オタクだとグッズを集めたりイベントに参加したりすることに情熱を燃やしたりする人も多いと思います。
僕自身、ポケモンのお店、ポケモンセンターが新しく開店しては行ったり、イベントに参加したり、「ラブライブ!」にハマっていた時期もあり、ライブに参加したりしました。
ただ、追いかけすぎると疲れるんですよね。それでだんだん面倒臭くなる。僕はこのパターンが多いです。
徹底的にやって、そしてある時冷静になったり、追いかける事に疲れている自分に気付いたり。
そんな人も中にはいるはずですし、オタクでいることに疲れてオタクをやめてしまう理由のひとつとして多いです。
でも、飽きもせず追いかけることに情熱を燃やしている人もいますね。正直僕はついていけないし分からない部分もあります。
そんな事言うと「オタク失格」って思われるかもですが、僕の正直な気持ちです。
それについて、イベントやグッズなどのオタク行動として対象を追いかける事への熱量に違いが出るのはどうしてから色々考えてみました。
考えた結果、オタクの中でも追いかけることに向いている人と向いていない人の違いが最近わかったのでお伝えします。
あくまで僕の考えたことなので絶対ではもちろんありませんので、ひとつの意見として参考にしてもらえたらと思います。
ちなみにこの記事でいう「追いかける」という言葉は、オタクがグッズやイベントの為に行動する事を意味します。
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結論は自分に興味があるかどうか
結論から言うと、追いかける事に向いているかどうかは「自分自らに興味があるか次第」だと思っています。
誰でも自分の事に興味があるというか、自身の事を考える事はすると思います。
ただ、ここで言う「自分自らに興味があるか」というのは「自分の可能性や成長に興味があるか」という事です。
要は
「自分の未来の姿に追いかける事に興味があるか」
「自分以外の何かを追いかける事に興味があるか」
という事だと思っています。
もっと突き詰めると
「自分が将来的にこうなりたい、成長したいという気持ちが強い」
場合は、オタクの言う「追いかける」ことには向いていないと思います。
自分への興味の強いタイプは、追いかける事に対して最終的には悲しくなるというか、「こんな事を続けて先があるのか、得られることがあるのか」と考えると思います。
僕の経験からも言うと、追いかけて得られるものは少ないです。もちろん、その先で生涯のパートナーを得たなどといったケースもありますが、デメリットの方が多いように思っています。
追いかけて自分の人生が変わったというケースはまれです。追いかける事に生涯をかけて費やすくらいの気持ちがなければ自己満足で終わるでしょう。
もちろん、追いかける事を全否定しませんし、僕もポケモンに関しては自分のペースで追いかけてます。追いかけること自体は楽しいんですよね。
要は程度の問題です。
追いかける事は程度を考えて付き合うのが一番
僕がポケモンを追いかけまくっている時は、ポケモン絡みの事はとにかく追っていました。
- イベントがあれば足を運ぶ
- グッズは毎週チェックしてかつ買う
- ニュースを毎週必ずチェックする
これらの事は必ずしていましたし、当たり前だと思っていました。
そして「ポケモンオタクとして」という変な自覚がありました。僕の場合、この変な自覚が原因で自分を苦しめていました。
他にも
- ここまで集めたり行動したのだから今さら引けない
- 足を止めるのは、今までの自分を否定する事につながる
- 疲れている自分を自覚するのが怖い
と思っていたのでなかなかやめられずにいました。程度わきまえず、とにかく追いかけていました。
自分の全生涯をかけてでもそうする気持ちがあるなら、追いかけている自分にプライドを持って行動すれば良いですが、そうでないなら辛くなるのは目に見えています。
もし全生涯をかけるだけの事ができないなら、どこかでやめなければどんどん辛くなります。
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オタクとしての自覚と「愛」
結論から言うと僕は「オタクとしての」プライドを捨てています。当時追いかけていた時は「オタクとして」という変なプライドがあって自分を苦しめていました。
今は自分が辛いなと思ったらそれをしないようにしています。辛いと思ったら本末転倒です。意味がない。
この考え方は僕個人の事なので、もちろん人によって違いますが、辛いと思ったらそれをやめる。これが一番でしょう。
僕はどこか『「オタク」という趣味を楽しんでいる』といった感覚で今はいます。
オタクなんだけど、それは趣味の一環。ほどほどオタクを楽しむといった感じです。
「それはオタクと呼ばないのでは?」と言われそうですが、そもそもオタクの定義って何ですか?
