう。

 

他にも洗濯前に首回りや袖口を手洗いしてから洗うなどすることも効果的と言えるでしょう。

 

ここは病気と似ていますね。普段からのメンテナンスが非常に大切ということですね。

意外な予防方法

べピーパウダーは汗や皮脂を吸収する力があるので、気になる部分にあらかじめかけておくと、ある程度の予防が可能です。

 

ベビーパウダーのコーンスターチが皮脂を吸収してくれ、もう1つの成分のタルクが皮脂とシャツの密着を防いでくれます。

 

ですのでベビーパウダーを使用する際の注意は、この2種類の成分が含まれているか確認する事です。

 

もう1つ注意点は、ベビーパウダーが首についてしまうことです。余りつけると、首回りが白いなんて事になるので、1度試したり首回りを最初は気にして使用すると良いでしょう。

まとめ

皮脂汚れ対策は様々な方法がありましたね。使うものとしては以下のようなものが出てきました。

お湯(洗濯マークによって温度の上限あり)

襟袖汚れ用洗剤

クレンジングオイル・シェービングクリーム

粉末酸素系漂白剤(場合によっては塩素系)

重曹

セスキ炭酸ソーダ

アイロンなどの熱(高熱蒸気)

素材によっては痛めたりするものもあるので、いきなり漂白剤などを使用するのではなく、襟袖汚れ用の部分洗い用洗剤など専用の物を使ってから段階的に試していくと良いと思います。

 

そして、最も大事なのは普段から予防する事。極力汚れを次に持ち込まない。

 

汚れてからの手間を考えると、この予防の心がけが大切という事が分かりますね。

 

せっかく買った服なのですから長く着れるようにしたいものです。

 

スポンサーリンク






スポンサーリンク