僕自身オタクですが、オタクでいる自分に悩んだことは多々あります。この際なら、オタクをやめた方がどんなに楽かって思った事もあります。
でもやめませんでした。というかやめることができませんでした(笑)
ですが、オタクでいる事で多くの事を失うことになります。この失うものと天秤にかけた場合、失うものの方が大きかったためオタクをやめたという判断をした人もいるのだと思います。
実際にそういった記事を見ると、そのような意見を言っている人は多かったです。
僕自身は最終的にやめなかったという選択肢ですが、何度かやめていますし、いろいろ経験したり考えていました。
- グッズやイベントを追いかける事の大変さ
- それに疲れてやめた
- 失うものはどんなものか(本当に望んでいるものは?)
- 失うものとのバランス
- オタクに足りないもの(失うものを小さくするにはどうするか)
といった点を僕の経験を通していろいろ紹介したいと思います。
スポンサーリンク
オタクをやめるメリット、やめて良かったこと
まずオタクをやめることでどんなメリットがあるか紹介します。
僕自身、オタクはやめていませんが、グッズを大量処分してオタク活動を一気に縮小した経験があるので、そこから得られたことを紹介します。
時間とお金の節約になる
まずこの、時間とお金が節約できるという事が一番でしょう。
グッズを追いかけたりイベントに参加したりする上で、オタクは時間とお金を消費します。
例えば以下のような事です。
- グッズの購入費用
- イベントの参加費用、交通費、時間
- 同じ趣味の人たちと交流する時間やお金
- 情報収集するための時間
- TwitterなどのSNSでの時間
人間関係に関しては離れていくのは悲しいですが、「時間」「お金」という観点で見れば節約になります。
僕はポケモングッズには、ひどい時は月3万円以上かけるくらい病的に購入していたので、買わなくなってからのカードの支払いがネットとスマホの使用料だけになった時はビックリでした(笑)
(カード払いにしていたのはポイントがたまって、それを上手く活用していたためです)
それにグッズを追いかける手間も無くなったので、非常に時間が増えたのを覚えています。
オタクをやめる最大のメリットはこの時間とお金でしょう。
生活が快適になる
グッズを集めたりするといった行為がなくなるし、部屋も整理すれば部屋がきれいになります。
スッキリした部屋で快適に過ごせるし、幸せな気分になるかもしれません。
家族と同居していたりする方なら家族からも喜ばれるかもしれませんし、お金や時間と合わせて快適さが得られるのは大きいでしょう。
視野が広がる
オタク趣味だけだと、その中で生活が完結してしまうケースが多いのでオタク趣味をやめて、違う事に取り組んだりすることで、視野が広がって、あなたの世界も広がるでしょう。
そこから新しい人間関係が生まれるかもしれませんし、新たな発見があるはずです。
僕も一時期離れた時は、趣味や副業などで色々な人に会ったり見てきたのでとても良い経験になりました。
視野も広がったし、人生の幅が広がったなと思っています。
スポンサーリンク
オタクをやめるデメリット
メリットを上げましたが、メリットばかりではありません。当然デメリットもあります。
関係性が切れる
オタク趣味を通じて仲良くなった人たちとは疎遠になります。これは仕方ない事ですが当然です。
その関係性を維持しながら付き合うのはかなり大変ですし、僕も関係性は一時期断ちました。
その上でも残る人はいますし、また戻ってからでもコミュニケーションが復活する人もいます。
ポイントは「リアルで会っているか」「趣味を除いた人間関係も良好か」といった点が重要ですが、それでもほとんどの人間関係は無くなると思った方が良いでしょう。
恐らくここが一番つらい所ですが、極論、人間関係はいつでも作れます。
僕自身、離れた時に関係性は一旦なくなりましたが、また新しく人間関係を作れば良いと思っているので仕方ないと思いました。
ちょっとドライかもしれませんが、そうでもしないとオタクをやめたり、縮小させたりは出来ません。
繰り返しますが、人間関係は作ろうと思えばいつでも作れます。
ですが人によっては本当に断つのは難しいでしょうから、バランスを考えて選択したら良いと思います。
やる事がなくなる
オタク趣味を止めたら他に何かやりたいことはあるでしょうか?