どういうことをすればオタクと認定されるなんて基準はないはずです。自己申告制で良いじゃないですか。
誰かから決められる筋合いなんてありません。オタクと思えばオタクです。
強いて基準を上げるなら、その特定の話題だけで2時間以上語る事が出来れば十分オタクでしょう。
その対象、僕ならポケモンが大好きで、好きを超えて愛があるならそれはオタクです。
まとめたらオタクは「Like(好き)」ではなくで「Love(愛)」か正しいかもしれません。
恋愛で恋愛対象になる際の明確な基準はないでしょう。「Love」になればそれは恋愛対象として見ていると言って良いはずです。
この事は誰からも決められるのではなく、自分で決める事です。人によって価値観は違うので何とも言えません。
ちなみに、愛があれば多少辛くても我慢できるはずです。最初に言っていた事と矛盾するかもしれませんが(笑)
リアルの恋愛ならカップルで話し合って答えを見つければ良いですが、オタクの場合はそれができません。
なら、その辛いのをどこまで許容するかを決めるのは自分次第です。ここの基準を決めないとドツボにはまります。
その為にはいろいろ経験したり、考える事が必要です。ただ、そういった考えたりすることに慣れていない人はどうしたら良いかわからないと思います。
オタクが見境なく追いかけ続けてしまう原因は、この考えたりすることに慣れていない事にあるのかなと感じることが多いです。
そして追いかけ過ぎて自分をかえりみない。「自分磨き」というか自己の事を考える時間を作っていない人がオタクは多いと思います。
オタクは自分の事を考えないから基準もできない。基準ができないから際限なく追いかけ続けるといった負のスパイラルに入ってしまうのではないかと思います。
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追いかけてしまう原因は何か?
僕はオタクとして全生涯をかけて追いかけようと思えませんでしたし「これを続けていった先に何があるんだ?」と思うと動きが止まっていきました。
僕は自分の成長や得られる事に興味があるので、そこに繋がらない行動に興味が持てなかったりします。
オタクの人たちを見ていると、自分を磨くことに興味の少ない人が多いように感じます。
ちょっととげのある発言かもしれませんが、オタクの中で自分を成長させようとしている人の割合が少ないのは経験上間違いないと言っても良いでしょう。
追いかけてしまう原因のひとつはこういった事でもあるはずです。
「ハッピーホルモン」と呼ばれるセロトニンなどの脳内物質や脳科学的な問題もあるかもしれませんが、考えるとキリがないので今回は自己成長への興味の薄さをひとつの原因としてフォーカスを当ててみました。
そこでなぜ、自分を成長させることに興味がない人が多いのかを考えてみました。
独断と偏見が多少なりと入っていますが、いろんな人を見てきた中での経験上から思っていることを紹介します。
興味のない理由① 自信・興味がない、諦めている
「こんな自分が頑張っても仕方ない」と思っていると、行動が止まります。「諦めたらそこで試合終了」というのは名言でありますね。
ただ、僕もコミュ障だったときはそう思っていたし、むしろ「自分がそうなる(自己成長する)資格がない」くらい思っていました。
そのくらい自己評価や自己肯定感が低い学生でした。謙虚ではなく卑屈です(笑)
でもこのままじゃいけないし、何かやってみてマイナスでも、今の状態も十分マイナスだから痛くもかゆくもないと思ってとにかくできる事をやりました。
最初は自己啓発本を読んで、行動しても良いというか、行動する事の大切さを学びました。
自己啓発書は過信するとひどい目にも合うので読み過ぎは推奨しませんが、行動の大切さを学ぶには非常に良い教材です。
「自己成長のため」と思うと行動できないかもですが、「オタクライフを楽しむため」に自分の事、自己成長するにはどうしたら良いか考えてみてはどうでしょうか。
興味のない理由② 時間がない、お金がない
