お盆休みは社会人にとっては1年の中で楽しみな期間のひとつだと思います。
学生さんだとちょうど夏休みなので、特に恩恵を受けることはまずないと思いますが、夏の正月休みといった感じかなと思います。
正月と同じで毎年期間が異なるのと、職種によっては休みが短かったりしますが、
- 一般的なお盆休みはいつからいつまでか
- そもそものお盆の意味と期間とは?
- 職種によってどう違うのか?特に銀行と病院はどうなのか?
といったことを紹介したいと思います。
2019年お盆休みはいつからいつまでか
2019年のお盆休みは、8月11日の「山の日」とその振替休日と連動して今までにない長さになっています。
土曜日が休みであれば、期間は
8月10日(土)~18日(日)
の9日間となります。
かなり長い連休になりますね!!
これなら海外旅行も行けてしまいますし、自宅でゆっくりしたり、友人と飲みに行って次の日はグータラ過ごすことも出来ちゃいます(笑)
本当の意味での「お盆」はいつからいつまで?
実際のお盆の期間はいつからいつまでかというと
8月13日~16日
の期間です。
8月13日を盆入り(迎え火)
8月16日を盆明け(送り火)
と言い、厳密に言えばお盆はこの4日間を意味します。
京都の「大文字焼き」は有名で名物になっていますが、あれは8月16日に行われる送り火で、「五山送り火」と呼ばれます。
2020年はどうなのか?
2019年はまれに見る大型連休となり、平成から令和のゴールデンウィークの改元による行事の大型連休もあるなど大型連休の年ですが、2020年はどうなのかを紹介します。
2020年は以下のようになります。
山の日が8月10日(月曜日)なので、
- 8月8日~10日までの3連休
- お盆は13日(木)~16日(日)までの4連休
となり、中日の11日~12日は通常の平日になります。
11~12日が休みになれば、2019年同様9連休になりますが、なかなか難しいのではないかと思います。
ちなみに、山の日は正確には8月11日です。
ですが、「国民の祝日に関する法律(祝日法)」の特例で、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会の円滑な準備及び運営のため、2020年の山の日は8月10日になりました。
これは
「平成三十二年東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会特別措置法」
「平成三十一年ラグビーワールドカップ大会特別措置法」
これらの一部を改正する法律が平成30年6月20日に公布されて、国民の祝日に関する法律(祝日法)の特例が設けられたことによって変更されたものです。
この影響で、2020年の
海の日→7月23日
体育の日(スポーツの日)→7月24日
になっています。
なので2020年はオリンピックの影響で特殊な休日設定になっています。
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そもそもお盆って何?
「お盆ってそもそもなんぞや?」って思ったことはないでしょうか。
正式名称は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」といい、この起源は色々な説があるようですが、サンスクリット語で「逆さ吊り」を意味する「ウラバンナ」だというのが有力のようです。
「盂蘭盆経」という経典に書かれていることが由来して、亡くなった先祖が地獄に落ちたりしないよう、もし落ちていても救われるようにという事で始まりました。
ただ、一般的には「お盆の時期に先祖の魂が里帰りをする」という認識なのではないでしょうか。
そのため各家庭で精霊棚(盆棚)にお供えをして、火を焚き先祖の霊を迎え入れます。
そして、僧侶にお経を上げてもらい(棚経)、お墓参りをします。先祖への感謝の念を現世の事を祈り、また火を焚いて先祖の霊を送り返します。
これが先ほどの盆入り(迎え火)と盆明け(送り火)ですね。
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お盆の時期は地域によって異なる
先ほどお盆の期間は「8月13日~16日」と紹介しましたが、これは旧暦です。
旧暦は月に満ち欠けで日にちを決定して1ヶ月28日でした。
そのため、閏月(うるうづき)というのがあり、1年13ヶ月にすることでバランスを取っていました。そして明治時代から新暦を採用して、今に至ります。
今は新暦を採用しているので厳密には異なるということです。ここは七夕の考え方と似ています。
2019年の旧暦から新暦に直す場合は、そのまま1ヶ月ずらすだけです。
ですので、
旧暦7月13日→新暦8月13日
といった感じです。
ちなみに2020年は
旧暦7月13日→新暦8月31日
となり、年によって大きくずれます。
ちなみに、よくこの期間に贈り物をする「お中元」と関連があります。お盆はそもそも旧暦7月15日の「中元節(ちゅうげんせつ)」の日に祝われていた行事です。
お中元に関しての記事もあるのであわせてご覧ください。
そして地域によって異なり、以下のように日本では3パターンに分かれています。
①旧暦7月15日に行う地域
「旧盆」といい、沖縄地方などで行われるお盆です。
2019年はそのまま1ヶ月ずらすだけで良くて
旧暦7月15日→新暦8月15日
となります。
②新暦7月15日に行う地域
「新盆」といい、東京、横浜、静岡などで採用されます。
新暦を採用するので一般的なお盆よりも1ヶ月早いお盆です。ただ、先ほど紹介した中元節では7月なので、当時の慣習に合わせていると考えることもできます。
③新暦8月15日(月遅れの盆)
①②以外の地域でこれは「月遅れの盆」と呼ばれます。
これは直すまでもなくそのままで、一般的に「お盆」と言われている時期に当たります。
それぞれ3パターンに分かれていますが、ざっくり言うと一般的なのは先程から紹介している8月13日~16日です。
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職種によって休みはどうなるのか?