あるなら、それに集中したりすればいいと思うし、家庭を持っている人なら、家族の方とこれからのライフスタイルを考えたら良いと思います。
でもそうでないなら、休日は何もやる事がなくなります。最初の1か月は良いかもしれませんが、だんだん暇すぎて疲れるかもしれません。
オタクをやめる前に新しい趣味を探すなどしておくと良いかもしれません。
無駄遣いが増えるかもしれない
メリットの一つとして「お金の節約」を上げましたが、確かに節約になります。
ですが、節約してお金が浮いた分、飲みに行ったり、外食を増やしたりしたらどうでしょうか。
お金の出先が変わっただけで、それならオタク趣味を続けた方が良いのではと思うかもしれません。
オタク趣味でグッズを購入していた時は食費などを節約して上手くやりくりしていたのに、オタク趣味を止めると、節約もやめる。
その辺の価値観は人それぞれだし、もちろんお金をどう使おうが自由ですが「お金があるから」という気持ちで使わずに、オタクをやめた後は綿密に計画を立てて使っていくと良いでしょう。
僕もグッズを買わなくなって少し気持ちが大きくなっていたので、気を引き締めていました。この辺りは本当に注意が必要です。
スポンサーリンク
今の自分は満足しているのか?
この記事を見ている人はオタクだと思いますが、今の自分に満足しているでしょうか?
オタク活動をしている自分が大好きで、疑いもなくこれからも続けていく、続けていきたいと思う人はそれでいいでしょう。
でもいじわるですが、そんな人はほぼ確実にこの記事は見ていないでしょう。少なくとも検索でたどり着いた人はそうじゃないはずです。
もしかすると、オタクをしながらこう思ってはいないでしょうか。
- 恋人が欲しい、もっと異性からモテたい
- 偏見で見ないでほしい、見られたくない
- この先もオタクとして活動するのが不安、このままで良いのか?
オタクなら考えた事の一つや二つはあると思います。僕は常に思っていました。全部満たしています(笑)
それらに対してどう対策したか?本当はオタクをやめるという選択はしたくないはずです。
まず本当の望みから解説、そしてそのために必要な事を紹介してから、その上でやめるメリットなどを紹介したいと思います。
最初に本当に望んでいる事は先ほどあげましたが、これを直視できずに避けている人って多いと思います。
目をつぶって避けている人が多いと思いますが、ここはちゃんと見つめないと、年を重ねた時に辛くなります。
見つめず避けて通って大丈夫なのは、せいぜい20代くらいまでかなと思います。厳しいようですが。
でも実際、僕は30代後半ですが、一番苦しんだのは20代でした。20代の方は早い段階で直視しましょう。そうした方が将来的に楽です。
以下はオタクが本当に望んでいるかもしれないことについて紹介します。
本当の望み① 恋人が欲しい、もっとモテたい
ドルオタ(アイドルオタク)は割とあると思います。僕は一番はポケモンですが、ひょんなキッカケから「ラブライブ!」も好きなのでドルオタの友人はいます。
やはり恋人がいない率は高いです。いわゆる非リア充ですね。
非リア充が悪いとは僕は全く思いませんが、オタクはリア充を嫌う傾向がありますね。それはうらやましいからでしょう。
ですが、それは心のどこかで
「自分には手に入らないものだ」
「自分はどうせモテないし」
「オタクな自分が受け入れられるわけがない」
って思っていないでしょうか。最初からあきらめていますよね。
僕もそう思った事は数えきれないくらいありましたが、あきらめませんでした。
やれるだけの事をやってダメなら仕方ありませんが、やれる事をやっていないのに諦めるのはもったいない。やならかった後悔は年を重ねるごとにどんどん大きくなります。
もう少し厳しい言い方をすれば、努力不足です。
僕は大学生の時、自分の服装のヤバさなどに気付いて色々と改善しました。
僕は欲張りな方だと思いますが、そう思うなら努力が必要だと思っていました。