自分の好きなものを追いかけていて時間がないという人もいるでしょう。
ただ、これといって時間をかける必要のあるものではありませんが、時間をかけなければいけないといった考え方の人もいるかもしれません。
そして厳しいようですが、「時間がない」とこの後の「お金がない」は言い訳であるケースが多いように思います。
副業や新しい何かを始める時にお金や時間を理由にする人がいますが、それはほぼ言い訳です。本当にやる気のある人はそれを言い訳にしません。
自分に興味のあるもの、好きな人の為ならどんな忙しかったりお金がなくても何とかしようとするのではないでしょうか。
「じゃあ興味を持つようにしろ」というのは無茶な話かもしれませんが、少なくともこれらを理由にするのはちょっと苦しいなと思います。
「時は金なり」と言いますが、これらは似ている部分があります。
自分の事について考える事にお金は基本的にかかりません。考えるのはタダだからです。プライスレスです。
興味がなくても、自分が変化した将来をイメージして、一歩ずつでも変えていけば良いように思います。
少なくとも追いかける事に疲れていたり、自分が向いていないと思うなら、考えて行動する事は必要だと少なくとも僕は思います。
そうしないといつまでも変わらないまま年を重ねるのがオチです。
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興味のない理由③ 何からして良いかわからない
僕もコミュ障をどうにかしようと思った時に迷いました。
誰か聞ける人がいればいいですが、コミュ障だから誰にも聞けない。
ここで諦めて終了になる人もいるでしょうが、僕は幸いなのかガリ勉でした。
唯一の友達は教科書だったので(笑)、なら本に頼るか!と書店で物色。
どんな本にしていいかわからず立ち読みして店員に立ち読み禁止と叱られながら購入しました。
その時に買った本のタイトルは忘れてしまいましたが、社会心理学者の加藤諦三さんの本だったことは覚えています。
2015年あたり(違ったらすいません)に自己啓発ブームが起きていた時に一時期話題になっていた方です。
僕はその当時は1999年ごろだったので時代を先取りしていました(笑)
比較的難解な内容や表現が多い部分もありますが、僕は人間心理に関して色々考えるキッカケになったり、物事を考えるという習慣が出来たと思っています。
オタクながら、自分の成長やスキルアップに興味が持てるようになったのも、加藤さんの本やそのほかの本のお陰だと思っています。
人に聞けるなら聞いて、それができないなら本を頼るのが良いと思います。
ただ人に聞くのは、「人を選ぶ」というセンスが必要なので個人的には本をおすすめします。
まあ本も「内容を理解する、前向きに解釈する」などというセンスもあるでしょうが、これは数を重ねればわかってくると思います。
といっても鵜呑みにしすぎると良くないのですが、詳しくはこちらの記事で書いています。
興味のない理由④ 今の状態で満足している
現状に満足していると、それ以上何かを求めようとしません。
何かをしようとも思わないから行動できないかもしれません。
こればかりは価値観があるので、一方的な意見は言えない部分もありますが、現状に満足しているとふとした時に人と差が出ると感じる時があるでしょう。
僕は久々に会った友達が、仕事などを一生懸命やっていてキラキラしているのを見てそう思った事があります。
その友人は勉強不足で留年した結果、大学を中退し、周りからは落ちぶれたと思われたでしょうが、バーテンになって、店長になりお客さんに愛される人になっていました。
端から見たら、大きな挫折をしてそこで終わるくらいでも不思議ではなかったのに、違う業界で活躍しているのを見て「人は分からないな」と感じました。
もちろん僕は現状に満足していたわけではありませんが、今の状態に甘んじている自分を感じることができました。