1年の中の大型、または中型連休になるお盆休みですが、困ったことも起きますよね。
その二大巨頭は「銀行」「病院(または薬局)」でしょう。
一般的に暦通りに営業し、祝日などは休むことが多いので、行きそびれて困ったことになんてことが起き得ます。
僕も医療職ですが、大型連休前は駆け込みが多くなり激混みします。
それぞれ実際どうなのか紹介します。ただ、具体的なところはそれぞれの公式サイトを調べるなどしてください。
銀行、郵便局(ゆうちょ銀行)
銀行などは基本的に暦通りであり、お盆などは関係ありません。
これは「銀行法施行令」で
- 土曜・日曜・祝日
- 年末年始(12月31日~1月3日)
と休日が定められているので、一般的に全国どこの銀行も変わりありません。
ですので、2019年は8月13~16日は営業しています。ATMも通常営業です。
ただ、銀行によってはATMは休日・祝日対応になる可能性があり、手数料などには注意が必要かもしれません。
これは、市役所などの行政機関でも同じです。これも「行政機関の休日に関する法律」によって定められています。
年末年始の仕事納めでも同じように定められています。
お盆の期間に結婚してを行う場合もあります。急なお札が必要な場合はこちらに対応策を書いています。
病院、薬局
病院は、大きな病院に関しては銀行などと同じく暦通りに外来を行うケースが多いです。
メディカルビルに入っているクリニックなど、個人がやっている病院に関しては、その病院ごとに設定するので、定期的に通っている人は必ず確認するようにしましょう。
いつ決めるかは病院によって異なりますが、遅くても2週間前にはわかると思います。
気まぐれな医師もいるので、こればかりは一律していませんし、休日を定める法律もないので、各自確認するしかありません。
薬局は病院と連動して休みを取ります。
メディカルビルの中に入っている薬局は、一般的に病院がどこか1か所でも開いていれば開いていますし、全部休みなら休みます。
そのため、医療機関の休みが把握できないと休みの設定もできないので、1ヶ月前などに問い合わせても回答できないケースは非常に多いです。
なので、お盆期間の薬の受け取りは、処方せんをもらった日に行い、もらい忘れがないようにすることが大切です。
仮にお盆期間中開いている薬局があっても、以下のようなデメリットがあります。
①「休日加算」といった形で普段よりも高く薬代を請求される可能性がある
②処方せん内容に問い合わせが必要な場合、医療機関が休みなら問い合わせ不可となり、薬を渡せない可能性がある
③薬の在庫がなかった場合、すぐに用意できない可能性が高い(卸が動いていない可能性がある)
②の事が、一般の方からしたら納得いかない部分もあるでしょうが、疑わしい内容があった状態で薬を渡すわけにはいきません。
大型連休などの場合はこういった不具合が起きやすいので、方法としては以下の方法をオススメします。
①お盆期間前に薬の受け取りを行う
②お盆期間分も含めて多めに薬をもらう(お盆期間後に受診する)
③行く予定の薬局に問い合わせて在庫があるか確認。
→ないなら処方せんのFAXを送るなどして用意してもらえないかお願いする
どうしても欲しかったら、まず電話をしてその薬があるか確認することを強くお勧めします。
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まとめ
お盆についてと休みの機関などに関して色々分かったと思います。
中型~大型連休になりやすいお盆期間ですが、あらかじめ把握し、銀行や病院の状況も把握しながら次回的に過ごしたいですね。
少しでも参考になれば幸いです。