行動して学んで、さらに行動、これをやらなければいつまでもリア充をうらやむだけの人生です。
女性のオタクは、男のオタクにとって最高のタイプといえるかもしれません。
そういった女性が現れた時に、ハートを射止めるのは服装など普段の気遣い次第のはずです。
女性の場合も、男性から選んでもらうためには同じ事が言えるかもしれませんね。
本当の望み② 偏見で見ないでほしい、見られたくない
今は服装など身なりに気を遣うオタクも増えてきているので、見た目だけで「いかにも」というのは無くなってきていると思います。
ですが、見た目的にクリアしていても、世間の目やイメージがあります。
これに関しては、ある程度は仕方ないです。それぞれに価値観があって、それを変えるのは無理な話ですね。
お互いがお互いの価値観を認められるのが理想ですが、オタクを下に見る人がいるのも事実です。
僕はこれはもうあきらめています。そう見る人とは付き合わない、またはオタクを出さないというのも手です。
「悪く見る人は絶対にいる」という前提で、自分がどうするか考えておく必要があります。
ここでも①のモテたいなどと一緒で、偏見のある人に対しても身なりなどを気を付けて見下されないように、なめられないようにするといった自衛が必要だと思います。
本当の望み③ この先が不安、このままで良いのか?
望みとは違うかもしれませんが、これは20代の時、かなり思っていました。
僕はグッズコレクターで、家の中がポケモングッズであふれていたので、このまま集め続けて良いのだろうかと思っていました。
(ちなみに収集癖は今も直っていませんが…)
以前、一度集め始めると止まらないというのは書きました。
グッズ収集は最初は良いですが、集め続けて感覚が麻痺し始めると、集める事をやめる事に抵抗が出てくるようになります。
そうなると、感覚の麻痺と心理的な抵抗でどんどんものは増える一方です。
そしてもので溢れるようになり、集めるという行動に疲れるようになります。
さらに将来のことまで考えると、楽しいと思っていたはずのコレクション行為が悩みのタネに変わりました。
そこから考え直すようになって、思いってグッズの9割を処分。
ヤフオクなどで売ったものもあるので半年はかかりましたが、かなりスッキリさせて、感覚の麻痺をなくすことができました。
もし、集め続けていたら家の中はグッズであふれて大変な事になっていたと思います。
今は幸いにもオタクな奥さん(僕ほどではありませんが笑)と結婚してますが、処分してなかったら付き合っている時に振られていたかもしれません。
それを考えると、あの時思い切ってよかったなと思いますし、先を考えて行動したのは正解だったと思います。
ですが、僕のようにそう思いながらも、目をそらして見ない事にしている人も多いと思います。
そこを避けていて解決するなら避けていても良いですが、歳をとるごとに問題はどんどん大きくなっていきます。
コレクターでグッズ問題で結構悩んでいる人は多いです。それも年を重ねるごとに大きくなっているようで、苦労している人が多いですね。
オタクをやっていてもグッズを整理した経験上、先を考えたらどこかで区切りをつけたり、そのまま貫くか意思を決めた方が良いと思います。
直視した上で、方向修正をするのか貫くのか決めた方が良いと思います。そうすれば自分が満足のいく答えが出ると思います。
決めるからには犠牲も必要
②の部分でも触れましたが、オタクを貫くなら偏見という犠牲も必要です。
極端な話、やめるなら、今まで集めたものはすべて処分するくらいの姿勢も大切です。
僕のようにオタクの度合いを下げて中間をとるというのも手です。
行動面では、僕自身もグッズを大量処分するという行動に出た事を考えると(これはかなり思い切りました)、何かしら思い切りよく行動する事が大切だとも言えます。
スポンサーリンク
オタクならではな必要な事