満足する事の裏を返せば、程よい所で満足しているという意味で良いのかもしれませんが、周りと比較すると相対的に遅れていると考えなければいけません。
オタクとしてグッズやイベントなどを追いかけている状態では成長はほぼありません。
「大きく差がついた」と感じた時は、もう埋めるのが難しいくらいのかなりの差がついています。そうなって後悔しないように少しでも何かを始めたら良いと思います。
オタクは馬鹿にされがちですが、その理由は自分を成長させるべく行動しない事にもあるかもしれません。
興味のない理由⑤ プライドが高い、認めたくない
「自己成長」や「自分磨き」みたいな言葉を聞くと、毛嫌いする人もいるともいます。
「そうやってガムシャラになるのがダサい」
「カッコ悪い」
「気持ち悪い精神論押し付けるな」
みたいな。オタクほどそういう人が多いように感じています。
ただ、上手くいっている人は確実に努力家です。すべての努力が報われるわけではないけど、成功者はみんな努力家とあるマンガで言っています。
精神論と言われようが、上手くいっている人や成長している人は確実に行動しています。
もちろん、精神論などと吐き捨てて何もしないのもまた方法ですし、好きにすればいいですが、上手くいっている人を悪く言う資格はないのかなと思います。
「アイツは悪い事をしているに違いない」などとネガティブに吐き捨てる人もいますが、何もしないなら何も言う資格はありません。
静かに黙って何も言わない事です。
かなりきつい事を言っているかもしれませんが、自分ができる事を何もしないなら、何も言う資格はありません。
自分が良くなりたいなら、プライドは捨てて教えてもらったりすれば良いと思います。
僕自身は、自分が良くなった方が良いと思うし、プライドを持つなら未来の自分が良くなることにプライドを持っているので、変に斜めに見たりはしないです。
自分が良くなろうと行動すると、ダメな自分を見つめる事は何度もあります。
それを直視しないと成長できませんが、オタクはそれを見ずに好きなものに夢中になって忘れようとしているのではと思う事がよくあります。
それでより良い方向に変わるなんて都合の良い話は相当運が良くない限りあり得ません。現実を見ろと言いたいです。
かなり耳が痛いと感じる人もいるでしょうが、変なプライドなどは捨てるのが一番です。
このように色々な理由があると思います。
僕の独断と偏見も少なからず入っていますが、多くの人を見た結果なので、大きくずれているって事もないと思います。
この辺りをまとめると「言い訳してないで、サッサと何か行動しろ!」って事です。本当に動く人は何も言いませんからね。
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まとめ
オタクである以上、避けることができないグッズやイベントを追いかけるという行為。
これはその対象が好きで、度合いは「愛」と言っても良いくらいのものです。
だからこそ「追いかける」という行動に出るわけですが、これはある意味「自分」というものを見なくて済むから、自分を直視する事を避けるために追いかけているのかもしれません。
そんな追いかけ方をしているようなら肉体的、精神的に持ちません。
僕のように「オタクとして」というプライドの人もいますが、変に意識している状態もいつか確実に終わりがきます。
そういったものをクリアにした上で「追いかける」という事が出来ない限り、本当に辛くなります。これは僕が経験済みです。
こう考えると、本当の意味で「追いかける」という行為は難しいし、向いている人なんてごく限られると思いますが、ごく限られるはずだし、それで良いと思います。
だからこそ、本当に追いかけられる人はオタクたちからリスペクトされるし、それにそういった人はごくわずかでしょう。
どんな世界でも、トップレベルの人はごく少数です。本当にそれでいいと思います。
これに関して色々な意見もあるでしょうが、オタクの「追いかける」という行為を色々と考えてみてはどうでしょうか。
この記事がそういった機会になれば何よりです。