オタクをやめる前に僕が個人的に必要だと思う事も紹介します。
もしかしたらここをクリアしたらオタクをやめなくても良いかもしれません。
もしかするとここは抵抗がある人が多いようにも思いますし、失礼な物言いになるかもしれませんが、ひとつの考え方としてご覧ください。
人間は中身が大切?聞こえは良いけど正しくありません
「人は中身が大切だ!」という人がいます。
確かに正しく聞こえそうですが、僕は厳密には正しくないと思います。
外面も大事で、かなり厳しい言い方ですが、ある程度外面に気を遣えない人が内面が伴っているように思えません。
僕もメチャクチャセンスが良いわけでもないので、もちろん偉そうなことは言えませんが、一緒に歩いている人に恥をかかせない程度に気は遣っています。
家にずっといるだけ、近所のコンビニに出かけるだけならまだしも、外に出るなら服装などに気を遣うのはマナーだと思います。
そこが無頓着で、「内面が大切」と言った所でなんの説得力もありません。
オタクをやめれば、周りと馴染むことができると思っているのはちょっと短絡的でしょう。
オタクをやめる理由が周りと馴染めるからとか、モテたいなどといった理由なら、やめる前に外面磨きをしてからにしてはどうでしょうか。
そうしたら、オタクをやめなくても済むかもしれません。やめたくないのに周りの雰囲気に負けてやめてしまうなら、外面を改善するだけでやめずに解決するかもしれません。
「やめる」という事だけが答えではありません。
勉強が必要です。オタク活動ばっかりやっている場合じゃない
オタクを見ていて僕が思うのは、オタク活動ばかりで、他の事を学んでいないように思うことです。
もしかしたら、単に僕の偏見だけかもしれませんが、毎日仕事が終わってからゲームやアニメばかりで、仕事の勉強や自身の視野を広げるための勉強をしないのは成長がないと思います。
20代でそういった状態なら「伸びしろがあるのにもったいないな」って僕は思います。
それが仕事になっている、YouTubeなどで情報提供をしているなどなら問題ないでしょうが、そうでないなら何かしらの勉強をした方が良いのでは?というのが僕の意見です。
僕自身も20代の時は仕事の本などを読んだりして勉強していました。ゲームとかも好きなのでゲームをしている時ももちろんありましたが、何より勉強したり学んだりする事が大切だと思っていました。
僕のしていたことが絶対的に正しいとは思いませんが、少なくとも勉強や学びの不足は後々後悔することになります。
それは僕自身、仕事や副業などをしてきて多くの人を実際に見てきた経験から言っても間違っていないと思っています。
スポンサーリンク
まとめ 「やめる」という選択肢だけで良いのか?
僕の考えは「オタクをやめるっていう行為は本当にできるのか?」ということです。
元々そういったものが好きなのに、それをやめる事は容易にできないと思います。
先程も紹介しましたが、行動を少しスピードダウンしてみる、というのも方法のひとつです。
そうする事で客観的に見る事も出来るし、人間関係も維持しやすいかもしれません。大きなデメリットに人間関係があると思いますが、それも最小限にできるでしょう。
僕の場合は、キッパリ一度離れてから、また戻った感じですが、当時の感じが100だとしたら、今は30くらいです。
「熱意が足りない!」なんて思われるかもしれませんが、100でやると疲れてしまいます。
疲れると、その対象に対しての気持ちも冷めてしまうので30で程よい距離間で楽しむというスタンスでいます。
「やめる」というのが果たして正しいのか?0か100ではなくて、その間でうまくできないかをまず考えてみてはどうでしょうか。
さらに、何か夢中になれるものがある人の方が認知症になりにくいようです。
そういった健康的な意味でもオタク趣味はあって良いかもしれない事を思うと「やめる」という選択肢はもったいないのかなと思ったりもします。
少しでも参考になれば幸いです。